8年前に初めて買ったらんちゅう(内容とは全く関係ありません)
先日、週一で授業を担当している鍼灸の専門学校での授業後に熱心な学生から相談を受けた。
今のうちから現場(治療院)でバイトをするなりして修行をしたほうがいいのかどうか?
また、「学校では教えてもらえないことを教えてもらえる」というセリフはどうなのか?
まぁ、そんな内容でモヤモヤしている様子であった。
こういう相談の時に、相手としてはあくまで私の授業の中での話なりを聞いて相談してきているわけだから、「私の考えを聞きたい」と判断して私の考えで回答することにしている。(回りくどい書き方ですいません)
「人による」なんて言い出したらそりゃそうだろ、という答えしかないのでそれはあくまで前提で、「私なら」と回答する。
まず、学生のうちから「治療院なりで修行も兼ねてバイトするべきか?」に関しては、業界を知るためにやってみるのもいいかと思うけど、卒業生を見ていて「ほんとにそうなのか?」と思うところは多々ある。それよりは患者で色々な治療を受けにいってみたらいいんじゃないの?なんて思う。
まぁ、人によるのだろうけど、治療院なりでバイトしている学生は学年を重ねるごとに分かったような顔してシラケているような気がする。
本来、修行も兼ねて・・・というなら、年齢を追うごとに技術を追求する姿勢が磨かれて4年生になるころには自信がみなぎり学生生活の中でもリーダーシップをとるぐらいになってもいいんじゃないか?と思うのだが・・・なぜかどんどんセコクなるというか・・・
まぁ、早いうちに自分のサイズを決めて歩き出したほうがいいという考えもあるだろうからいいっちゃいいのだけども、大学だしな~(相談者は専門だった 笑)
ただ、普通に考えて「苦しい状況になっている業界だ」という自覚があるなら、そこの業界の中に染まることより・・・と思うのが合理的な考えじゃないかと思うけど。
まぁ、私もトレーナーの勉強になるかとフィットネスクラブのバイトもしたりしたから、要は「個人の目的意識」の問題ということか・・・
普通の結論になった(笑)
ただ二つ目の「学校では教えてもらえないことがある」というこの文言
これに関しちゃ自信を持って言える。
頭の弱い人を惹きつけるこのセリフにコロッと行く学生はいつの時代も多い(大人もだけど 笑)
たいていは、「お金の生々しい話」のことをさしたりしている。
「大学で文学や哲学なんぞ学んでも金にならない」なんて調子だ。
ただ、その上のレベルのちゃんとした成功者は「哲学が重要」と言っているのに・・・
いくつかの切り口が思いつくのだけど、
まずは「学校=授業」と思っているところに大きな誤解がある。
こと大学ということに関して言えば授業なんぞは大学の先生の実力というか魅力というか内容を10%も見せていないと思う。
「授業じゃ言えない話が沢山ある」
という部分をいかに「個人の工夫で聞き出すか?」が大学の醍醐味だと私は学生時代から思っていた。
何も隠し事とか悪いこというわけではなく、現在進行形の話であるとか、相手(つまり学生)のレベルによっては理解されない(誤解される)ので話せない、こっちでは通用するけどこっちでは通用しない事柄などは大勢のいる授業では話せない。
しかし、実際に「お前、やるな~」という動きや発想ができるかは、その部分を知っているかだったりする。もちろん、誰かを紹介してもらうなんてのも授業ではできるわけがない。
それは個人で活動しているレベルをはるかに超えていることも多い。
とりあえずその①をここで終える。
途中だけど言いたいのは
「学校では教えてもらえないことがある」
というセリフにグラッと来たそこの学生さん!
それを言うなら、
「学校じゃなきゃ教えてもらえないことのほうが大量にある!」
・・・ってことです。
授業だけで「学校の持っている実力ってこんなもんか」と思っていたらホントにもったいないですよ。
というわけで相談を受けた学生さんには
「せっかく来た学校をとりあえず大事にしたほうがいいよ」
ということを具体的な作戦と共にアドバイスしたのでありました。
つづきはまた