私の部屋にきていきなり土下座する少年
・・・ではありません(笑)
実は、某競技の説明をしてくれています。
右手がハンドルで左手はスロットルだそうです。
その競技
それは・・・
あ~恐ろしい・・・
エキサイティングボートレース!
そう、競艇です(汗)
そう、この可愛らしい少年が競艇選手になることになったんです。
いや、なりたいといってなれるものではありません。
なにせ、選手の養成所に入るための試験は1200名の受験者がいて、合格者はたったの50名!
実はこの少年のような青年
名前を近藤来希(こんどう らいき)君といいます。
実は、私の勤める大学に入学していた学生だったのですが、コロナ禍もあり、自分の人生を真剣に考え、競艇選手にチャレンジすることにした経緯があります。
学生としても私の話を熱心に聞いてくれていた学生で私も気にかけていた学生の一人でした。
コロナじゃなければ、いろいろな活動に連れまわす予定でしたのでナカナカ会うこともできず心配していました。
そんな彼が受験を決めた時に私を頼ってくれて、試験科目の中にある色々な体力テストのアドバイスをしました。
私はかつて競輪選手になろうとしていた選手をサポートした経験があったので共通する部分もいくつかありましたが、実際に行う試験科目を聞いてみるとボートレースならではの独特の試験科目も多くありました。
受験をすると聞いたとき、
「う~ん、けっこう厳しいんじゃないか・・・」とはいえ、本人が決心したと言っているのだから、ここは一つやれるだけ協力してみよう。
ということで、体育館で秘密特訓をしたものでありました。
・・・と、そんなことをしたのが1年前の夏だったか。
すっかり忘れていて、やさぐれながら仕事をしていたら
「トントン」と部屋をノックしてきてくれた近藤君
「お~!久しぶりだな~ 元気だったか!」
と会えただけでもうれしかったのだけど・・・
「先生、おかげで合格できました」
なんとビックリ、その狭き門に合格したという・・・
「あれ?連絡先教えてなかったっけ?」
「いや、ラインは知ってますけど、これは直接言いに行かねばと思いまして。」
泣かせるぜ
その後、どんな試験をやったのかとか色々と熱心に話をしてくれた。
合格したといっても2回は落ちたという。
合格する保証がない中で退路を断って取り組む気持ちは痛いほどわかる。
いや~よくぞ頑張ってくれました。
よくまぁ、ちゃんと思い出して挨拶に来てくれたな。
いや~元気をもらった。
ワタシ、不思議なもんで、落ち込んでいるときほどこういう来客に助けられるんですよね。
なんだか色々な気付きをもらった。
みんなに好かれたいと思ってこれまでやってきて、やっぱりそうはナカナカうまくいかないのだけど、少なくとも「真剣な若者」をがっかりさせるのだけはしたくない。
こんなことがタマにあるから困っちゃうんだよな(笑)
よし、こんどデビューしたらサポートチーム作ってやるからな。
ワタシが信頼しているトレーナーに頼んでバックアップするから。
・・・と、ふと考えたらそういうことが自前のメンバーでできるようになったなと。
仕方なく感じの悪いトレーナーに頼むの悔しかったからな。
「好きなヤツと、好きなことを、好きなだけやる」
ザッ、ブラック企業みたいなメンバーだけど仕事でやるんじゃないんだからトコトンいけますな。
なんだか、昔みた映画「学校」にありそうな気分でした。
心なしか、萩原聖人に似てるし(笑)
あれみて、「やっぱ教員だな」って思っちゃったんだよな~ 単純なんで
競艇か・・・
まずいな・・・(笑)