ご両親と共に、投げ方を教わりに来た少年。
真剣な眼差し。
キャッチャーはノハラ君 こちらも真剣
さぁ、大きく足を上げて~
・・・・ん?
あれ?
もう投げたの?
どういうこと?
カメラを見てたから分からなかったけど?
ハテ?
・・・じゃあもう一度
こんどはよ~く見るぞ・・・
ん?
オイ! そこからかよ!
なめてんのかこの中学生は!
・・・なんて(笑)
スナップを利かせる投げ方が分からず、
肘から押し出すようないわゆる「手投げ」の修正のために
相談に訪れた中学生を指導しました。
大きな要因は、ボールの握りにあったのと、
ボールを人差し指と中指と親指で潰すように投げられるとヨイのですが、
その感覚がないと今度はボールを押し出すようになります。
(ちょうどよい説明の写真がなくてごめんなさい)
というわけで、イスに座って投げたり、
真下投げをしたりしたものの、
手首の返しを使わないスローイングに慣れてしまっていると、
手首を返して投げる感覚を伝えるのがとても難しい。
ジャッキーチェンの「蛇拳」だ!
なんて言って、今時の中学生に分かるわけがない(笑)
(久しぶりに観たけど、これ面白かったな~)
よく野球人の所作の一つのグローブの中にボールを叩きつけるやつがありますが、あれってけっこういい練習なんですが、やってみたら案の定できません。
ヨーヨーなんかの使い方です。
川で石投げる水切りなんかもいいです。
・・・で、
なんやかんやで一応それっぽい兆しを出すことができたのですが、
なんかもう一発パンチが足りないなと・・・
わざわざワタシの評判を聞いて少年を連れてやってきてくれたご両親を喜ばせたいところだが・・・(こういうのにすぐノセられるワタシです 笑)
なんて気持ちで
試しに股下から投げてみたら、ナカナカいい感じが出ました。
考えたら、この投げ方で
相手の顔の高さに投げようとすると手首を返すことになります、
そして足が邪魔なので「手で押しだす」わけにいきません。
手首を使って投げる感触を味あわせるには非常によかったのです。
あと、軸足の感じも出そうだ。ツッコミの投手にもいいかな?
そして、そのあと通常のスローをしたら
「あらま~ビックリ!つながった」
・・・と、なりました(笑)
さて、このアシスタントをしているノハラ君。
実は中学生のチームのコーチをしています。
「これ、僕もやらせてみます!」
と喜んでいますが果たしてどうなりますやら(ニヤニヤ)
自分でネタを仕入れて、自分の現場で自己責任でやってみる。
そしてうまくいったりいかなかったりしてみる。
そこで「なにが違うんだ?」なんてとこからまた研究して欲しいものです。
ワタシは20年以上かけてますので(笑)
しかし20年かけて、編み出したのが股下投げというのもこれまたなんとも・・・
いや、これをやれる人は簡単にやれるんですよ。
「そんなの俺でもできる」というような話ではなく、
「この症状にこれが有効なのか~」という組み合わせを発見した喜びでありました。
いい歳して、この夜はこの発見でニヤニヤしていたのでありました。
「あ~いいことあったな~」なんて・・・特に儲かったわけではありません(笑)
ご両親にも喜んでもらえてメデタシでございます。
口コミでワタシの評判を聞いてやってきたご両親の相談をうけて、
小一時間で満足させるってけっこう大したもんだと思うんですけどどうですかね?
・・・と、自分で言ってみる(笑)
そしてそのあと・・・
「おれってこんなのばかり長けていていいのだろうか・・・
もうちょっとこうなんかカッコいいやつ・・・」
・・・とプロフェッショナルのテーマソングが口から出て来てしまう夜であります。
まぁ、このネガティブパワーで指導するから気合が違うという言い方もありまして・・・
いいんだかわるいんだか・・・
とりあえずニイさんよ、こういうことだ。