10月17日今日は吉木選手のトレーニングをした！最近の吉木選手は、成績も上昇気配である。（私が指導してからのレースは名古屋からです）http://keirin.jp/pc/dfw/dataplaza/guest/membrecent?SNO=014546
「結果が出てきているので楽しいです」と彼は言う。コーチ冥利につきるセリフだ！
選手を指導する際、長期的な展望はもちろん大切で目先の結果にとらわれず大きなスケールで継続的なトレーニングをサポートするのが鉄則である・・・・がしかし、
いくらスケール大きいと言ってもちっとも結果が出ないのでは疑心暗鬼になるというものだ！
だから、コーチの腕の見せ所としては、長期的なスパンの大きな目標も掲げつつ、（吉木選手の場合は、3年後にはＳ級のトップレーサーとなり、私にベンツＳクラスを買うこと）、短期的な成果も実感させることが重要だ！
現在、私はとりあえず「持っている力を出せるようにする。」という事と、「様々な負荷を連続的にかけ、レースの中での対応力を引き出す」ことをテーマにメニューを組んでいる。トレーニングがレースにつながるという事を実感してもらうためだ！結果は明らかに出ている！以前は加速に入る前に上半身がバタバタしていたものが、固定できるようになってきた。上半身が固定できれば力を逃がすことなくペダルに伝えることができる。それだけでも本人の実感としては天と地ほどの差があるのだ！彼の持っている力をペダルに集中して伝えられるようになれば、今のクラス（Ａ３）は簡単に突破できると彼に伝えてある！信じてやってくれれば成果は出ると言ってたらホントに出てきた！（言ってみるもんだ！）
てなわけで、例え小さな成果でも、短期間に自分が言った通りに結果を出すことができれば、まずは信頼の第一歩をつかむことができる。だから、コーチとしては、「即効性のあるネタ」は絶対に不可欠だ！
信頼をつかめば、今度は長期的なプロジェクト（組長ベンツ計画）に向けて、じっくりと歩むのみだ！目先の数十万にとらわれるのではなく、３年後の一億のために今何をすべきかという点について練りこむ！楽天の野村監督ではないが、考え方を仕込んでいく。（サッチーを棚に上げて他人の品格とやかく言うから個人的には嫌いだが）
今日はギアの選択についての相談があった。競輪用のピストレーサーは固定ギアである！どのギア比を使うかは選手が自分の脚質に合わせて選ぶことができる。「ギアを大きくすると、重くはなるが、１回転で進む距離が長くなる。加速がつけば威力を発揮するが、変化への対応が厳しくなる。逆にギアを軽くすると、変化に対応はできるが、その分脚を回さなくてはならない！回転力が必要！」てなこと考えながら選手はどのあたりのギアがいいかを試行錯誤しているのだ！いわば、超専門家の話だ！
吉木「こんど３．６９（１回、ペダル回したら３．６９回転するの意味）試そうかと思うんですがどう思います？今、流行っているのですが？」
組長「いや！今は経験を積む時期だからどんな展開でも対応できる３．５７で勝負したほうがいいと思うぜ～安易な大ギア変更は成長しないぞ！流行りで変えてはいけないよ！」立て続けに言いました！
「遅れた時計は合わないが、止まった時計は一日２度合う！ｂｙ秋元康」（それとこれとは違う気もしますが・・・笑）
吉木「なるほど！確かにそうですね！」
これまで、何千レースと見てきた経験が生きました！マニアな会話が延々と続きました！（一緒にいた藤田くん、福田さん、目を丸くしてました）
吉木選手は本当に気持ちのいい選手です。アシスタントの藤田くんや福田さんにも丁寧に対応してくれます。
「おかげさまで成果が出てきました！これめっちゃ美味しい富山のお土産です！」とレースのお土産を買ってきてくれた！こういう気持ちはホントに嬉しい「何かな？」と開けてみると・・・・・「ウォッ！」
名産品「ホタルイカの瓶詰！」
「あっ・・・・ありがとう！ う・・・・うれしくて涙が出るぜ・・・・」（コノヤロ～隣で藤田が笑っていやがる）
