2月13日 星林高校の指導に行った。筋肉に効かせるトレーニングから、徐々にスピードや動きにつなげていく時期であることをテーマに練習を開始する。
今日はメインのトレーニングの前にちょいと実験を行った。実験といっても「眼をつぶって真っすぐ歩く」というものだ(写真) 20名で行ったが30mほどを真っすぐに歩ける選手は皆無であった。
右や左へどんどん曲がっていく者、蛇行する者など様々であった。高校生にはいかに体の動きが左右均等ではないかという事を実感させることができた。 普段は何気なく真っすぐ歩いているが、それは視覚のおかげが大きい事を実感する。
よかったらやってみて下さい。(注 広い所でやりましょう。壁に激突しても責任は持てません)
実はこのネタは前日に同室のトレーナーT先生に教えてもらったものだ。 腕を左右回してみると同じ大きさで回せていないことに気づく。そしてラジオ体操のように上体を横に倒して脇腹を伸ばすと、左右で硬さが違う。腕の回し方の小さい方の脇腹が大概硬い。
面白いことに、閉眼で歩くと8割方の選手が硬い側の方へ曲がっていく。T先生の解説によれば脚の接地時間との関連が深いという。 ちなみに私は野球(右投げ右打ち)の影響からか右肩が下がり後へひねられている。(写真の後ろで立っているのが私です。自分では真っすぐ立っているつもりである。)
ちなみに私が眼を閉じて歩くと右へ曲がっていく(それもかなり極端)
これは私にとっては凄まじいヒントだ!
だって、投げの指導は「肘上げろ」つまり腕を上げることだ。それをするために肩周りの筋肉ほぐせだのと言ってきたが、「脇腹が硬かったらそもそも上がらないじゃん。」ってことだったとは今までの指導がひっくり返る。
こういう話は野球の現場では無茶苦茶使える!
選手へのインパクトが違う!デジタルの数値を出すのもそれはそれでカッコいいんだけれども、自分がやってみて「ほれ、真っすぐ歩けてないでしょ?だからこういうのが必要なんじゃないの」というのは問答無用の説得力である。
こういう小ネタが拾えるからうちの大学は面白い。
ネタさえあれば、それを高校球児に「どういう風に持っていけば野球人に伝わるか?」と考えるのは私の得意とするところである!
ちなみに こういうネタを野球界でやる時は細心の注意が必要である。
いいネタやるのが重要なのは当然として、誰がどこでどういう流れでやるか・・・
(今の私は母校じゃやりません)
だから野球部のないうちの大学は私にとってメチャクチャやりやすい。