私は中学生や高校生を指導する時によく使う手段として、「好きな選手は?」ということを聞く・・・
そこで、選手の名前が上がれば「あの選手はこうやってるよ」などのアドバイスができると考えるからだ・・・
しかし、最近、この手が通用しない。
『好きな選手は?』と聞いた時に、「特にいません」とか、ピッチャーなのにバッターの名前を挙げたりする・・・
中にはその選手の好きな理由として「ゲームでよく打つから!」などとこっちがひっくり返るような返答もある・・・
「こりゃ聞き方がわるかったかな?」と 『じゃあ、なりたい選手は?』と聞くと
「別にいないですけど」というケースが多い。
う~ん・・・
私は『プロみたいなプレーをしたい』っていうのが当然だと思っていたけど、そういうもんでもないらしい・・・
てなわけで、自分の場合はどうだったっけ?と思いだしてみることにする・・・
少年野球時代は投手だったので、フォームの目標はドクターゼロことハーシハイザー(ドジャース)であった。
1988年の日米野球で、篠塚が外角のシンカーをサードライナー(アウト)にしたら、「いいバッターだ!」と褒められて私も嬉しくなっていた(笑)
打者であれば断然、原選手であったがチャンスでサードファウルフライのイメージがあった(笑)、吉村選手も好きであった。吉村選手は左打者であったが鏡で反転してマネしていた。
二人の打ち方は全然違うので、「原で打てなきゃ次は吉村で」、と『ふざけた』プレーをしていたことを思い出す・・・
そりゃ打てん(汗)
途中で広沢と池山を取り入れたのも良くなかったかもしれない(笑)
キャッチャーになってからの目標は、古田選手のスローイングをマネした・・・しゃがむまでは村田真一で、構えは伊東勤であった・・
思い出すほど節操がない・・
リード(配球)はドカベンであった。これが完全にいけなかった(笑)
漫画では投手里中と捕手山田が口には出さないながらも、
「ここは強気で来い!」というメッセージが里中に伝わり
「分かった!山田!」となって魂のこもった球を投げ込み抑えるというのがパターンである!
しかし、現実の私と中学でバッテリーを組んだ投手は下手投げまでは同じであったがまるでいい加減な投手であったため、そんな熱いハートが伝わるわけもなく、魂のない球はいつも打たれまくるのであった(汗)
山田のマネして「ここは3球連続シンカーだ!」とやったらちっとも変化せずに見事に長打を打たれ、「バカか!理由を言ってみろ!」と監督に言われ、さすがに「マンガです」とは言えず怒られたのも懐かしい思い出である・・・
思い出すほどあんまり偉そうなもんでもない・・・(汗)
ただ、上手くいったかどうかは別として、それぞれのプレーに対して一応の具体的なゴール設定(ドカベン以外)はしていたように思う。
そういう私なので、
「じゃあどうやって、今の選手はプレーの目標を立てているんだろうか?」などと疑問に思ってしまう・・
これを肯定的にとらえれば、
「自分の野球は自分で考えるようになった!」
ともいえる。
ただ、それってスゲ~高度な話だと思うんだがどうなんだろか?
皆さんはマネした選手いませんか?