kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

失敗の共有

またまた高校講座から(笑)

今回は『英語』

 

その番組コーナーの中で英語で活躍している人のインタビューというコーナーがあり宇宙飛行士の大西卓哉さんが出てきた。

 

この方のことは、

かつて宇宙飛行士になるための選抜試験のNHKドキュメンタリー番組で知っていたので、「あ~あの大西さんだ」と知り合いではないのだが嬉しくなった。

 

宇宙船の中での確かリーダー的な役割をしていたと思う。

 

インタビューの中で、

「任務を遂行していく上で心がけていることは?」

という問いに対して、

sharing my mistakes

「自分の失敗を共有する」

f:id:kokokaramakuru:20200607011726j:plain

宇宙飛行士 大西卓哉さん

つまり、

「自分が失敗したことをあえて言うようにしている」

ということを言っていた。

 

ともすれば失敗を隠したくなるところであるが、

あえて自分の失敗してしまった事柄を共有することによって、

他のメンバーから知恵をもらったり、

チームとして同じ失敗をすることがないように活かす狙いがあるという。

『受験勉強では、自分は失敗しないで他の人が失敗すればいいという考えになることもあるが、仕事では自分の失敗をチームメイトがしないようにしなければならない』

 

リーダーが自らの失敗を報告して、メンバーと共有する。そうすれば、他のメンバーも報告しやすくなる。結果的に大事故を未然に防ぐことにつながるし、任務遂行にもつながるのではないだろうか。

 

失敗を恥ずかしがる個人の感情より全体の利益を考える。

 

う~ん、これ高校生向けの番組だけど、メチャクチャ贅沢な内容だ!

 

『失敗』をどう扱うか?

というのは実は非常に大きなテーマである。

 

かつて私が大学生だったころに「失敗学」という本があり、

とても興味深かった。

 

だいたい、デカい事故には、それ以前に実は小さな兆候となる事象が見られているものだという。(ヒヤリ ハット)だから、人の失敗を整理しておくことが人類の知恵になるという内容の本だった。

 

当時、私はこれをスポーツに持ち込める指導者は勝てるだろうなと思った。

 

ツタヤの創業者の増田さんは

「経営の本質は失敗の許容」という言い方をしていた。

 

スポーツでいえば、強いチームは

「失敗(ミス)をしないわけではない」

 

失敗に強いチームが、試合に強いチームである。

 

チカラはあるが試合に弱いチームは、失敗に弱いチームである。

 

いわゆるモロイというやつで・・・

 

誰かがミスをした時に、

瞬時に自分が責任逃れをするための犯人さがしや、

責任のなすりつけになるようなチームは大抵弱い。

 

これは指導者の日ごろの姿勢がモノをいう。

すぐに懲罰交代しているようだとこうなる。

 

『個人の責任にして終わり』ではダメで、

ホントはそのミスが出る環境要因を究明しなければならないのに。

 

強いチームは失敗が起きたとき、瞬時に

「起こったその状況で今はまずどうフォローするか?」を考える。

強いチームは失敗に強い。失敗の許容範囲が広い。

 

まずは、傷を最小限にするべきなのか?

攻めに転じるべきなのか?

などの

状況判断は個人や部隊間のプライドなどが絡んで追い詰められたら狂う。

歴史にはそういう事例がゴロゴロしている。

(太平洋戦争の時の内部抗争のドキュメンタリーなんかみると酷い)

 

失敗しても、フォローしてもらえるというのがあれば、

逆に思い切ってプレーすることができる。

もちろん、フォローしてもらっていることを

ちゃんと認識してお互いに支えあう姿勢が重要。

 

 

さて、世の中の状況がまた次のステージになってきました。

 

このワケわからん状況の中で、

この「経験の共有」というのは大事なテーマになるような気がする。

 

「これ、やったらヨカッタからやるといいよ」とか、

「あれは、俺が失敗したからやめておいた方がいいよ」とか

 

 

人がしてしまった失敗に対して

「教えてくれてありがとう!

 お礼にフォローするから心配すんな」

といえる関係性のチームを作って仕事していく感じだろうな。

 

誹謗中傷がなにかと話題になっておりますが、

そういう場合じゃないというか、

失敗した人を嘲笑している場合じゃない。

 

まずはやれる人(失敗の許容度が高い人)で

作っていく段階になっていくのでしょうね。

 

だって、どうなるか誰も分らないんだから、

 

 

何が起こるかわからない宇宙空間で仕事している人のポリシーが

sharing my mistakes

だと言ってんだから(笑)

 

 

これを読んでいる関西医療大学の学生さん

 

学生のうちに、どんどん先生とお話するといいよ。

 

「その失敗は俺が一度やってるから」

 

って、話を沢山聞いて、

その上積みの経験(失敗含む)をしてちょうだいよ。