kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

ぶかつ


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(写真はイメージです 本文と関係ありません)

『2位じゃイカン!』と監督が賞状を破ったという話題があった。

おかげで監督が「暴力行為による3か月指導停止」の処分になったという。

「お~いいですな~やってますな~!」
などと言ったら怒られそうだ(笑)

でも、ワタシには懐かしい思い出があるのでネタにしたくなった。

それはワタシの人生に最も影響を与えた指導者である中学の監督が、

まったく同じことをして割と問題になったからである(笑)

もう25年以上前の話である。ワタシの一つ上の学年の最後の夏の市内大会で、
このストーリーと全く同じの2位になってしまいアタマに来た監督が賞状を破った!

ちなみに、ワタシのほうは2年でキャッチャーのレギュラーでありましたので、
その戦犯のプレーヤーであったわけです・・・(汗)

確かに、客観的な視点から見れば、
1位のチームへのボウトクであり、選手の頑張りを評価しないで教育者としてどうなんだ?

ナドナド・・・監督のほうを擁護する理屈を考えるほうが難しい。

しかし、当事者としてのワタシや諸先輩たちも
「2位の賞状なんかいるかボケ!」という雰囲気もあり、
監督がキレて破ったというのを知ったときは「まぁそらそうだわな」という気持ちだったような記憶が。

しかし、保護者としてみりゃ
「ふざけんなバカ野郎!」ということで抗議殺到!
結局は確か作り直してもらったような記憶がある。

考えたら、楽勝で勝つべきと思っていた監督の采配にも問題があったように思うが
当時はそれを考えるのはタブーであり、口に出そうものなら・・・

どうなるんでしょ?(笑)

ただ、ワタシとしてはその監督の狂気があったからこそ、そこにホレるというか
その狂った監督の軍団にいるんだという陶酔感
でやっていたわけであります。(これは危険な思想でありますが 笑)


まぁ、野球というスポーツと、野球部は全く違うものでして

野球というスポーツをやるのが野球部というわけではない意識と言いますか・・・

体育の授業でやるバレーボールと部活でやるバレーボールは全く違いますでしょ。


まぁ、この話題でネット上のコメントも監督のことをボロカスに言っておりますが、そりゃ冷静に他人事として考えりゃ、全くその通りでございます。

中には科学的な指導になってない・・・などという意見もあったりしてニヤけてしまいますが、科学ってけっこう人間臭い世界ですよ。

部活で勝利を目指そうとしたら、そのチームならではの事情がありますよ。

一般のシロウトさんは、冷静にヤイノヤイノと意見を言っていればよいですが、

もしスポーツ現場を目指すトレーナーさんはちょいとその感覚は理解しておいたほうがいいのではないかと・・・

いや、なんでも2位は破ればいいわけではありませんよ。

そのチームの目標なりプロセスがあるという想像はしてもいいのではないかと・・・


ワタシの大学院生だったころに、
競技スポーツ(勝利を目指すを価値とする)2名と
アンチ競技スポーツ(2名)に
穏健派(1名)の計5名で
大激論になったことがありました。

研究作業の合間のちょいと一服の時に、ふとそんな話が始まったのが夜19時くらいでありましたが、
だんだんとケンカ腰になってきて夜の23時になって大学が締まってしまう時間となり「この続きはファミレスで」と結局1時を回るという・・・

要するに
『勝利のために監督がピリピリしたりするのはダメだ!おかげで体罰やらドーピングやら起こるではないか!スポーツは選手のものなのではないか!
俺が指導者ならば選手の自主性を尊重して例え負けても楽しくやる!』

というのがアンチ派の主張でありました。

一方で競技派(ワタシはこっち)は
「アホか!勝利を目指さないでどうやって頑張るのよ?負けてもいいやでやってることに価値はあるんかいな?」というような主張でありました。

まぁ、ちょうど選挙の季節でありますが、与党と野党の討論番組と同じような雰囲気でありました。こういうのが面白かったんです(笑)


月日は流れた数年後、

ワタシが大学の助手として過ごしていたある日、
あの時アンチ派として議論した友人と再会し話す機会が訪れました。

そのアンチ派の友人は中学の教員をしていて卓球部の顧問をしているということでした。

「へ~競技キライのお前が顧問かよ! それで、楽しい卓球してるんでしょ?」

と、問いかけたワタシに彼の返事

「アホか、バリバリ泣かすくらいに追い込んでやってるよ

あり?あなた、そういうの嫌いとおっしゃられてませんでしたっけ?」

・・・とワタシに彼は言いました

「いや~やっぱり、勝負がかかったら勝ちたいからよ~」と彼・・・

「なんだよそれ~、そんじゃ、あの時の議論は他人事だったからじゃねえかよ」

・・・とワタシは思ったのでありました。

なんならワタシのほうが穏健になっているという(笑)

まぁ、そらそうだと思います。

いざ自分が顧問になってみて

勝たなくてもいいから選手ファースト」って聞こえはいいけど、
ホントにやったら指導者は練習なんて行く気無くなります。


オイオイ、じゃあ組長は勝利至上主義容認、体罰容認ってか?

・・・とすぐに、2極で議論したがる人が多いですけど、
「ホントにそれだけしかね~のか?」と思うわけです。

単純すぎる人が多い。

「勝利のためなら何でもやる」の手段って体罰なの?

勝ってる監督ってそこか?
負けてる監督ってそこか?

精神論の前に、
そもそも勝てる技術理論に戦術理論持ってるのか?

なんてことに目がいくと面白いと思いますけど。


それでもプレーヤーズファーストということが随分と浸透してきて、
「今いる選手が、今楽しい野球をする」ということが割と常識になりつつあるのかな?と思います。

なるほど、ワタシはそんな野球はしたことなかったのですが、
そういう野球もアリなんだろうな~と実感している今日この頃です
そんなチームに関わっているものだから、新しい発見でありました。

そんな中で、ふと公式戦の応援をしていて思いました。

OBが全然応援に来ないもんだな・・・特に理不尽な思い出があるわけではないと思うし、どちらかというと楽しくやってたほうと思うけど」

・・・と、そんな寂しさをOBでもないワタシが感じるのもおかしな話ですが、
ワタシが寂しがりすぎなのかな。そんなもんなのかな(笑)

まぁ、しがらみがあるとメンドクサイのでもありますが、
「今の自分が楽しい野球をする」という価値観でやっていたならば当然、
引退後は「他人事」になるのは必然なのかな~さっぱりしてるな~


う~ん、どっちがいいんでしょ。


なんとなくダラダラと書きました。


賞状の件に関しては、まぁ各人の立場で各人なりに必死になってやっていることですからあまりピリピリしないで、気楽にやってほしいな~と思います。




・・・って

これが一番他人事か・・・(汗)