kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

こんな話が好きなもので

前作につづき青臭い話ですいません。
いや、こんどは学生にはちょいと難しいか・・・

ワタシが中学生の頃に聞いた話で・・・

「いいか、将来、車でぶつかったりしたときは、先にこっちが謝ったりしたらイカぞ、なぜならば、あとでどっちが悪いと争った時に非を認めたと不利になるからな・・・」

なんてのがありましたけど、皆さんいかが?
これ、ちょうどワタシが小学生から中学生くらいの1990年ころに出回った教えです。

ワタシの職場でも、特に同世代からちょい上あたりの方はこの教えが随分と身に染みているらしく、ま~意地でも謝らないという感じの方がおりますが・・・

そんでもって、
訴訟大国のアメリカでは特にそうらしい・・・」なんてのがあり、それに加えて、「欧米ではタフな交渉力が大事で特に自分の主張を強くしないと生き残れない」なんて話があり、アメリカを経験した方たちがこぞって「だから日本はダメなんだ」なんて調子の話をよく聞かされて・・・

子ども心

「へ~、アメリカってバカなんじゃないか?そんなもんマジメに実行したらどっちも謝らないというところで止まってしまって原因究明もままならず進歩しないんじゃないか?」

なんて思っていたらあらやっぱり・・・なんて状況になってる気がしますけど・・・

ちなみに、アメリカを経験した人の自己主張が強い様子をみて
「あ~やっぱりアメリカを経験した人だから、あ~なのか~じゃあ仕方ない
なんて思っていたけど・・・

以下は前作のスライド
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おいおい「失敗したら謝る」ことが大事と言ってますがな・・・

まぁ、こうしてわざわざ講義で言うということは逆に出来ていないということではあるのですが・・・

やはり創造的活動でトップに立っている人というのはそういう価値観なのだということですね。

アメリカだから人に謝らない』ではないと思います。そうじゃなきゃ創造的な活動なんてできませんもんね。

だから、これまであの人はアメリカ経験者だから「謝らない、自分の話ばかりする」と思っていたけど本場のアメリカ人のトップからしたら
「オイオイ、そのサンプルでアメリカにしないでくれよ~」なんてものかもしれませんね。

おっと、こんな話をするとワタシの職場の人は「はは~ん、あの人の話だな」なんて思うかもしれませんが、そうではございませんのであしからず(笑)

大学と名のつくところにはアメリカ経験された方は必ずいます
ワタシは大阪に来る前は6校の大学で仕事してましたので(笑)

さて、もう一作
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大阪大学 石黒教授

アンドロイドで有名な教授です。

なにが面白いって、ロボットを研究すりゃするほど「人間とはなにか?」を考えるというのです。

そして小さい頃に聞いた言葉をいつまでも疑問に思っているという研究の原点
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「人の気持ちを考えなさい」

石黒少年は、これに戸惑ったという。
「人の気持ちってなんだ?どうやって学ぶんだ?」

「おいおい、大人はなにも分かってなかったじゃね~か」

と、気づいていったという・・・


実はワタシも中学時代に教員に言われたセリフでいまだに根にもっているものがいくつかある・・・

そのうちの一つが「野球に感謝する」という言葉である。
説教されている流れの中で監督がこう言った
「俺はお前なんかより野球に感謝してるんだバカやろう」

当時のワタシなぜこの流れでそれなのか分からなかった。
そして、なぜそれでワタシが感謝していないということになるのか?

というより、野球に感謝しなきゃいけないほどの経験もまだないというか、
野球に感謝ってそもそもなんだ?

いまだにワカラン。野球の人が定番のように使うが、なにこれ・・・

ともかく、この時のセリフはガ~ン!と効いてしまい、

心の中で「だったらアンタより野球に感謝したるわい!」などとワケのわからん無謀なヤケッパチ人生になってしまった。

中2病という言葉があるようだが、まさに中2の夏合宿での出来事でありました。

以来、野球の場面では損得を捨てること・・・いやむしろ大損することが感謝だと思ってやってきましたのがこの現状です。
『どうだ、アンタにこんな損なマネをできるか!』なんて気持ちです。メチャクチャですね 笑(よい子はマネしないように)

まぁ、そういう怨み的なものがワタシの野球指導の根底にあります。
健全な野球ではありません。だから、突っ込んでヤレルのですけどね。
ワタシみたいなスタンスの人はまずいませんから。

おっと・・・ワタシの話になってはいけません。(笑)

要するに、この教授も少年時代の疑問を「まぁそれはさておき」と置いておけなかったからここまで行ったといいます。この教授も「子どもみたいだなとよく言われる」と言ってました(笑)


さて世の中、機械化が進み運動不足が・・・なんて言ってられるほどのんびりしたもんじゃなくて、いよいよ「人間とはなにか?」をマジメに考えなければならなくなってきている。

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人がやれることはどんどん機械がやってくれるようになっている。

そうなればなるほど、「じゃあ人しかできないものはなにか?そもそも人ってなんだ?ということをロボットを作るほどに考えることになる」という。

こういうのは工学の世界の専門家だけの話ではない。

いよいよ、「人間そのもの」なはずだったスポーツなんかはモロに考えなければならない問題である。

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例えば、パラリンピックに代表される障害者スポーツでは義足の人のほうが健常者より記録を上回るという事態が発生し、これをどう扱っていいやらで議論が紛糾している。


当たり前に思っているが、例えばワタシの片足が義足だったとして、じゃあ「片足は機械なんだから80%のアイザワです」という風にはなりませんわね。100%のアイザワのつもりで皆さん接してくれると思います。ほんじゃ両足だったら?両手だったら?という風にエスカレートさせていったとき、当然「ここを替えちゃったらアイザワじゃないでしょ?」というのは多分、『脳』ということになるんじゃないでしょうか。

ほんじゃ、これを読んでいるあなたが不幸にしてカラダはしっかりしているけど、脳死になっちゃった。 ワタシのほうはカラダがダメになっちゃった。 ほんじゃワタシの脳をアナタのカラダに入れ替えたときに「生き返ったのは誰でしょう?」という問題になりますよね。

もしくは、もう脳死の人をアテにするじゃなくて、
全部機械にしちゃえばいいじゃんと言ったとき、もう全部ロボットになっちゃっても人間といえるのかいえないのか?

・・・と、そんなこと考えるのが「存在の不思議」という哲学の大テーマですよね。

・・・そんなメンドクサイこと考えてられん。
・・・と思われるかと思いますが、こんなことをいよいよ考えていかなきゃいけなくなってます。

だって、人工知能の発達が、最近やたらとNHKでやってますが、単に将棋で人工知能(AI)が名人に勝ったというゲームの問題ではなく、

あれが大騒ぎなのはこれまでは、「ここからは機械にはデキン!」といって人間の尊厳が保たれていたラインが決壊したことも意味しますもんね。

さらに、現在は刑務所の受刑者への判断にもAIが使われていたり、株だのもAIを使わないと太刀打ちできない、タクシーもAIの指示で動いた方が客を拾えて売上も上がるだの・・・

だんだん、機械を使ってんだか使われてんだか・・・

いや、多くの人が機械に使われることを選択するようになってきてる気がします。


責任取りたくないからの矛先として
「AIの指示でやりました、だから俺のせいじゃありません」にしたくなってますでしょ。


それから、昨今のクレーム社会の問題ですけど・・・・

「もう、それだけ文句言うんだったらAIの判断に従います」なんて始まって、
人間の判断よりAIの判断のほうが公正・公平だなんてなってきそうですよね。

まぁ、事実アメリカの刑務所では使っていて、AIに出所させるかの判断されちゃってるんだから。

だんだん、AI同士の戦争にもなりそうです。

そうなると手塚治虫の漫画の世界ですよ。「火の鳥」にあります。

少年時代にこの漫画を読みながら「あ~こんなことに将来はなるのかな~でも、俺が生きているうちはね~だろ」と思ってたけどありそうですね・・・


・・・と、これを書いているのはですね、何も将来を悲観して言っているのではないんです。

石黒教授も言っていましたが、ロボットやら人工知能の発達で、現在定義されている仕事はどんどん機械にとって代わることになる。

昨今の働きすぎの問題だってこの流れを加速させる気もします。


となれば、
今、誰もやりたがらないとか、メンドクサクテやらない、
損するようなやり方がひょっとしたら人間だからできる、
いやそこは人間じゃなきゃできない残された部分になる可能性があるのではないか?

そんな気がしたんですよね。




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実は、こんなことってワタシのいる大学、特にワタシにとっての現在のメイン学科である柔道整復師だのトレーナーは考えた方がいいんじゃないかと・・・


例えば、人工知能付きマッサージチェアは近いうちに出るでしょうから、
それと俺との違いはナンダ?なんて近い設定から考えてみるのもいいのではないでしょうか?

そうじゃないと、
「はい、このAIの指示通りにやってください」なんて仕事の仕方になった時に・・・・


まぁ、最近の学生見てると・・・・なんて言おうと思ったけど、考えてみたら自分が学生の時もすでにそうだったなと・・・



クドクドとすいません、こんなことばっか考えているもんで

わりとこんなこと考えた上で運動教室やったりしてるんすよ(笑)




文章を書き終えて推敲のため冒頭を読む・・・

あっ・・・AIに任せた方が自分はとりあえず謝りやすくていいかな・・・(笑)

人間関係ってメンドクサイからAIやってくれ~って思いそうだなと・・・