今回のオリンピックで活躍した小平選手や高木選手らの特集番組の録画を見ていて、涙が出てしまった。
いや~なんというか『カッコいい』
なんだかあの眼光というか、
取り組み姿勢を見ているとぶったるんでいるこっちが反省してしまう。
オリンピック前に放送されていた番組を結果が出てから見るという順番になったが、
それがかえって気持ちを込めて番組を見ることになった。
『メンタルの強さがあった』
なんて一言でまとめてはいけないくらいの準備があったことを番組は教えてくれた。
NHKの取材はつくづくありがたい。
今回のオリンピックではコーチとの関係もクローズアップされた。
こういう発想の話を聞くのが本当に面白い。
さらには、勝ち上がるための戦術も面白かった。
決勝のオランダを見越しての準決勝の戦い方を大会後のNHKスペシャルでやっていた。
要は、いかに決勝でオランダに勝つ余力を残すために準決勝を戦うか・・・
誰にどれだけの距離を走らせるか?そういう組み合わせがズバリはまった。
小平選手のコーチも登場していた。この人も凄かった。
まぁ、そもそも長野五輪の時の清水選手を指導していたくらいなんだからそらスゴイんですけども。
五輪後の番組でスゴイな~と思ったのは
先に出場した1000mで銀メダルだったあとに、どうやって立て直すか・・・
そら本命は500mだったのでしょうけど、やっぱり1000mも取って500mは気楽に・・・
という段取りだったと思います。
1000mを終えて2日後に500mだった時、その間このコーチは、じっくりと小平選手の話の聞き役に徹して、やってきた取り組みに落ち着かせたという。
ワタシだったらどうしただろう?
と想像しただけでゾッとする。
多分、ジタバタして選手を不安にさせてしまったように思う。
「どうだ?いけるか?本当に大丈夫か?」なんてソワソワしているように思う。
だって、学生相手にもソワソワしてますもん(汗)
話をちょいとそらすが
野球では試合中に指導者が選手にキレているシーンがあるが、
もしオリンピックでコーチが選手にキレているシーンを見たらどんなことになるかを想像すれば面白いと思う。
「お前がちゃんと指導しないからいけないんだろ」とネットは大炎上である。
こういうオリンピックコーチの準備を思えば野球の指導者だってもっとやれることはあると思う。
本来は試合でキレている場合ではなく、即座に次の手を考えねばならない。
勝てる監督との差はそこだ・・・
うまく行かなかった時の手を何通りもシュミレーションして、負ける可能性を潰している。(逆に負けることも計算できている、じゃあ何をするかを考えている)
そしてやたら滅多に上の順位を目指すという号令をかけるのではなく、
今の力でできることは何か?それを冷静な分析で把握しておくことが重要だと思う。
そうすれば大事なことは順位ではなくやるべきことをやれたか?
ということに意識を置ける。
『自分が選んだ道だから、失敗も成功だと思うっていう風に思ったときに、自分が行動に移すことそのものが、正しい自分の道なのかなって』(クローズアップ現代)
勝ったり負けたり、グルグルと考えた境地なんだろうな~と、
この言葉のシーンで泣いてしまいました。
単純なワタシなんで、とても元気をもらいました。
ところで、小平選手が取り組んだという『ヒップロック理論』
1枚の骨盤を左右別々に考えて片側ずつ動かせるように意識させるという・・・
これちょっと興味深いです。
・・・というより、やっぱりそこ重要だよなと
こんなのも、その狙いだったんで・・・(写真は酒井選手)
こういうので取り上げてもらえると選手も面白がってくれるのではないかと。
でもこれキツイんですよ(笑)
左で死んでいるニイさんを励ますワタシです。
番組を通して、コーチと選手の関係を見ていて、
「あ~そういや俺ってこういう選手との関係をやりたかったんだったな」
という意味でも元気もらいました。
番組の刺激のおかげでトレーニングのアイディアも浮かんできたんで、また選手に会うのが楽しみになってきた。
とりあえずニイさん(左)を呼び出して検討してみることにする(笑)