和歌山県の中学生を個人指導した
この日は投げ方の指導をした。
こういうのは、紹介者(ナカニシ先生)がいろいろと根回しやら段取りやら(選手に私の紹介など)をしてくれているので、スムーズにいくものです。
左は1年生のヒロムくん。なかなかマークの厳しい新人でございます。
私が何かしているとすぐに感づいて、吸収してやろうと食いついてきます(笑)
将来は新聞記者にでもなりそうな目つきをしております。
「なんか話しろ!」などと無茶ブリのつもりで振ると何かしら話しだすというあたりは面白い学生であります。
さて・・・
この中学生に「好きな選手とかいるの?」と尋ねたら「大谷選手」と笑顔で答えてくれた。
しかし、好きなチームは無いという。
「プロ野球はあんまり好きじゃないので」と・・・
なんなら、和歌山のデシの映像のほうが食いつきがいいという・・・
そう考えると「大谷選手の功績」は現在の野球界において将来にむけて、とてつもない救世主であると思う。
ちなみに、和歌山のデシは日ハムファンである。
現在の野球界において「大谷選手」および、それを活かしている「日本ハムファイターズ」が将来の野球界のために大貢献していると思われる。
それを支えているホンダトレーナーも素敵ということになる
(たまには褒めておかないと)
さて・・・
どうも、ボールが最後に失速するというかスピンが効かないな~
形はそんなに悪くないのだけどな~
ということで、ボールの握りをチェック・・・あらやっぱり
親指の位置が少々甘いかしら・・・
ボールの握りが悪いと常に握っていようとするために、投球動作の中で重要な「脱力」ができなくなります。
それからボールを押し出すような投げ方になりやすいです。
ボールの握りが悪いことから、それをかばおうとする動きが故障につながっていることが多いように思っています。
フォームをあれやこれやしてたけど、ボールの握りが甘かったから始まった崩れだったなんてことも多そうです。
握りを変えると必ず起きるすっぽ抜け~(笑)
ここでギャアギャア言ってはいけません。(笑)
悪い握りから、よいとされる握りに変えた時には
「えっ?こんなんでいいわけ?」というくらいに不安になります。
「生卵を握るように」とは、ボールを軽く握る力加減の定番の表現ですが、不安になれば生卵どころか鉄球を握るくらいに力が入ってしまうものです。
ですから、暴投が出ようとも「いいね~」と言えるくらいのこっちの度量が必要です。
私のそばにいる組員と呼ばれる学生は、どんなに暴投されても「ハイ喜んで~」といえるくらいに調教されております(笑)
※調教といいますのは、あとで飯を食わせているという意味であります。(金もかかっております 泣)
どうにもインステップが直らないので、股関節の使い方を理解しやすくするためにイスを使ったドリルをやってみました。
(それにしてもヒロムちゃんのマークが厳しい 笑)
座っている状態から立ち上がった時の、力の入れ方と、立っているところからしゃがむ時の力の入れ方は同じ形でも、中身が違うといいますか、
表裏の筋肉が反対の力の入れ方になるので、いろいろ試しております。
インステップの修正は、足の位置をどうこうしても意味がないと思っていて、根本的にはカラダの中心部(股関節)の使い方の結果だと解釈しております。
ということで股関節を使って投げる感触を味あわせる目的でやりました。
「腰を下げて」とか「タメ」みたいな表現がありますが、それも色々な腰の下げ方がありまして・・・
膝で下げるのもあれば、股関節で下げるとか、表を使うとか裏を使ってるとか、その割合の違いなどなど・・・
多分、ピッチャーのスランプはその内部的な割合がおかしくなってくるところから始まると思うのですがホンダちゃんどうかしら?(そういう議論をしてみたいのだが)
さて、いろいろアタマの中で考えていてフト気づくと・・・
中学生がおびえている
やけに捕るのが怖くなっておる・・・?
ズバ~ン!
キャッチボール相手からの返球がすさまじいことになっている・・・
同じことをやっているキャッチボール相手役のヒラバヤシくんの球が唸りをあげていた・・・
「下半身の使い方がつかみやすいです!」
目が輝いている(笑)
こちらも、今年の1年生であります・・・(笑)
さて、せっかく和歌山の中学生を指導している以上・・・
「S林高校にどう?」
・・・と当然言っております(笑)
「いや~僕、学校の成績が悪いもんで~」
クワ~ッ!
S林高校ってけっこう成績必要なんですよね~
良い高校なんですよね~ これがまた。
チキショ~うまくいかね~な(泣)