新聞の整理をしていたら面白い記事というか、ワタシ自身が考えさせられる内容だった。
女子サッカーの代表監督さんの記事であった。
あんまり女子サッカーには興味は無かったのだが、この記事は面白かった。
女子サッカーが苦労してきた時代を生き抜いてきた人である。
女子がサッカーをやることに対して世間がそんなに理解のない時代にサッカーをしてきた人だ。
選手の選抜方法もこれまでとは違う方法で、一芸に秀でた選手を採用しているという。
一芸に秀でているという表現はつまり、「欠点もある」という意味だろう。
そういう起用は、聞こえはいいが、
いざ自分が監督になってやれるかと言ったら度胸のいるやり方である。
欠点の無い選手を採用するほうが周囲には反対されにくい。
反対される材料を与えないからだ。
しかし、魅力はあるが大きな欠点のある選手を起用するには監督が批判されることを恐れていてはできない。
監督が「イイコちゃんでいたい」となるとこれはできない。巨人の批判です。
「いや、うちは勝たねばならないのだ」といいながら負けている。
こいつで行こう!
・・・となるからには、自分で見て回らねばならない。
プロ野球は監督が自分でスカウトもやったら随分と変わると思う。
この監督の言い方が面白い。
モチベーションビデオについて・・・(中央らへん)
「今の子たちってそういうのに慣れすぎているのよね。
モチベーションぐらい
自分で上げて来いっていうの!」
これはあまりにも痛快なセリフで面白かった。
モチベーションがコーチの仕事というのがコーチングの原点である。
ちなみにモチベーションビデオとは、やる気の出るような映像や音楽などをうまいこと編集して試合前に見るための作品のことである。
自分たちが、厳しい練習をしてきた、自分たちが勝っているシーン、ファインプレーのシーンなどなど・・・そこにBGMをかける。
そういや最近は見なくなったがコカコーラのCMなんかのカッコいいのがあったがああいうヤツです。
『ああいうのが大切だ!』ということで、モチベーションビデオなりを作るのが流行った。
考えたら、PCでカッコいいのが簡単に作れるようになったのも大きい。
・・・で、それが流行りすぎた背景もあり
「そんなもん頼ってんなバカ!」というこのセリフが今度は輝くわけです(笑)
このセリフのほうがモチベーションが上がるという・・・(笑)
どっちにしろ、モチベーションは大事なのでありますが、
「これをやっておけばいい」という感でやるとモチベーションは下がります。
モチベーションを上げるということで言えば、「褒める」というのがありますけども、いわゆる「よくできたね~」が「褒める」になっているのかといえばそれもまた怪しく・・・
結局、
やるやつはやる・・・
という、
それ言っちゃ、おしまいよという結論になってしまうのが、
ワタシの教員としての無力感に繋がってくるわけであります。
鳴かぬなら鳴かせて見せようホトトギス
・・・と言いたいところでありますが、これはけっこう難しいのであります。
一応、うちの職場はスポーツトレーナー希望者が入学しておりまして、それでも段々とやっているうちにモチベーションが下がっていくという現状があります。
理由は色々ありまして・・・
そもそもうちの育成の仕方がまずくて・・・・
もしくは、トレーナーになるには自分の能力が足りないと自信がなくなる・・・
なんていう話だったら対策の立てようもありますけども、
それも無いとは言えないかもしれませんが、
それよりは学んでいて、現実を知っていくうちに
「この業界じゃ真っ暗じゃね~か」
という失望から来ているのがほとんどである。
トレーナになる大変さと見返り(お金)が釣り合っていない。と感じるという。
「まぁ正解、よかったねホントにならなくて」という気もしなくはないのですが・・・
理想的には
現実を知れば知るほどワクワクしてくる
・・・となりゃいいんですけど(やりようある気もしますが)
しかしワタシは学生に言ってみたい(響かないかもしれないけど)
そもそもワタシの思うスポーツトレーナーとは、
選手が真っ暗闇の中で、必死でもがいているところに、
一筋の光明を見出すために存在するのが価値だと思っております。
そうだとすれば、
自分で
火の無いところに灯をつけて
自分を燃やしてでも
明るくするというのがやることだろうと・・・
それが、なんだよ
「自分が暗闇なんでやめます」って・・・
・・・ということで、
現実的にはそういう人はハナからやめた方がいいのであります。
選手に
モチベーションを持たせる人間になるんだ!
というモチベーションを持てなかったらそりゃそもそも合ってない。
・・・と、
まぁ、そうなんですけども・・・
せっかく来てくれた(入学してくれた)からには、
なんとかモチベーションを上げてもらいたいな~と思って、
褒めたりキゲン取ったり、トレーナーをしている卒業生が来たといえば引き合わせたりしながらやっておりますけども、あんまりうまく行きません。
おい卒業生よ、もうちょっと面白い話をしてくれ~
・・・って、教え子の卒業生に言っているように書いてますが、
この大学の先生も多くは卒業生ですから・・・
もうちょっと自分の後輩を可愛がりましようよ・・・
そういう感覚を持ったらまた接し方も変わると思うんだけどな~
教習所の後輩みたいになってませんか・・・ それだったら確かに他人だけど
まぁ、
それでも考えてみれば誰でもできることで、褒められて喜んでいるようじゃ学生のほうもダメでして、
「おい!こんなんで褒めるな!ナメテンか!」とキレるくらいじゃないといけないわけなんですどね。
ようするに
ワタシのやり方が間違っているのだと思います。
ホントのヤリガイみたいなものを見つけ出す助けになっていないのだなと・・・
結論としてモチベーションを上げることはできず敗北感にまみれていると、
「まぁ、今の学生には無理ですよ」とトレーナーの人に言われたりして・・・
「あのな・・・見切られているのは俺じゃね~ぞ、
あんたの背中が魅力がないと判断されちゃってんだぞ」
(コメント入れないからこういう場面で登場させてやる 笑)
なんてな・・・
褒めて育てるとかいうが・・・
ワタシの組員学生の卒業生がここにきて、
連発でプロ野球チームおよび選手のトレーナーになっている・・・
これがまたクセの強いやつらで、
踏んづけられてもへこまない。
むしろ
逆恨みをパワーに変えてやがる・・・
自分のモチベーションだけは守り続けている。
大したもんだ・・・
ブログに載せようにも、
後輩に嫌いな人も多いからここに出せない(イミネ~)
も~、人格的にもバランスのとれた
まぁ野球界はそれくらいじゃなきゃ勤まりませんが。
結局ここでもやるやつはやるなんだよな・・・
ちなみに、組員学生にはワタシは褒めない・・・というより、
褒めると「あの~ワタシはなにかしました?」と学生が嫌がる(笑)
彼らの親玉であるワタシは、20年前だったら(つまりワタシが学生のころ)
随分と学生にチヤホヤされていたころだろう・・・
「何されてもかまいませんから教えてください」という状況であったろう。
しかし、今はホントに学生からの野球の人気がない。
おかげでワタシに反抗期になる学生までいる・・・(なんのこっちゃ、俺は親じゃね~ぞ)
あっ、誤解されないように言えば観客としての野球に興味があるのは多くいるが、
『当事者になる!』ということを夢として思う学生は少ない。
みんな判断力にすぐれている(笑)
あ~ 人って自分が思っているようになるもんなんだな~