kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

メンバー変われば

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2017年の記事より

「つまり、知らないことがあること自体を知らなかったわけだ。」

 

 

この4月から(といってもコロナで6月からになったけど)

 

鍼灸の専門学校のほうでも保健体育の授業をしている。

 

私の本職であるのは関西医療大学という「大学」であり、

こちらでも鍼灸師の学科があり授業をしている。

 

同じ資格であるが、専門学校の方では、

「受講生の年齢がバラバラ」という違いがある。

 

そりゃ大学だって浪人だのあるから年齢の違いはあってもおかしくないが、

その幅は大きく違う。

 

専門学校では、

高卒の18歳から、見たところ50歳を超えるような方まで受講されている。

 

ちなみに私は鍼灸師でもなんでもなく、

1人の『体育教員』ということで授業をしている。

 

いわゆる「体操実技的」な体育をしていればよい予定であったのだが、

この「コロナ」の状況では、お互いに交じり合うような授業はできず、

教室で座学の体制で「体育実技」を行うという状況である。

 

「学生に運動やらせて、安全管理しておけばいいか~」的な予定からは、

手間のかかる状況と言えなくはないが、

 

実は

「やりたかった状況」になったともいえる。

 

授業前半は体育知識の座学で後半には、

その場でできるエクササイズというパターンにしているが、

これはいわゆる私の運動教室の得意パターンであるのだ(笑)

 

前半のネタの調達には

 

こういうこともあろうかと、

NHKの受信料をきっちり払い込み

「NHKスペシャル」は当然として、「クローズアップ現代」、

「今日の健康」、「試してガッテン」、「チョイス」、

「ドキュメント72H」、「美と若さの秘密」

果てはEテレの「高校講座」から

ワケわからん外人講師の授業までチェックしてあったのだ(笑)

 

 

んでもって、後半は「趣味どき」からのエクササイズという・・・

 

受信料の元はキッチリと取っております。

 

大学では主に、ピチピチの18歳を相手にしているので

考え方の授業をしてもピンとこない。

「早くサッカーやらせろ!」という状態である。

そらそうだ、まだ社会に揉まれていない。それでよい(笑)

 

その点、一度社会に出てから、

わざわざ専門学校に来ている人が混ざっているクラスでは、

「仕事につながる考え方の話」

は結構、共感してもらえるのが面白い(笑)

 

こうなってくると、

がぜん私のフリーター教員時代の経験が輝く(笑)

 

半分はビジネスセミナーのようになっている(笑)

 

割と皆さん熱心に聞いてくれている。

 

ちょうど、前回はクローズアップ現代で、大手企業に勤めていたが、

「俺の人生はこのままでいいのか?」と自問自答した結果、

早期退職して、なった職業が鍼灸師という番組を紹介。

 

よくぞ録ってあったと。しかもゲストが森脇健司さん(笑) 

 

18歳の学生は眠たそうだったが、大人の皆さんは

「目がランラン」としていた(笑)

 

私はいいました。

「こんな内容を18歳でわかるわけないからそれでいいですよ、ただ、鍼灸師って人生をマジメに考えた人が選択しているステキな職業なんだな~と漠然と思っておいてください。・・・で、資格はとりあえず取っておいてくださいよ、あとでわかるから」と。

 

私は思いますに、鍼灸師って人生経験の幅や、思考の幅、

人生哲学やらなんやらと、

そういうものが滲み出るタイプの職業の一つと思うのです。

 

そういうのって、若いうちは「なんだよ年寄優先か」と思うでしょうが、

それってステキなことで「年数を重ねる楽しみ」があるじゃないですか。

 

最近の出回っている仕事って、

「何年やっても一緒」みたいなモノが増えてきているじゃないですか。

それって、最初はいいけど、

「ルーキーと20年やってる人が一緒、なんなら若手のほうがいい」

みたいなのって、やっぱり尊厳とか夢が無いように思うんですよ。

 

そんで一部のシステムを作る人間が決定権やら主導権を持っているという。

 

派遣だ非正規だってのが流行るってことは、

「替えのきく仕事」しかもらえないというか、

「言われたことやってりゃいい」って実は危ないと思うというか、

そういうシステムが結果、格差を生んでいるわけで・・・

ちなみに、詐欺集団の末端の役割もそうじゃないですか・・・

 

なんてな話をしている「保健体育」ってどうなのよと(笑)

 

こういう話は、大学の学生は寝ますが、

こっちのオトナの皆さんはむしろ共感してくれてます。

 

もちろん、そんな道徳ばかりではなく、

「お客を集める方法」

もアドバイスさせていただいております(笑)

「学生してるなんて思ってないで、授業も私に対して営業してると思うべし」

なんて(笑)

要は、私(アイザワ)は鍼灸師じゃないんだから、私が患者(お客)になるかもよ。そう思ったら、どんな振る舞いして授業ウケます? なんて話で・・・

 

いや、何も私に媚び売れって話じゃないですよ・・(そうかな?笑)

 

ようは、教員から「こいつはイイやつだな~」と思われようと思ったら、

私の話に対して「ホ~!なるほど~、さすが先生!もっと教えて!」

 

・・・ってやりゃイチコロじゃないですか。

・・・って話です(笑)

 

これのどこに、そちら(学生)の損があります?

 

駅前でプライドがズタズタになるようなビラ配りさせらるより、

鍼灸師でもなんでもない私が

「彼(彼女)はいいよ~」ってなった方がよっぽど良くないか?と

 

営業テクニックの話は、大学生だと引くというか、

その価値が分ってないので批判的な顔をするが、大人は喜ぶという(笑)

ショッピングモールでの運動教室の話なんて、かなり喜ばれます。

 

もちろん、スポーツトレーナーを目指す学生にも、

現実的なトレーナーになる方法もアドバイスして喜んでもらってます。

 

まぁ、結論としては営業テクニックを磨くほど道徳的になるのですけど(笑)

嘘をついたり、騙したりすると、

記憶しておかなきゃいけないから実は大変なんですよ(笑)

気持ちよく人と接していたほうが、気楽なもんで。

 

面白いのは、18歳が理解できないと言っても、

周囲にいる「大人」が「なるほど~」という顔をしていれば

「あっ、この話って面白いのか、ワカラナイ私が幼いのか」

と、食いつこうとするもので(笑)

 

大学だと、みんながだいたい一緒なんで

「そうだよね~この話ってワカラナイのが普通だよね~」

となると、そうなってしまうのですよね。

 

それにしても、聞いてもらえる相手ができたことはホントに嬉しいです。