吉野屋の牛皿定食特盛
突然に食べたくなる味です(笑)
『ごはん大盛り無料です』と言われてつい応じてしまう。
牛丼が有名でありますが、私はすっかりこっち派です。
急ぎの時はとくにこちらの方がすぐに食べられます。
どんぶりですと、序盤が熱くて味がよく分からないまま食べるような気がしまして。
このメニューを好きになった時の話は以前に書いていた。
たまに読み返すと懐かしい。
そうだった、やる気も熱意もないくせに腹が減った時に牛丼が食べたくなるのでした。試合に負けた時の牛丼はうまい。食べてふて寝するには牛丼がいい。
さて、このお店、入店するとすぐに店員が寄ってきて、
「ご注文はお決まりですか?」と尋ねてくる。
「そんなのまだ決まってるわけね~だろ」と言いそうになったが、
「そうだ、この店の持ち味はガッツリしたものが早く出る」だった。
しかも、確かに決まっている。「迷いどころはお新香をつけるか?」くらいのもんだ。
店員さんだって、「すぐに注文を取りに行け」と言われて来ているのだろうし。
そのタイミングを逃してまた店員を呼び出すのならば出来上がり時間にガタガタいうんじゃね~ぞ。というシステムだ。
もちろん、ゆっくり選んだっていい。
なんてったって、最近の牛丼屋はメニューが豊富だ。
サイズやらサブメニューも充実している。
「こんだけメニューを用意してんだったら、すぐに聞きに来ない方が、他のメニューを増やす可能性があるんじゃないか?急がせるのは店にとって損なんじゃないか?」
などと、店側の立場で考えてみたりする。
「俺だったら少し待つな」
などと考えながらふと思う。
「これ、相手によって変えてるんじゃないか?」
楽しそうに入ってきた客には、
「少し待った方が色々なトッピングをしたりするんじゃないか?」などと考え、
逆にうつむき加減で夢も希望も無さそうな『ザ!牛丼屋の客』という風情の人にはすぐに行くのではないか?
などと妄想しているうちに牛皿定食はやってきて、サッと食べてサッと会計をし、うつむいて退店したのでありました。
最後に食べ方
①卵の器に牛皿の肉を箸で押さえながら、汁だけを注ぎ込む。
(皿の角が注ぎやすい形状をしていることに気づく)
②卵をかき混ぜる。汁と共に混ざる。
③肉に七味を振りかける。
④すき焼きの要領で器の汁に肉をつけて、手際よくご飯にチョンチョンしながら食べたいように食べる。
⑤少量のごはんと肉が2キレくらいになったところでクライマックスの儀式として、
どんぶりに汁ごとかけて一気にかきこむ。
白いご飯でちゃんとした食事をしている気分と、牛丼特有の最後の加速感を両方味わえるのがだいご味です(笑)