金本との名物対決!
この時期になればこういう話題が出てきます。
現役生活を引退するという。
特にジタバタすることなくユニフォームを脱ぐというのも彼らしいと言えば彼らしい・・・のかな?
こういうのはモチロンあのGMが裏で色々と手を回している結果である。
小林選手といえば、関西医療大学の学生にとっては大変に馴染みの深い選手である。
一軍で活躍する選手にしては珍しく学生に対しても優しく接してくれた。
「プロのトレーナーはこんな感じだよ」と自らマッサージの手本を学生(ミート)にしてくれた。
私がこの関西医療大学で学生にある程度の存在感を示すことができたのも小林選手の力が大きい。
全く馴染みの無かった関西で、しかも医療系の大学において学生になめられずに済んだのは「この先生はプロ野球選手とつながっている」ということを実際に見せることができたからである。
これがなかったらこっちに来たばかりの時の学生には相手にされず馬鹿にされているところであった。
もっといえば職場でも・・・
小林選手は、授業のゲストスピーカーも積極的に引き受けてくれトレーナーを目指す学生にとっても「この大学いいな」と思ってもらえる希望につながった。
授業のゲストで学生からの質問にも気さくに応えてくれた。
小林選手との時間は私の投手理論を構築してきたプロセスでもある。
全く無名で相手にされなかった私の話も真剣に聞いてくれた選手であった。
彼が学生時代にスランプに陥りベンチにも入れなかった時期に
「ちょっと僕の指導を受けてみてくれませんか?」とお願いしたのが始まりであった。
う~ん、あぶなく涙が出そうになる(笑)
よく、「プロは厳しい世界で、引退した後に野球界に残れるのは輝かしい実績を残した一握り」と言われる・・・
それを考えると彼は今後は球団に残り、いずれはコーチなどの道も期待されている人材であるので、圧倒的多くの戦力外の選手の扱いに比べたら素晴らしいことである。
かつて阿部キラーだの金本キラーだのとニックネームがつくくらいの実績を残している。
「また若い選手でも連れて行きますんで」な~んて言って寂しそうな私を励ましてくれる。
彼のことだから今後も活躍してくれるはずというか、持ち味が出るのはこれからなんだろうな~と思う。
感謝の気持ちでいっぱいです。
まぁ寂しいけども私もこれを一区切りにするきっかけにしよう。