私の大尊敬している大先輩から声をかけていただき、濃いひと時を過ごすことができた。
その先輩とは、現在大学柔道界において前人未到の全日本学生選手権6連覇を達成している東海大学柔道部監督の上水さんであった(右端)
チームが関西遠征で大阪に来ていた忙しい中で時間を作っていただいた。
組員2名をスーツで参加させた。私の目標とするところを実感してもらいたいからである。
上水監督の実績を調べていた学生は非常に緊張していたが、会話はすぐに弾むことになった。
それはあまりに話題が豊富なうえに学生にもわかる野球の話をどんどんしてくれたからであった。
チーム、組織づくりに関しての話もたくさん聞くことができた。
また、団体戦におけるオーダーの組み方の話は、
『そんなこと考えてるのですか~!』と驚くような話が沢山あった。
私は柔道の団体戦オーダーにそんなに深い意味というか面白さがあるとは知らなかったので今後の柔道を見る楽しみが増えた。
「これは書かないでよ」と言われて聞いた話もあるので、
私は「そういうもんなんだ~」という感じで驚くだけであったが、
柔道をやっている人や指導者の人がいる場面では聞けない貴重な話だったのかもしれない。
上水監督は、野球も大好きで
「俺は92年の日本シリーズが最高だったよ、あれを超えるシリーズはない、あのプレーが理想なんだ」と何度も繰り返していた。
そのプレーとはあとで確認したところ1992年日本シリーズ西武対ヤクルト第6戦 西武が1点ビハインドの9回二死一塁で秋山が右中間にヒットを打ち、一塁ランナー大塚が一気にホームイン!
その走塁に湧き上がる中で西武ベンチは喜んでいるかと思ったら二塁まで行かなかった秋山に対して怒っている!
三塁コーチャーの伊原コーチ激怒!
秋山もしょんぼり・・・
「あのチームとしての意思統一が理想なんだよな~」
なんてな調子で話をしてくれるもんだから、学生もとても楽しかった。
とにかく話題が豊富でどんどん引き込まれていく会話であった。
「サッカーでいえば俺はモウリーニョだな、あの人はな~」
という話やら、
「クラウゼヴィッツがいうにはな~」
とか、
「春秋戦国時代にな~ 司馬遷の史記に書いてあるけども~」
なんて歴史の話題も楽しかったので
「好きな武将とかいるんですか?」と尋ねたら
「俺は島津義久が好きなんだよな~ 凄かったんだぞ! 朝鮮の役では鬼石曼子(グイシーマンズ)と恐れられてな、 釣り野伏せってのがあってな~」
などと、釣り野伏せ戦法について楽しく説明をしてくれた(笑)
そんな話も織り交ざりながらも指導者としての哲学はとてつもなくロマンのある話だった。
「覇者と王者の違い」という話も深かった。
そんなこと考えたこともなかったけども、連覇を成し遂げている原動力となっているのはこうした考えが土台になっていることが理解できた。
あっという間の四時間であった。
かつての私がそうであったように、若いときに会う人の影響は大きい。
私が勝手に連れてきた学生に対してもホントに優しく楽しく接してくれた上水監督のスケールに「いかにあるべきか?」ということを学ぶことができたと思う。
それにしても、ご自身も第一線で超多忙なのにも関わらず、なんの足しにもならない私のことを案じて声を掛けてくれる・・・
ホントにありがたい。勇気が出ます。
こうありたいと思う(なかなかできませんが)
そういや会の始まりで
「前に書いてくれたブログをおくさんに見せたら、『アンタあんまり調子に乗って喋るんじゃないよ』と怒られたから気をつけないとな~」
と言っていましたが・・・
また怒られてください(笑)
ホントにありがとうございました。これでまた頑張れます!