kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

マニアック投手論てほどでもないけど

社会人野球の名門日本生命の山本投手が出稽古で関西医療大学にきたので迎え撃つ(笑)。
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この日の指導は私の今までの中でも会心の指導となった。
 
それは何も、この投手の球が急激に速くなったからという見た目の結果だけではなく私の投手論の価値を聴いてくれて、求めてくれて理解してくれる相手にようやく指導をすることができたからだ。
 
というワケで、この日の指導の内容を少々公開することにするが、意味は分からなくてもいいです。
本来、こういう書き方は・・・というか開き直り方はいけないのであるが、
こと、この投手論に関してはわかる人には「お~ッ!そういうことか~」という部分もあるかと思うので書く。
 
それから、同じ悩みを持つような上級レベルの選手もいるであろうからウマいことスマホの検索にでもヒットしてくれて読んでくれれば少しは興味を持ってくれるかもしれないと思って書く。
 
ちなみに、以前からの付き合いの人からは「どうせアイザワの書くことだろ」と軽んじるのであんまり読まなくていいです(笑)
特に私の同級生で某ハム会社のチームのトレーナーなんぞは話をしても「それ聴いても俺の業務範囲じゃね~し」と相変わらず面白くもなんともない反応するから夢も希望もありゃしない、ハンカチだの二刀流だのに口出しできる仕事なんじゃないんかい!
などというと「そんなの俺じゃさわれね~よ」とかいうからホントにつまらん(笑)
 
おっとイカン、今回はその話で終わったら大変だ(笑)
 
一口に投手の指導といっても、相手によって色々ある。
取りあえずこんな分類・・・・
①『今までできていないことを仕込む指導』と
②『かつてできていたのに見失ってしまったことを呼び起こす指導』
 
①の場合は、初心者の指導や、これから投手になったとか、欠点の修正といった内容である。
 
②の場合はかつて剛速球を投げていたのにすっかり投げられなくなってしまった・・・とかコントロールが急激に悪くなっちゃった(かつてはよかった)なんてな場合である。
 
プロに入るときは良かったのに、何年かやってたらどんどん劣化したというのは②です(めちゃくちゃ多い・・・だからルーキーが活躍できますが)
 
①の場合と②の場合では指導は全く変わってくる。
 
特に②の場合は投手理論にまつわる多くのことを知っていないと対応できない
 
巷で言われるような投手理論を踏まえた上で、その中で欠けている隙間を埋める作業になる。
 
指導者が投手にかける言葉としてどんなものがあるか、そしてその言葉を投手はどう解釈するものなのか・・・・
 
一例を上げれば 超定番 「もっと腕を早く振れ!」
などと指導した場合には投手はどこにどんな力を入れるものなのか・・・
 
『力を抜け』
という指導がどれだけ選手を悩ませるものなのか・・・・知ってます?
 
 
バイオメカニクス的な理論だけではなく、心理も踏まえておく必要も出てくる。
 
心理なんていうとメンタルトレーニングと思いがちだがそういうことではなく、投手という生き物がどの感情のときにはどんな態度を示すかとか、何を言われるのがイヤかなどという点である。
 
 
さて・・・いい球を投げるのに試合に弱い投手と強い投手は歴然といることは皆さん実感している通りである。
 
試合になると弱い投手の特徴・・・・
「決め球が甘くなる」というのがある。
 
これ、もうちょいなのに惜しいな~と思うか、
投げ方が全然間違ってると思うかで大きく変わってくる。
 
実は、ブルペンやら初球など余裕のある時にはいい球を投げられるのに、
ここぞで決めに行った球がシュート回転して甘くなるやら決まらないというのは投げ方を大きく間違っているシグナルなのである。
 
 
「え?だって普通に投げたらいい球投げるのだからできてるんじゃないの?」
 
これが、競技用指導と愛好会的指導とで変わってくる。
 
健康づくりで野球をやっているならいいのだが、競技(つまり勝負)に使える技術というのは力を込める理論も重要になってくる。
 
決め球が甘くなるというのはつまり
「力の入れ方間違っている」
 
という決定的な誤りなのである。
 
だから「もうちょいなのに惜しいな~」
などと思っていないで全面的なモデルチェンジをしなければならないほどの大きな話なのである。
 
・・・で、そのモデルチェンジとは「力の入れ方、入れる場所、タイミング」を根本からひっくり返すくらいの話である。
 
陸上で言うところの「モモ上げ」なのか「モモ下げ」なのかというくらい力の方向が反対だったりする(見た目に一緒に見えますが)
 
もちろん見た目にはよく分からない。
 
握手している人の力の入れ具合を第3者が観てもよく分からないのと同じである。
 
さて・・・ピッチャーをワリとマジでそれなりの高いレベルでやっている人(少なくとも138キロ以上は投げる)にはスゲ~喜ばれる話をしているが、そんなもんこのブログを読んでいる人にいるのかどうかすら怪しい。
 
だから私はこの大学の学生に理解されないのであるが学生さん、喜ぶ人がいることだけは知っておいてください。
 
140キロを超えてくると「センスの世界」ということになってあまりアドバイスを受けられないのもこの世界の特徴である。先の同級生のトレーナーのように「俺が口出せないし」という人ばかりになってしまうのである。
 
ちなみに、この日に指導した山本投手はかつて150キロを超える速球を投げていたが、近年は故障もないのに140キロも出なくなってしまって悩みこんでいた。
これじゃもうクビになってしまう・・・・泥沼にはまっていた・・・
 
ところが、たまたまあの狭山高校のターミネーター監督の大学の後輩だということから、その子分のミゾバタ君につながり、この日の指導が実現した。
人の縁とは不思議なものです。
 
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肩の筋肉の状態によって同じ形でも、どれだけ違うかを説明している図
 
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肩の筋肉は使わずとも腕を振るエネルギーを作り出せることを説明している図
 
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肘を上げる方法を伝授している図(隠しているつもりはありませんカメラマンの責任です 笑)
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右足にのせてヒップファーストしてナンタラカンタラ・・・と多くの本に書いてある形の図・・・・ですが本人はそんなとこ気にしないで結果的にこの形になってます。ケツ出すことが目的なわけがない!そんなゴチャゴチャ考えながら打者と勝負できるワケがない!
 
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正月番組でアーチェリーナショナルチームが最強韓国チームに出げいこに行ってやってた練習をいただいた図
韓国の金メダリストが美人だったから・・・というわけではない・・・いや、あるかな)
 
投げ方の指導には「弓を引くように」なんて表現が弓なんか撃ったことないのにあるくらいで、こりゃイケるんじゃないかと思ったらバッチリいけた。
 
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指導してたらトンデモナイ球を投げるようになり、これはプロに行くようなこともあるかもしれないということで、慌てて一応みんなで記念に写真を撮っておこうとなった図
(左端は部活を休みにして指導を見に来てくれたターミネーター監督)
 
また気が向いたら書きます。
 
マニアックになりましたが、悩んでいる選手のスマホにヒットしたらと思って書いてみました。
 
今回はエラそうですいません。
今年から選手向けの野球に関しては少し意識してエラそうにふるまうことにしました(笑)
そうでないと、特にうちの学生さんがよく分からずに私のやっていることを軽んじてしまい、結果不幸になるからです(汗)
 
・・・と、そういう風に言うと、スピード違反で捕まった同僚のトレーナーが「私もそうします・・」みたいなことを言い出しますが、そちらは育てるの仕事なんだからちゃんとやってほしいと要求しておきます(笑)
 
ですから野球に関してはエラそうに演じますんで一つよろしくお願いします。
 
私、健康運動の専門家ですんで、そっちが仕事でこっち(野球)はアマチュアですからこだわります(笑)
 
仕事のほうは全くエラそうではありませんので、エラくないし・・・(笑)