雪が降っているので、さぁ~どうしたもんかと思ってCS放送を観戦したらナカナカ面白かった。
昔の巨人戦をやっていた。
それは後楽園最後の巨人対広島戦であった。(1987年)
この時私は小学生(5年くらいかな)
一番、プロ野球中継を観ていた頃である。
吉村がカウント2ストライク4ボールからホームランを打っていた(笑)
原に中畑、篠塚にクロマティ、山倉、吉村に渋いところで仁村まで・・・
投手は
桑田投手2年目・・・若い!いかにもヤンチャというか、言うこと聞かなそう(笑)
あの当時はワケも分からずテレビで応援していたが、多少、プレーを見る目のついた現在の私として見るとこれはまた面白かった。
現在の野球はだいぶ変わっているんだな~なんて感じる部分もあるし、『あ~それが出来ていたから凄かったのか~』なんて発見も沢山あって楽しい。
このメンバーの野球を見ると少年の心でワクワクしてしまう何かがある。
なんというか個性が輝いて見える気がする。
昔はなぜあの人が凄いのか?という部分について「センスがあるから」ということで納得して尊敬していた。
技術的な印象で言えば、当時の人の動きのほうがなんというか、動きに『流れ』があるように見える。
その人独自の自然体でプレーしているように見える。
それに比べて近年は、動きの中で止まる部分があるというか一つ一つ止まって確認しながらプレーするようになっている。
あんまり反動を使わない動きに進化してきているように思う。
これは技術指導の方法論が進化してきて、「誰でもできるようになる方法」というのを編み出してきた結果であると思う。
昔のは「そんだけ反動を使って、かつコントロールするなんてアンタしかできませんよ」という天才肌であるか、もしくは多少のミスを補って余りある魅力的な個性があったということではないだろうか。
(左打者)篠塚と吉村と駒田にクロマティに松本、(右打者)中畑に原に山倉って当時を知ってる人なら全員のモノマネして分かってもらえるくらい動きが違いますもんね(笑)
もちろん、私だってそんなことを研究してきたワケだから望んでいた状況と言えばそうなんだろうと思う。
こんなに150キロのピッチャーがボンボン出てきたりするのは、科学的コーチングの成果であることは間違いない。
ただ、なんでも科学的に解析しちゃった結果、果たしてプロ野球は面白くなったのだろうか?という疑問も少々・・・
「なぜあんなに球が速いのか?なぜあんなに飛ぶのか?」
分かんないで「あんなことできるのは天才だ」なんて言いながら観戦できたほうが良かったんじゃないかしら?なんて気もしたりして・・
だって、うちの学生さんの反応見てると、プロ野球選手と会う機会を作って「どうだ~嬉しいだろ~」なんて私は思っても、それほどでもなかったりするのは、もはやそういうプロに対するロマンみたいなことを感じれなくなってしまったのではないか?なんてことを思ってしまう。
私の職場にも時代錯誤のロマンでプロ選手のお手伝いをして職場で顰蹙を買っているトレーナーさんがいる。
学生に還元するためと豪語するものの悲しいかな私や同世代の仲間が喜んでいるだけで、学生の反応は寂しいものである。
現在の学生さんのロマンはなんだろうか?あんのかな?
「なんすかロマンって?」ってなもんかもしれないな。
おい学生「これが男のロマンだぜ~」なんて会話はもうないのかい?
私で言えば「S高校で勝つのが男のロマンってもんだろ?」みたいな!
なんとなく書いていて思ったんだが、なんでしょうねロマンって?(笑)
単に将来の夢とかいうのともちょっとニュアンスが違うんだよな~
やってることにロマンのある男がいいな~
そうか、「なんでこの人こんなにつまんね~のかな?別に悪い人じゃないんだけど」と思っていたときに私はそれを感じていたんだなと・・・
逆に無茶苦茶だけどオモシレ~なという人はロマンを感じさせるんじゃないかなと・・・
それを言いたかったんだな~書いているうちに妙に整理がつきました。
私にワケわからなくなった学生さん、言いたいことはそういうことでした。
最後に1987年巨人成績(76勝43敗11分)
桑田 15勝6敗(沢村賞)
江川 13勝5敗
槇原 10勝6敗
水野 10勝4敗
西本 8勝8敗
加藤初7勝1敗
鹿取 7勝4敗18セーブ(63試合)
山倉 .273 22本塁打(MVP)この年に突然打った!
中畑 .321
篠塚 .333 (首位打者)
原 .307
34本 クロマティ.300 28本
吉村 .322 30本
駒田 .287 15本
そんで日本シリーズで西武に負ける・・・