先日、深〇先生に話した
「今の学生さんと教員のすれ違いについて」という話が意外にウケタので書いてみる。
『現在の学生は自らやろうとする主体性がない、積極性がない』と良く言われる。
深〇先生も、講義をしている中で感じているそうで、
「昔と変わって、なんだか妙にこっちを伺っているような感じがする」と言っていた。
私が日ごろ学生と接して感じているのは、現在の学生は実はかなり協力的であり、気持ちよく作業してくれる学生が多い。
私の頃だったら「めんどくせ~な~」などとイヤイヤやらされるような仕事でもイキイキとやってくれる・・・「頼めば」
そういうのを主体性が無いというのでしょうが・・・
現在の一般的な大学生には「主体的になれない事情がある」 大きい理由の一つはネットの問題であるとみている。
今の大学生は小学生の時から携帯、パソコンなどのネットの世界を持っている。
私はよく知らないが、掲示板といわれるものや、仲間同士でコミュニケーションを取る場面があるらしい。
これにより、良い面も勿論あるだろうが、表ではニコニコしていても裏で思い切りバッシングされているという事態が起きている。
だから、学校などで主体的に行動しようものなら影で「いい奴ぶりやがって~」などと叩かれるらしい。
そうなれば当然、表面上ではおとなしくしているほうが無難である。
しかし、そんな裏側を知らない大人から見れば「今時の者は自ら動こうとしない」となってしまう。
学生側の事情からしたら、皆の前で、『おい〇〇これやってくれ!』と言って欲しいという事情があるのである。
『そしたら頼まれたから堂々とやるという建前ができる』というのが学生さんの事情なのである。本当は行動を起こしたい学生が非常に多いのである。
『そんなネットなんて、ホッとけ!』と大人が言うのはかなり酷な話である。
我々大人は、無かった時代からのプロセスを知っている。これは大きい。
だって『無くても生きていける』ことを知っているんですから!
精神的に未成熟な年齢の時にネットで叩かれる恐怖はトラウマだ。自分が叩かれなくても、他人が叩かれてるの見たら・・・
さて、ナンダそれならば簡単じゃない、積極的に教員が学生を使ってやればいいじゃない・・・
という考えが浮かびますが・・・
こっち(教員)には「そっち(学生)から、自主的にやりたいと言ってもらいたい」というこっちにはこっちの事情というのがありまして・・・
ホントは磨いてやったらいい素質なんだけどな・・・
というような学生さんでも、本人がやりたいといってくれないと・・・
磨いてやることができないという事情が・・・
そう「ハラスメント問題です」
セクハラは別問題としても、こっちが「本人はイヤなのにやらせた」という形になりますと、教員の権力を使ったハラスメントであるだのなんだのということで、こっちから学生に行動を促すのも少々神経を使うものなのですね・・・
考えようによっては私が組員と称する学生に対してしていることを悪意を持った視点から見れば、パワハラそのものであるとも言えます。
事実、そうした注意を受けることもしばしばです(汗)
まぁ『野球界ですから』などと言ってますが・・・(汗)
というワケで、『皆の眼がコワイので引っ張ってもらいたい』という学生さんの事情と、
『そっち(学生)から自主的にやりたいと言ってきてもらいたい』という教員側の事情が見事に双方にミゾを作ってるような気がするんです。
どうでしょう?学生さんからのご意見もお待ちしております。
・・・じゃあどうすんだ?解決策は?
ということよりも、取りあえず双方がこんな事を気付けたらお互いを許すことができるのではないかな・・・と思って書きました。
まだありますがとりあえずご意見お待ちしております。