3月22日和歌山星林高校に指導にいく。ここのところ荒れ模様の天気が続いていたが、この日は素晴らしい快晴でよい練習ができた。(写真はケガ人の個別対応にあたるN井くん。)
この日は、午前中に選抜甲子園で和歌山代表の公立高校である向陽高校が優勝候補であった強豪校を破るというニュースもあった。星林高校にとって智弁和歌山が強いのはまぁしょうがないとして、同じ公立高校である向陽高校が甲子園で頑張っている姿を見るのは良いモチベーションになるはずだ。「あいつら大したこと無いくせに・・・」なんて思うようなら星林高校に未来はない。ここはしっかり向陽に活躍してもらって、「和歌山は智弁ばっかり出てるけど、レベルが低いわけじゃないんだぞ!」ってところを見せてきてくれよ!と祈るくらいのスケールが欲しい。
よく、強いチームや選手を作るにはライバルの存在が不可欠と言われる。
「あっちが頑張っているからこっちも頑張れる!あっちが頑張っていてくれているから、勝つことに価値がある!」と考えてくれれば、こっちのレベルも上がるものだ!間違っても「あっちの悪口を言って価値を下げてこっちを上げる」みたいな発想をしないことが大切だ。ついしてしまいがちだが・・・
ちなみにまた競輪の話で恐縮だが・・・
競輪選手はG1やグランプリ(1億円)などのビッグレースで優勝すると必ず祝勝会をやっている。そこには優勝を争った選手もお祝いに駆けつける。そして心からお祝いする。
傍からみると「なんで敵のお祝いするの?」と不思議に思うところだ。「偽善じゃないの?」などと勘ぐりたくなるがそうではない。
なぜ、優勝を持っていかれた選手を祝うか?しかも本気で!
それは「自分のやっていることの価値を上げるためだ!」
相手の優勝を祝う!それはその優勝の価値を高める!相手を盛大に祝うことで、
「そうだ!俺はこういう価値のあることを目指しているのだ!」
と自分のモチベーションのアップに繋がる!だから本気でお祝いすることが大切だ!
よく、負けた相手を妬んだり、ケチつけるようなことをするケースが見受けられるが(私ですが)、逆にケチつけるほど、自分のやっていることを貶めていることを意識しなければならない。
これは、トップになる選手ほど自覚している。
だから、トップアスリートほどサッパリしていて爽やかなのだ!逆に伸びない選手は文句が多い!(私です 汗) これはナカナカ凡人には分かりにくいかもしれない。
さて・・・あとでニュースになっていたが、向陽高校に負けてつい勢いで出てしまった監督のコメントが話題になっている。 http://www.sanspo.com/baseball/news/100323/bsm1003230508001-n1.htm
「末代までの恥」「腹を切りたい」など今時言わないような言葉に、あのファッション、個人的には嫌いではない。というよりかなりいい人だと思う。選手にも「オヤジ!」なんて感じで慕われているタイプで面倒見のいい人なんじゃないかと思う。ああいうオヤジに惹きつけられる高校生は少なくないと思う。
私学の、公立高校に負けるプレッシャーたるやこれはもう強烈なのである。
だから気持ちは分からなくはない・・・が言った場所とタイミングがあまりにも悪かった・・・
(良いと言っているわけではありません念のため)
だから向陽にはなんとかこの後も活躍してもらいたい。
ちなみにわが母校も初戦の相手は21世紀枠である。
さてこの日の指導中・・
ベテランの副部長先生が私の耳元でささやいた・・・・
「ブログ見てますよ・・・・」
「エエッ!マジっすか!」
そのうち部長もブログに参加してくれるとのこと・・・
お待ちしております。