8月11日
春の選抜大会は近年も出場しているものの、夏の大会は実に33年出場していなかった。
もちろん、その間にもプロ野球選手を輩出したり、優勝候補には常に挙げられているが、有名な分、マークされて神奈川大会を勝ち抜く事ができなかった。
普通、33年も出場していない私立高校など、有望選手が集まることはないのだが、なぜか神奈川で東海大相模の人気は根強い!勿論、私にしたって憧れの東海大相模であった。おかげで、私は大学といえば東海大学しか知らず、偏差値云々という感覚がゼロで育ってしまった。
さぁ~その母校がやってきた!いざ出陣!
いや~驚きました・・・ そりゃ~神奈川では人気のある高校ですが、ここは関西!甲子園球場です。
「試合に合わせて行けばラクラク入場できるべ~高校生の試合だし・・・」などと油断しておりましたが、行ってみてビックリ!『 1塁側アルプス(東海大相模側)は売り切れで~す!』というアナウンスが!
「エ~っ!そんなことあんの!」
「現在、調整してます、入れるかもしれないのでそのままお待ちください」とのアナウンス・・・
ドキドキして待つ事30分、試合が始まったころにようやく入ることができました。
さ~て、試合内容は・・・・と言いたいところですが、
あちこちから、「お~アイザワ!元気かよ~!」などと先輩から声をかけられたり、
「お久しぶりですセンパ~イ~!」と声をかけられイチイチ再会の喜びに浸っているうちに、なんだか知らないうちに点が入り、少々の点数も取られて勝っていたという状態でした。
気前のいい先輩からのビールも回ってきていい気持ちで観戦しておりました。
なるほど!夏の甲子園はこういう雰囲気なのか!実は初めてのアルプス応援でした。(だって33年出てませんもん)
写真は一緒に観戦した先輩3人と後輩2人です!私以外はバリバリレギュラーで活躍していた人たちです。この写真の中の6人全員が学年バラバラですが、すぐに話が合って楽しくなりました。
なんだか、甲子園で活躍する後輩を見てると、「凄いな~ホントにこんなことやってたんだっけ?」なんて遠い視線になっていた自分に気付きました(汗)
東海大相模の監督さんは私もよく話をしたことがある。
注目されているチームの監督は負けた時のバッシングもハンパじゃない。ネットが炎上してしまうこともしょっちゅうである。
『自分のやり方を貫く』この監督さんのやり方には賛否両論ある。有名OBも多いだけにイチイチ本当に大変だ!
監督を尊敬している選手も多いが、恨んでいる選手も負けないくらいに多い!「よくこんな孤独な中でやってられるな・・」と私はいつも不思議に思っていた。
しかし、全国の舞台で闘うということはこういうことなんだな・・・
キレイごとでごまかしている自分に気付かされる。
最近、こっち(関西)に来て、こういう野球モードを封印して学生さんに合わせて行こうとしているうちに、なんだかゴマすりみたいになって逆に学生たちに負担をかけているような気がしていた。
そもそもは、この熱を伝えねば!とスタートしたはずだったが、学生を熱くする前に私がぬるま湯になってしまった。
勿論、相手に合わせるのも大切な教員の仕事かもしれないが、『ここまで上がって来い!』という基準を保つことも大切なんだろうと痛感した。
(しかし、この孤独感はなんともキツイんですよね・・・)
33年ぶりに甲子園に来てくれた後輩や、声をかけてくれる先輩・後輩たちのおかげで失いかけていたものを思い出すきっかけをもらった。
これも運があると思って私のきっかけにしたい。
それにしても甲子園は本当に異常なイベントだ(汗)