ちょっと日が空いたが1月12日、競輪吉木選手のトレーニングを行った。「今年はやりますよ!ブログにも書いといて下さい!」と頼もしい宣言をしてくれてトレーニングにも気合が入る。
私の指導が始まってから5か月、お互いの言語も通じ合うようになり、説明に割く時間が減った分、トレーニングに集中できるようになってきた。(気をつけなければいけないのは、私が車券の話に熱中してしまうことだ)
最近は、野球などのトレーニングでもよく用いられるラダートレーニングを多めに取り入れるようにしてみている。体格的には恵まれている吉木選手であるが、もう一つ力が発揮できないのは、動きの中での体のコントロールが課題であると考えたからだ。
「これ、競輪の感じにすごい近いです。自分でホームセンターに行って材料を仕入れて作りました。」という。本人も効きそうだと実感している。
こういうラダーみたいなトレーニングの負荷って、「自分が力を出した分が負荷になる」タイプのエクササイズである。バーベルやダンベル、マシンの様に負荷を設定することができないので、負荷がかかるもかからないも「自分次第」である。だから、本人のモチベーションに非常に左右される。 だから、本人次第のメニューである。 考えたら、スポーツの実際の場面は当たり前だけど「自分で力を出す」ものだからこういうメニューでしっかり負荷をかけられる選手はパフォーマンスも高い。
よく、「野球の筋肉は野球でつける!俺はそうしてやってきた!」という。
有名プレーヤーが言うものだから、「なるほど!ウエイトトレーニングは意味無いんだ!」などと中途半端な選手ほど解釈しがちだが、そこには「ただし、自分で力を発揮できる人はね」という絶対条件があることに意識はおよばない。
自転車なんてまさに「自分で力を出す種目」だからこういったラダートレーニングで引き出される力は有効なのだと思う。 現在、どうやったら潜在的に眠ってるスピードを引き出すことができるのかな~なんて思いながらやっている。
写真はダンベル10キロ持って定番のステップをしているところ。
体幹にいい感じでくる。「競輪の体当たりにブレないために効果的だ!」と言い切っているが試したわけじゃない(笑)たぶんいいハズ!そんな感じでトレーニングを考えてたら結構楽しい!これやって直後にダンベルを置いてステップするとからだが軽く感じる!この感じを引き出すのもねらいの一つだ!
私が学生時代、トレーニングの勉強をしていた頃、「トレーナーって新しいトレーニング種目を提示できなくなったら用無しになってしまうのではないか?」「だから、ネタが尽きないようにバリエーションを増やさねば」と力んでいたものだ。「わざわざ来ている選手が知ってることをやってもバカにされるんじゃ・・・」なんて焦りが強かった。
しかし、こうして個人のパーソナルトレーナーをしていると、どうやら「そこ」じゃないらしい。というのが感想だ。
吉木選手は言う。「自分ではわからないことを、先生は客観的に見てアドバイスしてくれるのでありがたいですホントに競輪詳しいですよね!選手の上行ってますよ」
「フフッまぁな・・・ホントに客(車券買う)やってるしな!これがホントの客観視!」 って、
冗談いってる場合じゃない!
今日(1月16日の観音寺2レース)のレース、ラダーのおかげで踏み出しが良くなって2周も先行したのは見事だが、最後直線持たずに4着!確かに思いきりよく行けとは言いましたが・・・
吉木くん軸で流している客観的に言えば・・・
3着には残ってくれ~