kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

よくみえちゃう

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先日、尼崎の中学校野球部員2名(バッテリー)を個人指導した。

なんでそういう流れになったのかというと、その野球部顧問のY元先生というのが私の東海大学準硬式野球部時代の後輩であったからだ。



Y元先生から、「ちょっと面白いと思うんで見てもらえませんかね」と言われたもんで、一応の備え(映像機材およびスタッフ)をして待ち構えた。



大学に現れた二人は、あんまり考えていなさそうなフニャフニャしてニコニコしたピッチャーと、そんなピッチャーのキャッチャーをしていたもんだから随分と神経を使ってきたのであろうと思われる苦労人風のキャッチャー少年であった(笑)




キャッチボールを始めてみると、フニャフニャした感じは鞭のようなしなりに活かされ「これは素材だわ」という気配がプンプンした。


大学という施設にきて張り切っていたのもあるであろうが、「いまどきこれだけ腕をぶん回せる中学生も珍しいなこりゃ」という投げっぷりの良さであった。



「オイオイ、そんなに投げて大丈夫か?無理すんなよ」とこちらが声をかけても
「まだまだウォーミングアップです」と言い切るガッツもナカナカの見どころがある。



この少年の何がいいかというと、身体の各パーツを分割して操作できるところにある

力を抜いて投球フォームの手順をふんで順番に投げることができる。



スポーツの技術の上手下手の要素の一つにはこの分割して身体操作ができるかということがある。



例えば、ジャンケンのパーのように手の指を開いた状態にする。そこから、親指から順番に指先が手のひらに着くように一本づつ折り曲げてみる。



私の場合ならば、親指、人差し指くらいまではよいが、中指になると薬指までつられて曲がってくる。

こんな感じが分割できていないということである。


こういう感じがピッチングフォームでいうと運動連鎖がうまくいかないフォームへとつながってしまう。


順番がくるまで何もしないでいられるかというのが意外に難しい(汗)

これを作りたいために

「力を抜け」というが、「力を抜く」という動詞のために

「力を抜こうとする力が入ってしまう」

このあたりの感覚を一流選手はどう表現しているのか?

なんてことを意識して本などを読むと面白い。

某億円プレイヤーは「やる気をなくして投げる」と表現していた。



ちなみにこの選手はKO食らってベンチを殴って骨折して罰金を食らった過去があるほどに

「やる気にみなぎっている選手」である(笑)



さてこの中学生、「やる気なく立って足だけあげて、前を向いたらいきなりやる気出せ!」などと字だけ読んだらワケのわからん言い回しの指導に対して見事に対応し、どえらい球を投げだした(笑)



・・・とこんな風に書くとさぞかし凄いスーパー中学生の出現なのか?



と読んでいただけるのかもしれないが、正直いって私は人を見る目に自信がない。


そもそも、個別指導をしていると比較対象がいないために、これが凄いのかどうかわからない。

しかも、最近は指導対象がプロを見たかと思ったら小学生を見たり、バァさんのソフトボール見たり、大学生から社会人投手まで指導しているので「どれくらいだったらどのレベルで通じるのか」という基準が混乱している。


もっと言うと「全部よく見えてしまう!」もちろんこれは、指導しているうちに選手に愛着のようなものが出てしまうのでかなりの贔屓目になってしまっていることは否めない。



とりあえず、今年の私のネタを授けてみたので、上手くいくことを祈ることにする。


さて、久々にブログを書いたこの日は、プロ野球のトライアウトが行われた。

先日、戦力外通告を食らった安斎選手(横浜)も参加した。



力を試される相手は生き残りに必死になっている打者たち。



その結果は・・・

5人に対して4三振を奪う大健闘!


男の意地を見せました! 



この企画はほぼ事前に決まっている出来レースなのではあるが、よくぞやってくれた。



これで「おっ!よくみえるじゃん」と思ってくれる人がいるのではと期待したいところではあるが・・・



たぶん、実績ないからスカウトもみてね~だろうな~

チキショ~!