『おい!このやろ~、久しぶりじゃねえかよ
よく帰ってきたな~生きてたんか!嬉しいぞ!』
『アッハッハ、ちょっくら旅に出てましたよ』
な~んて、会話をしている気がするいい感じ。
男だったらこんな会話に憧れる。
こういう中に居る時は男として生きてる感じだよな~
またこの人たちのカッコいいこと!
後ろにいるのは競技的には今大会の100m200mを獲った今大会の主役だが、
この時間だけは尊敬するレジェンドを囲むいい時間だった。
一緒に走る選手だけでなく、競技大会の審判員まで嬉しそう。
すげえいい画だ・・・
この男の周りにはなんとなく人が集まる(笑)
その男の名は
このあり方は、今までの陸上短距離には無かったものである。
ワタシは、この写真の状況を見ているだけで涙ぐんでしまった。
この人のおかげでワタシの人生もややこしくなってしまった感もあるが、まぁしゃあない(笑)
北京オリンピックのあと、精神的に途方に暮れた日々を乗り越えて帰ってきた。
その途方に暮れていたあの頃、ワタシは彼の代役で講演をするというとんでもない目にも遭ったがそれも今となっては良い思い出である(笑)
場内アナウンスに応える末續選手
この時の、場内の歓声はスゴイものだった。
「スエツグ~!」とプロレスかのような歓声もあった(笑)
ファンは皆、わかっているのであった。
そして待っていたのであった。
今でこそ、9秒台を狙う選手が多く出てきて注目されているが、かつて、
一人で日本を背負って、世界と戦ってきた男がいたということを・・・
この偉業は、もっと評価されてよい偉業である。
歓声に応えて手を合わせる末續選手
後ろのサニーブラウン選手も拍手してる。敬意を表す
37歳と18歳。
なんと倍以上!
さ~て、走りますかね・・・
穏やかな表情はとても素敵であった。
それにしても、なんだその『ちょっくら走ってくるわ』って感じの服装は(笑)
こんな雰囲気で走れる選手はかつていない。
力感なくスタートを決めて100mまでは見事に張り合った。
楽しいのかな・・・
レース後、たまたま出てきたタイミングとワタシが帰るタイミングが重なり、一緒に写真を撮ることができた。
このあと
「また連絡しますんで」と軽やかに立ち去っていった。
あくる日の今日、律儀にもホントに彼から連絡があり、
「今まで優勝したり記録出したりはしましたけども、昨日の歓声は初めてだったです。ホントは手を合わせる予定はなかったんですが、自然に出てしまいました。ホントに嬉しかった」
としみじみ語っていた。
ワタシはその電話を出張に向かう大阪環状線の中でウケとり慌てて電車を降りた・・・
その駅は快速の止まらない芦屋橋駅であった・・・それがちょうどよかった。
快速も止まらない駅であったが人も少ない駅でそのベンチでワタシは涙ぐんでいた。そりゃ泣けますよ。
「20代の時は孤独だったけど、今日は幸せだった・・」
映画を見ているような時間でありました・・・
これを書けたことが嬉しい!