真剣な話をしている学生とばぁちゃん
10月1日
毎月恒例の健康運動教室「ここトレ」が行われた。
今回のテーマは
『口(くち)は健康のもと!おしゃべりウォーキング』であった。
要するに「しゃべりながら歩く」ということである。
それがなんなのか?
「頭を使いながら何か(運動)する」のが非常に効果的であるという結果が多く報告されている。
・・・ということで、実験的には計算をしたりしりとりをしながらウォーキングをしている映像が多く流れている。
マルチタスク(多重課題)なんていってみたりする。
私の場合、何ができればいいわけ?というポイントさえ掴めればあとはアイディアは割りと出るほうである。
素直にそのままやるのがキライという言い方もあるが(笑)
要するに『頭を激しく使って歩けばいいんでしょ』ということで、
理論や言語の左脳もそうだが、情緒を支える右脳も刺激してやる~と欲張り考えた。(あとづけ)
というわけで、
『中身のある会話をしながら歩いてください!』と課題を出しました。
・・・で、その中身とは
『学生のお悩み相談を聞いたうえで、励ましてやってください!決して、お前はそんなんじゃダメだ!などと言ってはいけません』
と趣旨(ルール)説明。
『うちの学生は、いい子なんですけど自信がありません。ホントは教員がやらなきゃいけないのですがお力を貸してください。人を励ますのはアタマを使いますから、一つよろしくお願いします。』
などとお願いします。
こんな健康教室は聞いたことがない(笑)
・・・でどうなった?
お~、みんな会話が弾んでる~(笑)
コミュニケーションが苦手と言われている若者たちが楽しそうに初対面の人とも話ができてるよ~
ちなみに、ただ喋っているわけではなく、会話をしながらも足元のハードルにつまづかないように超えていただいてます。
え~と、これで『歩く、アタマを使って話す、ハードルを越える、周囲とぶつからないようにする』の4課題だぜ~なんて。
会話だって、目の前の相手の生の悩みに応えているからアタマ使いますよ~
・・・と、参加者を楽しませようと思っていたが・・・
学生のほうもいい笑顔があふれておりました。
普段は友達や先生や親にもできないような話がされていたようです。
(もちろん中身は教えてくれません 笑)
いつもは会話のできないヒロムちゃん(右)も随分と盛り上がっておりました。
『趣味がなくて困ってます~』というヒロムちゃんの相談にずいぶんとアドバイスをもらえたようです。
何をしているのか・・・?
一緒に歩くペアを決める時の様子です。
ビニール紐の両端を小指にかけてもらい、引っ張り合った相手がペアというゲームにしました。
30本の紐でやったので絡みましたが、「誰と語るか?ちょっとドキドキ」それもまた楽しかったです。
みんなで記念撮影!
3~4年生は、途中からイベントがあり抜けてしまいましたが、やれることはやろうと「自分たちの企画」として取り組んでくれて嬉しかったです。
学生たちも少し、「コミュニケーションとはなにか?」のヒントになったのではないかと思います。
やっぱり『恥ずかしくても自分の話をする』ということが基本だと思います。
特に若いうちに評論家になったらノビシロが無くなると思います。
若い時代にオトナに対して自分の悩みをぶつけ、しっかり答えてもらえた経験というのは自信になります。そして次につなげようと思うと思います。
残念ながら、真剣な話をした経験がないという学生(大人もかな)は多いです。
ちょっと聞いてもらえただけでもホントに自信になるもんなんですよね~
逆に・・・もありますよね。
私なんていまだに恨んでいることありますもん(笑)
『すっごい悩みを聞いちゃった~とても人にいえな~い』と嬉しそうに帰る参加者さんもいました(笑)
『どうも皆さんありがとうございました、ご迷惑をおかけしたと思いますが、学生たちが私たち教員の前では見せない表情をしてました。』とお礼を言わせてもらうと、皆さん「いやいやこちらこそ楽しかったです」と言ってくれました。
学生の悩みを聞いてもらったのに、楽しんでもらえました。
オトナに智慧をもらって若者が逞しく生きれるようになる!
そんなサイクルが今の日本に必要と思います!
な~んて、話がデカすぎます?(笑)
私はわりと真剣に思ってます(笑)
終わった後の学生の晴れ晴れとした顔はホントに印象的でした。
学生たちもしたい話ができていないんですよね。
この日はけっこう深い悩みをしていたようです(笑)
やっぱりスマホよりライブでしょ。