「なんだお前、ナカナカやるな~ 天才じゃねえか?」
「エヘヘ・・・」
大学の近所の小学5年生を指導した。
ここしばらく、高齢者に野球指導していたので、野球少年ってどんなだったっけ?
などと思っていたが、これはこれでやはり面白い。
いい歳して、少年に頼られるネタがあるのは、仕事だ金だになるのならないのはさて置いて貴重なことなように思う。
これぞまさしく私の生涯スポーツ(笑)
「おい、いいか小僧、いいピッチャーってのはな~こうしてな~顔が動かないんだぞ!」
などと、靴まで脱いで顔を指さしてもらって自らアクションするわけであります。
相手の学年が下がるほどこういうパフォーマンスチックになってきます。
ちなみに、靴を脱いでいるのは水虫が気になるわけではありません。
下に書いてあるラインに母指球を乗せているのを確認させているわけであります。
「いい投手は、アタマの位置が投げている間はどの場面でもこのラインを外さないのだ!わかったかこのヤロウ!アッハッハ」
などと、傍から冷静に観られたらとても恥ずかしいくらいのアクションをとっております。
こういう時の顔だって、眉間にしわを寄せて笑いを取ったりしております(笑)
イメージとしては、夏休みのデパートの屋上でやっているようなイベントのヒーロー戦隊モノの悪役の親玉のようなキャラクターのイメージです。(わかりにくいかな 笑)
顔がぶれていないことを確認させていますが、ジ~ッと顔を見させておいて
「どうだこのやろ~イケメンだろ」などと言ったりして、リラックスさせます。
(これはワタシがお世話になったテニスのレッスンプロの先輩のネタであります)
「おい、いいか、ここが大事だぞ」
なんてな調子で触って確認します。
この距離の時はヒソヒソと二人だけの秘密を話しているような感じの話し方をしています。
そうすることで、伝わり方が違うような気がします。
教わっているほうも気合いのノリが変わります。
皆に聞こえるような話で雰囲気を明るくする時の話し方と、一変させて
「お前にだけいうぞ」という感じでいくとグッと聞いてくれます。
ようするに、
『マジ』な感じを出します。
(イカン・・・コメント欲しさに、指導の奥義をばらしてしまった・・・)
直接触るのは、言葉だけだと間違えている時があります。
それと、触ることでなにか熱意というか丁寧さが伝わるような気がします。
もちろん触り方でザツな感じが伝わることもありますから、言葉はべらんめえ調でも触り方は丁寧にいきたいなと思ってます。
ワタシの修士論文のネタを出した・・・・
あの当時、書いたあと、そこは直るけど、こっちの弊害が・・・などということが、色々と出てきて、封印していた指導方法なのだが・・・・
投げることに必要不可欠な部分の感覚をつけさせるために考えた練習方法であったのだが、そこからの完成形への繋ぎがへたくそだった。
さて、今の私ならばうまく使いこなせるであろうか・・・
まぁ、今後この少年が野球人としてどのレベルまで行くか・・・それは本人次第だし、ワタシがとやかくいうモノでもない・・・
かつては、「俺の手でプロを・・・」なんて思っていたけど、どうやらワタシがやりたかったことはそういうものではないらしい・・・・
ただシンプルにこう思わせたいだけだ
「このオッサンすげえな!言うこと聞いたら球が速くなった!」
こういう少年のワタシへの眼差しは勇気をくれる。
ということで、
折れかけたけど、
やっぱり、もうちょっとこのブログをつづけてみることにする・・・