岸和田城のお堀の中で泳いでいる鯉だの亀だのを眺めていて、ふと気づいたら大量の鳩に囲まれていた(笑)
あきらかに「おい、なんかよこせ」と訴えている。
「すまん、気が利かなくて」と謝ったら、ホントに飛んで行った。
「ちっ、使えね~やつだ」
なんだかうちの学生みたいだ(笑)
学生からの質問で、
「先入観が強すぎて流行に乗り遅れてしまうのですがどうしたらいいでしょうか?」というのがあった。
流行とかブームと言われるものに疎い・・・というスタンスを取る男でありたいと思いつつも流行大好き少年だった私は、それぞれの年代でブームには乗っかったクチである。
今、思い出すとキンケシ、ビックリマン、ミニ4駆、エアガン、プロ野球カードなどなど、服装的には中学時代には変形の制服なんぞに熱をあげたこともある。
そういや、最近はボンタンやら長ラン、短ランなんて着ている中学生なんていませんね(汗)ありゃなんだったんでしょうか。
しかし、どれもこれも「気づいて乗るのが遅かった」ので、一番過熱してハードル(値段・相場)が高いときに始めてしまい、流行に敏感であると思しきライバルに見下され、「くそ~!追いつくぞ!」とそれなりに実力(ブームの)がついたころには、ブームはすでに去り、ふと見まわしたらそれをやっているものはもう居なくて、「なんだよ、まだやってんの?」という視線(自意識過剰)に悔しくて「いや、俺は好きでやってんだ」というポーズでごまかす。
そんな繰り返しだった。
私に先見の明なんてありゃしない。ということを身をもって知った。
あと流行の虚しさも知った。そういう意味じゃいい経験だったのかもしれない。
だから、株みたいなものには全く興味がわかない。
そう思うとその最たるものは「野球」である。
色々な相談に乗って頭を悩ませているうちに、
気づいたらそっちが先に切り上げていて、
「あれ?まだやってたんですか?」ってなもんである。
あれ?野球ってブームだったはずなのだが、また消えたか・・・
というか、「それじゃなかった」感じかなと。
なんだか釈然としないが、「いや、まぁ自分で関心があるからやってるのよ」というポーズをとるしかない(涙)
ず~っと応援されっぱなしの野球人ってどうなんだ?という思いがあるが、それは違う話になるからここでは置いておく。
考えたら、
流行の先端にホントにいたら孤独というか目の前は真っ暗なのだと思う。
「そもそも流行ってなんだ?」
なんてことを割と真面目に考えた時期がある。
ファッション雑誌などの表紙で「今年の流行はコレだ!」みたいな見出しがあると、「えっ?これどういうこと、雑誌が指定すんのか?在庫整理か?」なんて疑問に思った。
そんな疑問から、いろいろと考え
「あ~流行ってこういうことか」というのを自分なりにつかんだので、運動教室などの仕掛けをしてみたこの10年だった。
さて、質問にどう答えていいやら。
「流行なんて気にしなくていい」みたいな、誰でも言いそうな答えでは面白くない。
ただ、自分の経験からすると、流行と称した自分への「揺さぶり」を経験していくことは、将来的に確固たる自分を作るのに役立つのではないかと。
・・・で、その中で徹底的にやるものが見つかるかもしれないということで。
あと、流行に軽やかに乗っている人って、実はそんなに深く考えてないかも。
「そんなもんかよ」と、それを知るのも勉強になるかも。
大して考えてないのに、真剣な顔で語れる人っているからな~(汗)
ところで、質問の先入観とはどういう意味なんだろうか。
ひょっとして、そっちが大事な質問だったのかな・・・
先入観というテーマならそれはそれで、語れることは沢山ある。なんせ私は先入観というか偏見の塊なので、ま~動きが悪い。
さて、どうしよう。これを考えているだけで休日が潰れた
・・・いや、潰せたか、ありがたい。(笑)
「遅れた時計は一生合わない、止まった時計は1日2度合う」by秋元康