石の上のライオン オンライオン
先日、私が行っているオンラインでの授業でのこと。
私が雑談の中で
「怒られるうち(言われているうち)がハナ」
という、『ド定番』の説教文句について話をした。
「怒られている時に、『怒られているうちがハナなんだから』と言われてもあんまり面白くないのはよくわかる」
ただ、怒られている時の考え方として
「怒られている(注意を受けている)時は株を上げるチャンスだ」
と思うといいのではないか?
という話をした。
皆さんも部活の後輩とかに対して感じたことがあると思うけども、
大抵の場合、注意している(怒っている)方は、
怒られている方の態度などを非常に気にしているものです。
「納得してくれるかな? ふて腐れるかな? やめちゃったりしないかな?」
などなど
だから、そこで爽やかに、
「ありがとうございます」
なんて姿勢で一歩前に出るようにすると、
反応を気にしていた怒った方からは
「あ~こいついいヤツなんだな」
とかえって株が上がるのではないか?
失敗して怒られたのに株が上がるという・・・
(経験上)
自分がいいヤツであることを証明する機会なんてなかなか無いんだから。
自分で自分のことをいいヤツです。っていうヤツは信用できないでしょ。
ついでに言えば、怒られたりする前の初対面の時に、
「気になったことがあったら遠慮なく言ってください」
と言っておくといいよ。
そう言ったからといって、「よ~し、そんじゃあ」
なんて意地悪する人はいないから、
むしろ、『そうか言ってもいいんだな』ということで、
小さい軌道修正の時点で、
『もうちょっとこうしたらいいんじゃない』
なんて優しく言ってもらえるよ。
優しく言ってもらえた方がいいじゃない。
それから
「こいつは言いやすい(注意しやすい)ヤツなんだ」
と思ってもらえると、
色々とチャレンジさせてもらいやすくなるよ。
なぜなら、指導する側は
「まぁ、ホントにいけないことをやりそうになったら、
その時に言えばいいからとりあえず自由にやらせてみよう」
という心理になる。
それを
「私は褒めて伸びるタイプです、あんまり細かいことを言わないでください」
みたいな態度でいてみなさいよ、
溜りに溜まってから
「お前な~我慢してたけど、いい加減にしろよコラ~!」
とデカい雷が落ちるか、
逆に知らないうちに外されて(今はそっちか)しまうよ。
さらには、
「自由を与えて、失敗したときに今度はふて腐れてさらに言いにくいヤツだから最初から自由にやらせるのはやめよう」
となるから、
結局は自分らしさなんてまるでない、
つまらない仕事をやらされることにつながりやすいよ。
・・・・で、
「俺の仕事はこれじゃない」なんてことになるのはよくあるパターンだよ。
・・・・なんてな説明をしていた。
自分としては、
どうすれば受け入れやすい説明になるかと
けっこう日数をかけて
一生懸命に考えた理屈だった・・・
授業後の学生の反応(チャット機能のコメント)
「なるほど、怒られるということに対する意識が変わりました」
などと、望んでいた回答が多数・・・
あ~よかった。
と思っていたら・・・
とある女子学生から
「怒るも怒られるもなにも、
このコロナ禍で人と会えず、
何も起こりません。
まったくモチベーションが上がりません。
こんなんじゃいけないと思っているのですが」
・・・と、
見事なリズムというか、
文才あるな~
などと感心していてはいけないのですが、痛烈なコメントが・・・
この学生は非常に熱心な学生で私も応援している学生の一人なのですが・・・
そうです、多くの学生は、
この現状を理解している上でジッと我慢しているんですよね・・・
そうか・・・
確かに怒るとか怒られるも接点があってこそですもんね・・・
人と会うということと「やる気」ってかなり関係がありますよね。
なんだか考えちゃいました。
でも大事な発見だったようにも思います。
これ、
まだ登校日があって実習みたいなものもチョイチョイやっている
うちの大学でこれなんだから、
全部がオンラインの大学ってホントにえらいことになってんじゃないの?(汗)