ピッチング指導をしております。
ワタシが太って見えるかもしれませんが、
この日は雪もちらつく寒さでありまして、
フリースの中にスキー用のインナージャンパーを着ております。
こんなに腹が出ているわけではありませんので(笑)
そろそろ試合の時期も近づいておりますのでピッチングも開始しております。
野球といいますのは投手が8割と言いますように、
投手力でチームがガラッと変わります。
部員は20人にも満たない人数(2学年で)と少数でありまして、
1年生が3~4人だったから新入生が入らなかったら部の存続も怪しい状況ですが
(それもポイントで21世紀枠候補でしたが 笑)
それでも、チームの柱のこの投手二人は
80人くらい部員がいてもメンバーには入れるくらいにはなるかと・・・
そんなこと書くと「えっ?大学の方が上なんじゃないの?」と、思われるでしょうが、
大学野球向きとか不向きとかありまして・・・
性格も含めて・・・
さて・・・
せっかくなんで少々ピッチングの話を・・・
走り方の件でウケた「踏み出し脚」だの「押し脚」は投球に関係あるか?
という視点で見てみると、ワタシの感覚からすれば
「かなりありそうだ」ということで、
思い切り指導に取り入れてみました。
面白いことに、この二人は見ての通り右投げ・左投げなのですが、
パンツに先に脚を入れるのは二人とも右足でありました。
つまり固定して安定させることが得意なのは左脚ということになります。
右投げならばステップする脚ですし、左投げならばプレート側の脚です。
ピッチング動作の前提として
プレート側の脚はパワーを生み出すのに使われていると思います。
一方でステップした脚の、その安定感はコントロールに直結してくると思います。
(シャッター1/8000でボールが止まりました!)
左投手で言えば右足の接地の安定感がなければ腕は振れません。
これは足腰の強さだけではなく入り方(力の方向)なども関係してきます。
ちなみにこの投手の具体例でいえば、
右足は振り出すのが得意なので固定力は弱いと見ました。
「だから、右足の固定力を鍛えろ!」
・・・と、欠点を直す方向ではなく
「お前は得意である後ろの軸足の押す力で勝負しろ!」
という投球フォーム指導を行いました。
別にこの顔は不満なわけではありません・・・なハズ (汗)
この写真をみて自分で
「ウワ~、俺って入っちゃってるな~」と笑ってしまいました。
普段は周囲に気を使うワタシでありますが、全く周囲のことが見えてません。
この写真を撮られている記憶がない(笑)
この一つのことに狂っている時間がなんともいえない時間です・・・・
気味悪がられるかもしれませんが
投手って可愛いんですよ。ホントに投球には純粋なんです(笑)
特にこの投手なんて、
あんまり感情表現が上手くないもんでぶっきらぼうなんですけども、
黙って投げているんですが、なんとか教わっていることをモノにしてやろうと投げているのがよく分かります。
この時間だけでも、
投球がガラリと変わり、力強い雰囲気が出てきて本人も手ごたえを感じているようでありました。
これは楽しみです。
こういう単発の指導って、
進む方向の光さえ示すことができれば
完成までいかなくてもヨイ・・というか完成してはいけないとすら思います。
あとは、自分なりに試行錯誤して作らないと「道」ができません。
ここでいう「道」というのは、
自分で試行錯誤して進んでできた「道」があることで、
スランプの時などに戻ることができるという意味です。
さらにいうと、その道が実戦の中での応用技につながってくると思います。
さて右投手。
こっちは分かりやすい可愛いさの投手であります。
愛嬌もありますし、楽しそうに投げるところがとても良いです。
さて、フォーム的なことを言うと、この投手は左脚が安定を得意とする脚なので、
投手としては危険を伴う投げ方ですが、
思い切り前に乗り込んで行って投げることができるように思います。
だから小柄ではありますがキレのある投球をします。
「お前は思い切って乗り込んでいってもいいや、
ただし、テークバックが
絶対にオーバースイング
にならないようにそこだけは気をつけるように」
・・・ってなことを言っております。
ワタシ、思いますに、プロに行って球速が落ちたりする投手はこの辺りの
兼ね合いの失敗から来ていると思います。
周囲に圧倒されて「もっと強い球を」となった時に、
「もっと全身を使って前に乗り込もう!」
という理屈と、
「もっと腕を大きく強く振ろう」
という理屈を同時にやった時に両方のキケンだけが合体するという悲劇が起こっているかと思います。
あと、できていたのに試合の結果に左右されて変えすぎてしまうという・・・
投手って不安なので色々とやっちゃうんですよね・・・・
「いいか!野球は甘くないんだから、スキを作ってはイカン!」
・・・てなような訓示をほざいておりますが
「これはけっこういい線いけそうですな~ウッヒッヒ」
「楽しみですな~」
・・・と、O山部長とニヤニヤしているのでありました。
こういうところからスキが生まれてくるわけでありました。
気をつけねばいけません(笑)
まぁ、