なんだかわけ分らんうちにプロ野球も終わり、
恒例のストーブリーグの話題を楽しむ時期になりました。
ドラフトで入る人の話題もありますが、
反対にリストラされる人の話題もこれまた注目の部分で。
あげくに、そのあたりのドキュメンタリー番組が年末恒例ともなり・・・
野球人としては見ていて決して気持ちよいものではありませんもので、
なんなら、関わった選手が出演していたのも3回ありました(汗)
幸いというか、その日は大抵の場合、競輪GPの日と重なっておりまして、
その番組をやっている頃には、
恒例の反省会になってしまっているので、あんまりちゃんと見ていませんが。
(祝勝会になった試しがありません)
それにしても、これだけ「公開首切りショー」を平然とやっている文化というのはこれいかがなものなのでしょうか?
大概の場合、選手の紹介の時には入団時の映像が流れるもんで・・・
あの入団の時の写真はいずれクビの時に使うために、
記者もなんとか笑顔の映像を撮ろうとしているのでありましょう。
まぁ、日本において野球は特別扱いされておりますから、
それを面白くないと思っている人からすれば、
あの首切りショーは「ざまぁみさらせ」という気持ちもあると思います。
だいたい、プロ野球選手になるような人というのは、多くの場合、絶頂の時に入団していますから、その頃に周囲に対してサービス精神を発揮していたり、腰が低かったりするかというと、ほぼそういうことはなく、周囲の人の辛さなんぞは無視した言動をしたりしているものであります。
さらには、周囲はハレモノを触るように馬鹿丁寧に接しますので、
大概のワガママは通じたりします。
まぁエラそうなことを言っておりますが、
私もその一人だったわけで「ごきげんとり」をしていたような気がします。
野球選手って、レベルが上がる集団になるにつれ、
『感じが悪くなる』人が増えてくるのはなぜなのでしょうか?
レベルが上がるにつれて「狭い世界」にどんどんと入っていくように思います。
その世界の中での価値観や序列が絶対的になってきてしまいます。
・・・で、いきなりリストラ。
何が悲しいって、若い時に野球がうまかったばっかりに野球のレールにのっかり、
知らないうちに神輿に担がれていきなり叩き落されて、
一般人から同情されるようなドキュメンタリー番組に出てみたり、
クビになって必死に職を探している様子がニュースになったりする・・・
こんなの見させられて、
今の若い人で優秀な人が「野球やりたい」って思うのかな?
クビになるのは本人の努力と才能が足りなかったから・・・・
ということで皆さん納得してるけど、
スカウトしておいて、
ちゃんと育てないこの確率の悪さはどうなってんだ?
という疑問はないのかしら?
こんなに人を大事にしていないことを垂れ流ししていて大丈夫か?
野球人口が減っているというけど、
単に少子化の問題だけじゃないと思いますけど。
このコロナの状況もあって、
野球どころかスポーツを取り巻く環境はかなり苦しくなるというか、
意味が変わってくると思う。
「金のため?みんなが苦しんでいるのに自分のためなの?もうそっちで勝手にやってくれ」
ってなってくるんじゃないかしら。
「自分のプレーを見てみんなが元気が出る、見せてやってる」
なんて言ってられた時代じゃなくなっているように思うけど、どうなのかな。
野球がなくても気持ちよく付き合えるような人が増えてこないと苦しいんじゃないかな。
こんなこと書くと、
「なんだか野球ってダメだな」と思いがちだが・・・・
実はそれは野球のトップエリートのお話で・・・・
逆に野球の補欠だった人は社会スキルが高いことが多い(笑)
という嬉しいんだか悲しいのだか分らない現実がある。
自分が高校時代に補欠だったから言っているようで複雑なのだが、
野球の補欠がやっている業務というのは、
「社会に出てから非常に役立つ」
その辺の補欠スキルについてはまたの機会に述べたいと思うが、
今になって「効いてるな~」というのが沢山ある(笑)
いわゆる「補欠道」がある。
一つわかり易いのを言うと、
「自分は使っていないのに、そこを率先して整備したりすることに対して全く抵抗が無いどころかそこにヤリガイと喜びすら感じることができる」
いわゆるグランド整備であるが、
普通、世の中の仕組みは「受益者負担」といいますか、
恩恵を受けた人(使った人)が
その分のお金を払うなり後始末をするものであるが、
野球の場合はレギュラーが使いまくったグラウンドを、
全く使用していない補欠が率先して整備するということが
特に違和感なくやれている文化なのである。
「おい、お前らが使ったんだからお前らが整備しろよ!」
とレギュラーに言う補欠はいない(笑)
むしろ、
「いや~整備の役割があってよかった~、レギュラーは監督の相手しておいてくれ」
とばかりにせっせと整備に励む。
中には、
グラウンド整備に職人気質を発揮するようなツワモノも出てきたりする。
そうなってくると、ユニフォームは野球ではなく作業着である(笑)
さて、この気質が社会に出ると、
非常に喜ばれ、しかもお金がもらえたりする。
そらそうだ、他人にサービスして対価を得るのが基本ですから。
「なんで俺がやらなきゃいけないんだ」
などというストレスを感じることがない。
う~ん、そう考えると世の中ってうまくできているってことなのかな・・・・
じゃあいいか。
レギュラーも素晴らしい、補欠もまた素晴らしい・・・・
まぁ、
一口に補欠といってもどのポジションの補欠かによって種類もあるのですけども(笑)
あなたが、企業の採用担当ならば、相手が野球をやっていて
「キャッチャーの補欠」だったならば、それは採用することをおススメします(笑)
なんだか書き始めに考えた話と全然変わってしまった(汗)
これはなんという鳥でしょうか・・・