腹筋トレーニングの指導を受けているハルキちゃん(左)
お前、その人はな~大阪で有名なスポーツクリニックの理学療法士(以下PT)さんなんだぞ~
羨ましがっている人は沢山いるからちゃんと聞けよ~(笑)
卒業生のニイさん(右)がたまたま顔出してくれたのでアドバイスをいただいた。
このニイさんは、神奈川県からやってきて私がこちらに来るのと同時に入学した、いわば同志である。
学生時代は『野球のトレーナーになりたい』というから私がさんざん連れまわして英才教育を施した学生である(笑)
「野球のトレーナーたるもの幅がなくてはイカン」ということで競輪まで仕込んだ。
私としては一緒に競輪場の「観客席で」遊んでくれる人間を育てたつもりが、
「自転車競技」のほうに目覚めてしまい、自らロードレースのチームに選手として入ったり、職場のクリニックでは競輪選手の指導までしている。(そしてその選手がまた強い!)
そういう意味では私は彼にとって将来を考えたよい教育者であったといえなくもない(笑)
しかし、ちょっと私の考え方を染み込ませすぎたことは申し訳ない感もなくはない。
このままでは私の二の舞になってしまう恐れが・・・
心地よい緊張感の漂うトレーニングルーム。
奥ではニイくんの指導している選手がトレーニングをしている。
この日は、別の病院に勤めている大学時代の同期のPTを呼んできて色々と検査をしてもらっていたようだ。
この空気感はいいな。
真剣な選手と真剣な時間
「好きなことを好きなヤツと好きなだけやる」
極上の時間です。
「こんなことしてみて~」とトレーナーを目指したが現実とのはざまで実現できない人がどれだけいることか・・・・
もちろん、これで食ってはいけません。
仕事の時間ではありません、ロマンの時間です。
仕事にするならば「いやなヤツとでも、嫌なことを、ノルマまでやる」ことも沢山あります。
まぁ、それが無くちゃ申し訳ないですからね。
このロマンの時間と場所を確保するために、日常の業務があります。
(やる気のない学生への励ましから、バァちゃんの運動指導まで 笑)
体育館ひとつ使うのも日頃の管理業務をしているからです。
日頃の管理はしないで「使いたい時だけ使う」なんてのはあり得ない。
どこを見ているのでしょうか?
写真撮ってないで聞けばよかった(汗)こんど聞いてみよう。
一括りにPTと言っても、得意分野があるそうで神経的な方面からみた指摘をしているらしい・・・
私が写っていないのはそりゃカメラマンをしているからであります(笑)
この日は学生がおりませんでした。
こちらに来て8年ですが、卒業生と専門的な会話ができるのは楽しいことです。
やっぱり、現場経験のない学生との会話はキライではありませんが、理論がないので丁寧に解説が必要になってきます。
だから、「この課題を俺はこうやって工夫している」というような肝心の面白い話までいかないですから。
ほんで学生のほうも噛み砕いた解説で満足してしまうところで終わるので創造的なやりとりにはならないのは当たり前っちゃあ当たり前です。
今まで、私は学生にそれを求めていたのだと最近になってようやく気づきまして「そりゃ無理に決まってる」と自分で自分を笑ったのでありました。
そういう意味ではようやくこういう相棒ができたようで、これは何とも言えない充実感があります。
こういう時間が持てれば、日常業務での我慢強さが出そうな気がします。
実際に我慢できたことがあった!
この空気感の中ではやるしかありませんね(笑)
ただ、あんまりこういう時間の快感を覚えると・・・・
キケンなので学生にはおススメできません。
ロマンなんてのは、代償を伴いますね(汗)
100キロでカーフレイズ100回5セット~(1分休憩)
自分でヤラセテおいて言うのもなんですがこの高校生も、よくマ~この空気感の中で馴染んでやっております(笑)
前作の無名高校から2年で持ち味を発揮する選手のパターンと真逆で、彼の場合はスタートダッシュで「さすが名門高校」というものを発揮しないといけませんので今が超重要です。
別の日にはコンディショナー先生からも指導を受けました。
う~ん、ナカナカ贅沢なトレーニングプログラムだな・・・
こりゃ確かにロマンだ・・・仕事にはできない。(採算とれない 笑)