kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

程度が難しい

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こんな顔した人に怒られたら怖いな・・・(汗)

先日、NHKのサンデースポーツで「体罰問題」の特集があり、ちょうどよいからそのVTRを私のスポーツ関連の授業で見せた。

 

学生さんの、コメントを見ると意外にも、

「多少の厳しさは必要なのではないか?」

という意見も多くみられ、この問題の難しさがうかがえる。

 

つい最近、体罰問題で逮捕されてしまった指導者が出たということで、

また番組で特集されていたのだが、

「えっ、このご時世にまだやる人いるの?」

と思っている人が多いのではなかろうか。

 

番組コメンテーターの元プロ野球選手のU氏は、

「すべてダメというのではなく、ホントに悪いことをしたときに、『コツン』くらいはいいのではないか?」

というコメントをしていた。

 

よく議題になる『程度の問題』であるが、

これがまた数値化できるものではないから難しい(当たり前だけど)

 

「どれくらいに相手が感じるか?が重要」

というのはパワハラだのセクハラと一緒で、

「決めるのは被害者です」というのがあるけども、

これも答えになっているようでなっていない答えである。

 

信頼関係があれば・・・なんてのもあるけどこれもかなり怪しい。

 

「殴るなんて最低だ!ちゃんとワカルように説明すればいいじゃない」

 

、教養のある無関係な人は平気で言ってくれるが、

 

説明してワカルかどうかは相手の「国語力」と大きく関係してくる。

 

体罰問題の発生数とその学校の偏差値とはかなり関係してくると思う。

 

誤解を恐れずにいえば丁寧に説明するとは、

「話が長くなる」ことを意味する。

 

「話が長くなるといけないから資料を渡す」という手もあるが、

その資料を読み込める読解力があるのかどうか・・・

 

「私はアタマが悪いので先生の言う事に従います」

と言える生徒はかなりアタマがいい(笑)

自分を分っている。

そんな生徒は殴る必要はない。

 

悲しいことに、

いわゆる偏差値の高い生徒の方が素直だったりする・・・・

説明の意図がわかっているから、反抗する理由がない。

 

あと、教員の説明がヘタクソでも、そっちがフォローしてくる。

 

能力ないのに突っ張るからややこしくなる。

 

おっと、話がそれてきた。

これじゃ体罰を擁護しているみたいになった。

そんなわけはない。

 

体罰の『程度』の問題であるが、

普通の生活をしている方は人を殴ることなどないと思うので想像がつかないと思う。

 

だから

「躾のためになら少しはいいんじゃない」

くらいに思うかもしれないが、

 

この「少しくらい」も指導者によってかなり違う。

 

見ていて気持ちが悪くなるくらいに殴る指導者は実在する。

 

「なんでそこまでやれるの?」というくらいやる。

あれを見たら、とても「少しくらい」と言ってはいけないレベルだと思う。

 

かつて、

『殴るほどに熱心に指導していると思われる』という文化があった。

 

「さすがにこれだけ問題になっていて無くなったであろう。」

と思っても無くならないのは

いまだに「飲酒運転」が無くならないのと同じ理屈だと思う。

 

「お酒を飲んで運転してはいけません」は、

シラフの時には皆がそう思うのである。

 

判断しているのは「酒を飲んだ時の自分」なのである。

 

だから、「調子に乗って運転する恐れがある」

ということで初めから車でいかないというのが正解なのであるし、

しない人は「するかもしれない」と恐れてそうしている。

 

体罰にしても、「殴る」時のモードは、通常時とは大きく違う。

 

体罰にしても、本人はそういう自覚がないのかもしれない。

 

殴る人の感覚は、その感覚がない人にはわからないものかもしれない。

 

それから、「殴られ慣れ」みたいなものは確かにある。

慣れていない人はショックもそりゃ大きい。

 

というわけで、殴られ慣れていない人が多くなっているのだから、

逆に殴られたと感じる「程度」というか感度はかなり高くなっていると思う。

 

さて、

この問題をあれやこれやと言われるほどに

「もうやめよう」となる指導者は多いと思う。

 

体罰問題に付随して、色々とプレッシャーがかかっているように思う。

 

おそらく、この問題のおかげで本来ならば指導力のある人が、

飲酒運転の予防と一緒で、

 

「熱心にやって傷つけるといけないから」

と指導を辞めてしまっているように思う。

 

結果として

「そんなの関係ね~」

という人が残ってまた問題が起きるという・・・

 

なんの問題でもそうだと思うけど、

「その議論をそういう方向で進めていくと、どうなるか?」

をもうちょっと考えていかないといけないと思う。

 

 

学生に番組を見せて考えてもらいたかったテーマは

「自分のついたチームの指導者が体罰をしていたらどうするか?」

であった。

 

「他人事として、いいの悪いの言っているけども、いざ自分がトレーナーをしているチームだったらどうするか?」

 

けっこうみんな真剣に考えてくれたのでありがたかった。

 

さて、私はかつて指導者の講習会で教わったことで肝に銘じていることがある。

 

それは

 

「体調の悪い時の指導は特に気をつける」

 

ということだ。

 

寝不足であったり、体調不良の時には自分の許容量が大幅に下がる。

 

つまりキレやすくなる。

 

だから「今日の俺はヤバイな」という時にはできるだけ穏便な指導を心がけている。

 

これ、けっこう有効ですよ。

 

それにしても・・・

 

これを書きながら、

NHKスペシャルの

「アジアの国境警備の海の状況」を見ているのだけども・・・

 

中国船との攻防はホントに酷いな・・・言ってもわからない、

分ろうとしない。

こっちもどこまでやっていいやら悪いやらのグレーゾーンの世界。

相手はそこを分って挑発してくる。

そこで懸命に警備をしてくれている人たちを思うと頭が下がる。

 

なんだか妙に感情がリンクした・・・

 

すいません、ダラダラと

 

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