過去の名選手を掘り下げる番組にこの人が特集されていた。
斎藤雅樹投手
少年時代に私が一番プロ野球を熱心に見ていた時に大活躍していた投手。
当時の私は熱狂的な巨人ファンでありました。
番組を観ていてとても懐かしい思いが蘇りました。
桑田・槙原・斎藤の3本柱は有名です。
その一つ上の世代の3本柱
ここら辺を眺めていたのは小学生だったでしょうか。
西本・江川・定岡
西本の負けず嫌い感は凄かった。
江川が引退を決意した小早川(当時広島)の一発はテレビで観戦しておりました。
がっくりと膝をつく江川の姿に涙が出ました。
話を戻して斎藤投手の話
素材型のドラ1であった斎藤投手に関して「斎藤は素質はいいが気が弱いんだよな~」と、報知新聞を毎日買っていた父は私に教えてくれたものでありました。
「そうか、気が弱いのか・・・桑田とはえらい違いだ」
などと思っていたのでありました。
そこに中日からのトレードで現れたのが中尾捕手
ガッツ・ファイター系のキャッチャーの印象でありました。
それまでの山倉捕手はやる気があんだかないんだかワカラナイ印象でありましたが、その比較もあり、あからさまにやる気が外に見えるキャッチャーがやってきました。
中日で活躍していた中尾捕手は知っていましたから、意外なトレードに思いました。
当時はトレードは不要になった選手というイメージがありましたから。
交換されたのは西本投手でした。
当時の藤田監督から斎藤のリードを託されたというこの話は当時でも有名でありました。
インコースに投げられない斎藤に対して武闘派の中尾捕手がリードをすればガンガン攻めることができるという理屈なのだけど。
「投げるのは投手なのに捕手のリードでそんなに変えられるもんなのかな?」
これは1989年のことなのですが、思えば私が中学1年の時になるのですが、中1の私は中学の監督から、希望するポジションを聞かれ、「ピッチャーです」と言ったのに「キャッチャーやれ」と言われてキャッチャーに取り組みだしたタイミングでありました。
監督から「ピッチャーはキャッチャーが育てるんだ!」と言われ、「ホントかよ?」と半信半疑だった部分もありました。
ですから、この斎藤投手の実力を引き出した中尾捕手というのは、私の野球人生の中でも非常に大きな影響がありました。
当時、細かいコントロールを付けなければいけないと思っていた斎藤投手に対して、「大体でいいんだから」とおおらかに投げるようにアドバイスをしたという。
斎藤投手を語る上でキーポイントとなった有名な一戦。
8回2点リードでノーアウト満塁の大ピンチで、
ポ・ポ・ポ ポ~ンセ ♪
(これをリズムをつけて読める人は40代以上)
交代してもらえると期待していた斎藤に藤田監督がマウンドまで来て、続投指令!
普通、こういう番組に出てくるような選手は監督に交代と言われても「俺は代わらない!」と意地を張るのが定番なのだけど、斎藤は反対で「代えてくれ~」と思っていたタイプだという(笑)
だから、そこを見越しての藤田監督の激励だったそうで。
画面でもわかる斎藤投手のなんともいえない平和な感じ。
全くギラギラしていない(笑)
結果として、この後なんとか逆転されずに完投勝利して、これが大きな自信になりその後の飛躍につながった。
インコースを投げられなかった斎藤投手が中尾捕手だとインコースに投げることができたのは、要は打者から睨まれたりした時に、「いやいや、キャッチャーがそのサインを出してるんですよ~」と言い訳をすることができるというのもあると思う。
これは、かつて中日で左キラーとして活躍した小林正人さんから聞いたのだけど、谷繁捕手だとインコースの危ないボールを投げても打者が遠慮してしまうらしい。それを利用していたという。
なんだかいい話でもないけど、ケンカの強そう(ケンカが好きそう)な捕手というのもリードうちのようだ(笑)
そう考えると山倉捕手では、喧嘩になったときに謝ってしまいそうだ(笑)
ちなみに私はこの時の中尾捕手の影響もあり、高校時代に使っていたキャッチャーミットは「中尾モデル」でありました。小柄ながらもフットワークとガッツのある中尾捕手は私にとっても参考になりました。
その他、この番組では私の心をワクワクさせてくれるメンバーが出演していましたので以下に紹介!
お~鹿取!
毎日出てきてました(笑)
全然、顔色が変わらない仕事人でした。とりあえず遊びで野球をするときにはマネしてました。
中学生だった私にはワカラナイ凄さだったんだと思います。
カッコいい選手でした!
飲み屋のおね~さんに一番人気があると言われておりました。
ヒッチする打ち方をマネしたら打てなくなりました(笑)
「オ~!パリッシュ!」
と声をあげた人はやはり40代以上(笑)
斎藤投手が完璧に抑え込んだというホームラン王も出演していました。
パリッシュの何がすごいって
「こんな打ち方でいいの?」というくらいの棒立ちで、
「運動神経が悪いんじゃないの?」と思わせるような打ち方なのですけど、これがまたよく飛ばすんですよ(笑)
日本にはまず居ないタイプというか、野球をさせないのではないかと思いました。
ヤクルトもよくぞこの打者を獲ってきたなと、昔からヤクルトの外人選手は大当たりが多いのですけどやっぱり目を付ける独特なポイントがあるのだろうと思います。
チームの雰囲気も大きいのだろうとは思いますが。
打ち方で悩んだ人はパリッシュをみれば「大事なのはフォーム(形)じゃない」という気持ちにさせてもらえるのではないでしょうか(笑)
いや~、ついついダラダラと書いてしましました。
あ~、逆指名やらFA制度が始まる前の巨人は楽しかったな~
毎年やってくるワケのわからん外人選手の楽しみもあったし、乱闘専門の外人もいたりして、そうだそうだクロマティも面白かったな~
原さんもこの時の野球を知っていたハズなのにな・・・・