阪神・矢野監督が異例の「今季で退任宣言」
お~、やりますな~
記事によれば、「もう昨年で辞めるつもりだった」という。
球団からの慰留によりもう一年ということになったようだ。
ワタシは個人的に矢野監督は好きなので、矢野監督のやることは色々と好意的に解釈している。
どれが正しいとかではなくて、趣味趣向の問題。プロ野球の観戦とはそうあるべきなんだろうなと。好き嫌いでいいじゃないと。
やる前から、辞めるって言っちゃっていいのか?
このやり方に疑問の声が上がっている。
「辞めるとわかっている監督についていく選手はいるのか?」
「会社ならば辞めると分っている上司についていく部下はいない」
みたいな意見も色々あって、どれもそれっぽく論理的(組み立て)で面白い。
「辞めるとわかっている監督についていくか?」という意見については、それっぽいけども、「なかなか辞めたがらない」ためにうんざりされている監督も多い気がする(笑)
「辞めるつもりの気持ちで大丈夫なのか?」
という意見もありそうだけど、もう辞めるからこそ、1試合を大事にするようになり、例え連敗しても腐らずに丁寧に戦うのではないか?という考えもある気がする。
ワタシとしては、辞める日を設定してそれに向かって頑張るというのは、
「野球人の気質」からすると「合っている」のではないかと思う。
日本における野球の象徴は高校野球であり、特に夏の甲子園を目指した営みはどのレベルにあっても盛り上がるけども、
あれは高校3年の夏で「負けたら引退」という明確な辞め時が設定されているからこそである。
なんなら、小さい時に野球を始めた時から高3の引退に向けて仕上げていくストーリ-である。
じゃあ、
引退前だから手を抜くかと言ったら、正反対なのはご存じのとおりで、むしろそこにピークを持って行く。
カラダが弱ったから引退なんてのは野球界ではプロか、社会人くらいなもんで、正確な数字は調べていないが、実感からすると8割~9割は高校野球で終わっている気がするから、そうすると最後にピークを持って行くのが野球人の性に合っているのではないかという気がする。
やるのは選手なんだから、という考えもあるが野球は監督のモチベーションが大きく影響するスポーツである。最初はフレッシュで粘り強かった監督も、年数を重ねるとマンネリが起きてそれは選手にも伝わる。
「辞める」を設定することによって、粘り強さや思い切りが出るかもしれない。
選手からすれば「怖い」かもしれない。
無名の若手を使うことに躊躇しないかもしれない。
というより、矢野監督はそんなことを考えないだろうけども、
もし私がその立場で、退任後の仕事のことをスケベ根性で考えたとしたら、
若手をガンガン起用して主力に育てて恩を売り、解説などに回った時に取材しやすくする(笑)
今年の成績よりも将来に投資する発想でいく。
特に矢野監督は教員的思考なのでそういうことを思っていなくても結果的にそうなるような気がするが果たして。
そういや、高校時代は「引退マジック〇日」とかいって、カウントダウンしてたな~(笑)
けっこうどこもやってたと思いますよ。
だって、その方がチカラが出るのですもの野球人は(笑)