野口ハルキ(智弁和歌山ー関西学院3年)を7月に指導したときの写真
この春のリーグ戦から初めてのメンバー入り、
およびスタメンでいきなりホームランを打ったからそのあとも使われて、
リーグのオールスターメンバーになった。
結果が出たといえば出たのかもしれないが、
下位打線の9番打者であった。
立派といえば立派であるが、試合を観戦した身からすると
この程度でいいなら何も私が小学生から見てきた意味がないということで、
スイングの軌道を大きく変えた
その内容はテレビで落合さんが山川選手と対談の中で言っていたのと同じであった。
スイングが大きくなり「これは期待できそうだ!」となった。
その結果、この秋は
3番打者として使われている・・・・
野球において3番の意味は大きい!
ずいぶんな出世だ、練習でスイングの変化を認められているのであろう
・・・・がチームは現在、
最下位・・・・
挙句に、京大にも5年ぶりに勝ち点を取られてしまうという・・・
野球で負けてどーするといいたいところではあるが、
いまどきの京大はけっこう強い。
頭もよい上に野球もうまいというのも多くなっている。
・・・というより、
頭がいいから野球もうまいというか・・・
よく、「勉強もできるのに野球も頑張っている」なんて、
まるでハンデを背負っているかのような美談になっているが、
あと数年経ったら逆に
「頭が悪いのに野球をがんばって偉いね~」なんてなるような気もする。
頭も悪い上に野球もヘタなんてほうが多いのではないか。
野球力は理解力にかなり依存する
あと、かつては野球は『ザ!根性論』であったが、現在は否定されてきている。
ふと思ったんだが「勉強の根性論」の方は全然否定されてないけど、
いわゆる京大にいくような学生の少年時代から高校時代の勉強時間とか内容やら質ってどうなの?
そっちは野球どころじゃない
『ど根性論!』じゃないの?
野球は肩を壊したりするから表沙汰になってるけど
勉強でノイローゼになるほどの、受験地獄なんてやってんでしょ。
その勝ち組の京大ならそりゃ野球も根性でやるんじゃないの・・・
なんて脱線してしまった(笑)
まぁハルキちゃんも
補欠だったり、下位打線ならば他人のせいにもできようが、
3番ともなれば勝敗の結果に責任ある立場ということで・・・
こりゃやりがいしかない
責任を感じて野球ができるなんて一番の幸せである。
勝った時は当日に報告があるが、
負けると翌日になるというのが分りやすくてカワイイところでもある(笑)
本人は小学生の時から変わらない野球へのマジメさというか・・・
上手くなろうという執着は大したものである。
うちの野球学生もそれくらい・・・といいたいところだが、
そんな執着があったらうちの大学に来ていない。
ちょっと言ったらいじけてしまいそうだ(笑)
まぁ健全でなにより(泣)。
少しは一緒に練習したんだから気にしてくれてもよいと思うが・・・
そういう人情味がトレーナーには果たしているのかいらないのか
負けてるチームの選手なんてそんなもんだハルキよ。
だから私一人で応援にいっているのだ。がんばってくれ~
負けといえば・・・
先日、400勝投手の金田さんが亡くなったというニュースがあったが、
負け数も298とかなり多い!
負け数でも名球会の数字だ。
400勝も化け物だが298敗もかなり強烈で・・・
ならしたら○●○●○●○
こんな感じのペースか・・・
こんな均等なわけないから
連敗もかなりあったのだろうと思う・・・
この負け数も勲章ですよね・・・
負けても試合を任されるっていうのはどういう意味があるのだろうか・・・
なんて考えてみたりする。
私は大学の教員として学生の指導にあたっているのだが、
接していて
「負けさせられる学生」と「負けさせてはいけない学生」がいる。
なんだろう、
「負けさせても大丈夫、むしろ力に変えるタイプ」と
「負けたらやめてしまう、止まってしまうタイプ」がいるように思う。
ハッキリと線は引けないが、今、身近にいる学生を頭に浮かべて考えてみると
前者は自ら動くタイプ、
言われたことに+αか、まったく違う切り口からなにかして喜ばせてやろうというタイプか・・・
後者は指示をちゃんと守って褒められたいタイプか・・・
どっちも善し悪しがあって、どっちが正しいとかではない。
前者は、面白いという言い方もあるが事故を起こす、自己主張も強い。
聞く耳を持たない私のようなタイプ。
後者は、よく言えば従順だけど、あんまりおもしろくない。
でも言えばちゃんとやってくれるから、
こっちが手間を惜しまなければよいだけの話(笑)
敗けても任せたいと思えるかは、
やっぱり本人の意思で喜んでやっている人かどうか?なのかな?
ホントにやりたきゃもっとこうするでしょ
って、ありますものね・・・
やってあげてるのに・・・って感じの人を
「負けさせて」はいけなかったな・・・とつくづく反省。
学生指導は難しい。
ただ、そんな中で運動教室を続けていたら希望もあって
意外なところから積極的な学生が複数出てきて、
「よし、こいつを負けさせてみよう」なんて思ってみている。
4年間で30敗くらいさせりゃ50勝くらいする計算で(笑)
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