kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

ほうほうをどうきめる?


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金魚の水替えなんぞをしながらソフトバンク対ロッテの試合を観ていた。

柳田選手が豪快にホームランを打った。

スローを見ていたら・・・

「あ~口あいて打ってるんだ~」
なにか叫んでいるようにも見えるが)

なんてところに目がいった。

いつもこの選手を見ている人なら常識なのかもしれないが、私はふだんソフトバンクの試合をあまり観ていないので新鮮であった。
(ちなみに東海大学柔道部の上水監督は大のホークスのファンで常に戦況をチェックしており監督顔負けの熱意で継投を考えているという。そして、その継投理論が柔道の団体戦のオーダーの考え方に活かされているという 笑)

さて、なぜ「口あいてるんだ~」というところに目がいったかというと・・・

『打つときには歯を食いしばるからマウスピースをするとよい。』

なんていう理屈もいっときそれなりに流行ったような気がするのだがどうだったんでしょ?

どっかで読んだ記事では、歯を食いしばると屈筋(つまり肘を曲げるなど、自分のほうに引き付けるような方向の力発揮)にはいいが、伸ばす方の力発揮にはむしろマイナスになるのではないかという話であった。

そこでの例えは、ボクシングの試合で一発のパンチが当たって
「チャンスだここで一気に」と力んで歯を食いしばってしまいパンチが伸びなくなり仕留めそこなった挙句に疲れが倍増するということがあるらしい
この話をしたら極真空手のハヤシデ隊員も「経験がある」と納得しておりました。

畑で根の強い雑草を引っこ抜くみたいなときには、歯を食いしばると有効なのかもしれませんが、バッティングみたいな外へ向かって力を出すみたいなときには「オリャ~」とかいって息を吐いたほうがいいのかもしれませんね。


・・・・とこういうワンポイントを見つけるとついそこにばかり目がいくものですが

ひょっとしたら屈筋優位型の打ち方と伸筋(伸ばす側)優位型の打ち方なんてのがあって、自分がやっている方式をまず理解して、それにふさわしい方式を採用することが重要だ・・・なんてのもあるような気もします。


・・・などと屁理屈を言っているのは、あるいい選手が出たときにあるコーチが
「私が指導したら伸びました」という形でフォーカスされることがあります。

私はこんな時、なぜ
「ほかの選手は同じコーチに教わっているのに伸びないのか?」なんて視点はどうなっているのだろう?と思う癖があるからです。

そんな話を昼休みに野球小僧学生3名とコンディショナー先生らと話をしていて、学生が「やっぱりその選手に合っていたからじゃないですかね」といったのですが、その結論は他人の評論というレベルならばよいが、
自分で選手を育てるというという時には、あまりに頼りない指導者ではないか?なんて禅問答をしていた。

どんな前提条件があったからその指導がその選手にハマったのか?
そんな視点を持たなければ「この選手をなんとかしたい」となったときに手がつけられないのではないか?


私が大学院時代にコーチ学の権威であった田中誠一教授と、ほぼマンツーマンになるという贅沢な授業があり、そこで教わった言葉

まずトレーニングとは『どうなりたいか?』という

目的がしっかりしていないといけない。

そして、物事には特異性と個別性がある。

そこを尊重しなければ

方法論を評価することができない。
そして
方法論を選択できない。

私は学生などから
「よくそんなにその場でトレーニングや運動メニューなど色々と思いつきますね~?」
などと言われるが、それはこの原則を踏まえているからである。


ちなみに前の記事のホンダトレーナーも田中教授のデシで大学1年の時から鞄持ちをしていたものであった。