kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

野球禅問答④

先日の昼休みのこと・・・

さ~て、そろそろ授業だな~(13:10~)と背伸びなんぞをしていたら、普段は鳴らない携帯電話が鳴った・・・

「うん?こんな時間に誰だろうか・・・・?うわっ!」

表示された名前を見て私は一瞬、電話に出るのをためらった・・・

そこにはナント!

中学時代の怨師・・・あっ、いやいや恩師の名前が!

私の頭脳はその2~3秒の間に高速回転した・・・

これは、最近のブログで悪口書いてるから怒りの電話かもしれんな~」

まずいな~無視しちゃおうか~ いやいや、そんなことして引きずるのは私だしな~

ええい!どうせ、もはや故郷を捨てた身だ!
いったれ~!気持ちの中で勢いをつけて・・・

「あ・・もしもし、ご無沙汰しております~」とかすれたなんとも情けない小声で電話に出た・・・

電話って第一声でなんとなく感情が感じるものであったが、意外にも怨師・・・いやいや恩師の声は明るく軽いものであった。

「いま大丈夫か?」と怨師・・・

「あっ、間もなく授業でありますが5分ほどでしたら」と震える私の声・・

「いや実はテレビ番組で某プロ野球選手が投手の指導方法を説明していたのだけど、お前の言っていたのと同じだと思って、ネタになるのではないかと思ってな・・・

・・・と、そのテレビで紹介されていたネタを説明してくれた。

ということで怨師がわざわざ連絡してくれた以上、やらねばなるまい・・・

とはいえ、電話で聞いた又聞きであるだけに、こういうことでいいのか?というのは確信はもてないが、その練習でつかみたいであろう趣旨は分かっているので、当たらずとも遠からずなのではないかと思われる。
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こんな風にテープを貼りまして・・・

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・・・で、こうテープが直線になるようにカラダを使いますと・・・・
とある」ピッチャーの欲しい形ができあがる・・・

「オ~、なるほど~確かに~」

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特にこの投手は、上体のみで投げる意識が強かったので、効果があったように思います。

それにしても
「こんなもんでいいのかな~?どんな感じ?」
なんてなこといいながらの、作業はナカナカ楽しいものです。野球人としては極上の時間とも言えますね。

こういう時間を持ちたくても持てなくてツライ思いをしている指導者さんは多いでしょうな~。
でも、それは選手のせいではなくて自分のせいだと思っていかないといけませんぞ!ノボル先生!(・・・と後輩に強がる私 笑)

こういう実験的な作業時の学生は実にイキイキするものです。
なんと言ってもお互いに作っている感じがありますからね。

こういうプロセスを経ての技術はけっこう応用が効きます。

さて、こういう練習方法は本人の感覚(主観)と他者から観た感覚(客観)を一致させるための手段として非常に有効だと思います。

指導者の腕の見せ所という言い方もあります。

「もっとこんな感じで」という言い方は、お互いの感覚が近ければ威力を発揮しますが、そもそもの土台の感覚が違う場合には、お互いに不幸な結末が・・・ということも少なくありません。

そこで、「ハイ、このテープが直線になるようにカラダを傾けてみて」という具体的基準を基に指導を進めていくことが非常に有効になります。また指導者の目の届かないところでも自分で意識を持って練習できるということになります。

たしかにこれは面白い練習ですし、私好みの方法論だと思いました

・・・・が、

おそらく、これを読んで、「お~なるほど!あれをそうやればいいのか~!」と思われた人は投手に関して勉強されている方だとは思いますが、自分で投げる場所を持っていない(つまり現役でない)方がほとんでしょう(笑)
ですから、「ちきしょ~それを現役の時に聞いておけばな~」と悲しくなっている方もおられることでしょう(笑)

そして、幸運にも指導する場を持っている方が「よ~し、選手にやってみよう!」と思ってやってみたとします。
あなたが期待するほどのリアクションを選手がしてくれることはナカナカないでありましょう(笑)

この形を作ることの意味を説明できなければ、選手からしてみればただ、苦痛を強いられるだけだからです。

大事なのは、この形になることではなく、

「ある目的を遂行するためにやった結果、この形になる」という順番でないとおそらくまた元に戻ってしまうと思います。

私の場合は今回、怨師・・・いや恩師からの電話により大変にありがたいネタとして受け取ることができました。

それは私自身の中で「何がしたいか?」というのがハッキリしているので、
あとはその伝え方のバリエーションとして現場でどのレベルにも使いやすく、相手にとっても分かりやすいからです。
「あ~そのやり方のほうが伝えやすいな~」という感覚で、新しい知識を得たのではなく新しい伝達手段を得たということです。

伝える技術に価値を感じるセンス!

これはコーチ業にとってはメチャクチャデカイことだと思うセンスが必要と思います。

指揮者の世界なんかですと、指揮者本人は音を出さず、アタマの中の音を他人(演奏者)の楽器によって観客に伝えているわけですから


そして、その某プロは理論家としてならし、コーチをされている方ですが、
「さすが、そういう伝え方を持っているのだな~」と感じました。


・・・私はこういうのが好きで色々やってきたほうですが、なにが悲しいって、こういう練習方法って考えた人が一番効果があるのですよね(笑)

なぜならば、練習方法を考えるときって必ず「何ができるようになりたいか?」と考えるわけですよ。
・・・でそれをトレーニング学の用語では「意識性の原則」というものにあたるわけなのです。

・・・で、「選手本人」がその課題克服に対して切迫性を持っているならば、ほぼ間違いなく課題は解消されますが、大抵の場合は、選手本人はあまり気づいていなくて「指導者」ばかりが色々考えてしまうことが多いわけです。

・・・で、「言われたからやってる」という状態になり、「意味ない練習」と評されてしまうことが多いわけです。


本屋にいくと、実に沢山の野球のハウツー本が出ております。
かつての名選手が、沢山の小ネタを披露してくれており、
それこそ「くっそ~!これを俺が選手の時に知っていたらな~」という知識が沢山あふれています。

ところが、うまくしたもので、今の高校生はプロ野球選手が出した本だということではあんまり興味がないんですよね~

もう、それはそれでいいんじゃないかな?と自虐笑いしている今日この頃であります。

今の時代、プロ野球選手になるための知識は本屋にいけば大量にあります・・・


・・・・てことは、いい選手になるために必要なものはなにか・・・

そう・・・・


国語力です・・・・

これについてはいずれ書きますが、絶望してきます・・・

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いい遠投と、悪い遠投について講釈を垂れております(笑)




星林高校・・・2回戦で負けてしまった。


ちきしょ~