kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

ものまねの効用?

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指導風景(直接内容とは関係ありません)

タレントの武井壮さんの話を聞いていて、

「あ~なるほど確かにそうか」

と思うことが多いのだけど、そんな中で

「スポーツがうまくなるには、

まず自分のカラダを思うように動かせるかどうかが大事だということに気が付いた」

というものがある。

 

なるほど、まずは自分のカラダを思うように動かせないと、いくら理論を聞いたって動かないんだからできない。

 

逆にいえば、自分が思うようにカラダを動かせれば、

あとはイメージさえできれば「できるようになる」

というのもこれまたそりゃそうだと思う。

 

自分のカラダを思うように動かせない人間に対して

「努力が足りない」などというのは、

もう一つ前の条件ができてないのだから無理だということなんだろうなと思う。

 

自分が思うように自分は動けていない。

 

ということに気付くことが練習の第一歩なのだと思う。

 

 

現在のスポーツの技術レベルは格段に上がっているのは、

映像を簡単に撮影できる技術とそれを簡単に

手軽に見ることができる技術の賜物であることは間違いない。

さらに、それを転送することまでできる。

 

最近じゃ、プロが動画を送ってきて、それに対してこっちも説明動画を送り、

「こんなのやってみな」と言ったやつをやらせている動画がまた返ってきたりすると、「これはすごい時代だな」と自分でやらせておいて思う。

それがガイジンだったりすると自分でも不思議な感覚がする。

 

 

 

スマホを持っている選手はかなり上達できるはず。

 

自分の動きを簡単に撮影できてすぐに確認できる環境はとてもうらやましい。

 

まぁ、古典的な方法としては

鏡に自分の姿を映して素振りをしたりする。

 

鏡に映る自分のスイングは自分で言うのもなんだが、

なかなかいい感じである。

 

あとあと、指導をするようになって気づくのだけど、

けっこうヘタクソな選手でも鏡の前でスイングするとなかなかサマになっている。

 

「う~ん、なぜこれが試合でできないのであろうか?」

 

なんて思っていたのだが、あるとき気付いた。

 

「そうか、鏡を見ている、自分の姿を見ている(見れている)ということは、

顔がブレていないんだな、だから軸が決まるのか

なんてなことを思いつく。

こんな原理みたいなものを発見したときは楽しい。

 

こんなのは意外に話のタネになる。

 

ところで、スポーツが手っ取り早くうまくなるための手段の一つとして

「モノマネ」がある。

 

数々の有名プレーヤーがかつて

「あの選手のモノマネをした」というエピソードは沢山ある。

 

恥ずかしながら私もモノマネで打ち方を作った記憶がある。

やっぱり好きな選手というかカッコいいと思う打ち方をしたいもんで・・・

 

イメージとしてはジャイアンツの吉村選手のマネをしたかな・・・

私は右打者で吉村選手は左だから反対なのだが、

鏡に映した自分の姿は左打者なのでそれが似るように遊んでいたように思う。

 

 

さて、こんな風に展開していると、

「そうは言っても、人によって体つきも違うのだし、

有名プレーヤーの動かし方が必ずしも自分に合っているとは限らないのではないか?

なんて疑問もわくように思う。

 

事実、私も高校生やらに指導していたころに、

最近の高校生はあんまりモノマネとかしないな~なんて思ったので

すすめてみたら、そう反論されて、

「そりゃたしかにそうだな」

なんて沈黙したことも数多い。

 

でも、名プレーヤーでかつてモノマネを沢山したという選手は多いのだがこれはいかに。

確かにそのまんまのやり方をしているわけでもない。

 

・・・で、最近つながった

 

そうか、モノマネをするというのは、

「そのフォームを身に付ける」ということではなく

「頭でイメージしたものをカラダで表現する練習になっていたのではないか?」

 

モノマネは、当たり前だが、

まず頭の中に「マネしたいその人の動き」がある。

 

それを他人から見ても「お~似てる!」と言わせるようにすること自体が、

イメージどおりにカラダを動かす練習になっていたのではないか?

 

・・・で、その能力自体が大切なのであって、

なにもその打ち方や投げ方を試合でやれというわけではないのである

 

イメージを実行する練習として

「モノマネ」というのはとても効果があるのではないか?

 

さらに、モノマネは採点(評価)しやすいというのも重要なポイントではないだろうか?採点できれば努力もしやすい。

 

「なんか思っているのと違うな~」なんて言いながら練習しやすそうだ。

 

達成感もある。

うまくいけば人気者にもなるから

調子にのって努力感なく練習できたりするのかもしれない。

 

話は逸れるが、「調子にのる」といえば、

この前ラジオで視聴者からの失敗談の投書で、

接待ゴルフで、お客さんの社長がいいショットが出たので『調子が出てきましたね』と言うべきところを間違えて『調子に乗ってますね~』と言ってしまいとてもマズイ雰囲気になった」

というのがあった。

笑ってしまったがふとおもう

なぜ「調子に乗ってる」という言葉はネガティブな使い方なのだろうか?と

 

「あいつは最近調子に乗ってるな」と言えばほぼ悪口だし、

説教の定番として「調子に乗ってんじゃねえぞ」というのもある。

 

でも、「おっ!調子が出てきましたね」といえば褒め言葉ですよね・・・

う~ん、なんだろうか

『出す』のはいいけど『乗る』のはいけないのか? 

 

話を戻す。

 

モノマネが上手くなれば、

新たな技術やらもイメージさえできれば練習も効率的になるのだろうと思う。

 

そういや、人間国宝の歌舞伎の坂東玉三郎さんも、モノマネが得意と言っていたな。

 

モノマネをするのはヒョウキン者のイメージがあるが、

他者に関心があるという言い方もある。観察力というか・・・

 

当然、どこまで観察するか・・・というレベルも色々あるように思う。

 

あとは、「憧れ力」

 

これはそもそもの原動力になる。

 

 

うまくなる人とならない人の違い・・・

 

努力しろって言ったって、その状態じゃ練習するほど悪くなるぞっていうのは、

こういう感覚があるか無いかなんじゃないかなと・・・

 

ただの作業になっちゃってる人 

こういう場合は、「終わることが目的」になるだろうな。

 

イメージが湧いちゃって止まらない人

こういう人は傍から見てると「人一倍努力している人」

なんて感じなんじゃないかな。

 

そうだった名選手が監督になって作業になっている人に

「努力しろ」って言ってもナカナカ通じないかもしれないな。

 

 

そんなこと考えながら、ひっそり指導してます。

 

まぁ、あんまり結果出てないんでデカいことは言えませんが(汗)