実は10月末の某日、関西医療大学では恒例の理事長杯ゴルフコンペがあった!
そして、その大会でナント、私は優勝していたのだ!(左 理事長)
グロス(実際に打った数)は109である。それ聞いたら、
「え~それで優勝できんのかよ!どんだけハンデつけとんじゃい!」と思われでしょうが(笑)
Wペリヤ方式でやったらそうなったんです!
ゴルフをやらない人のために説明いたしますと、通常は上手い人とそうでない人が楽しむためにハンデというのを付けながらやるのが、ゴルフの楽しみ方なんです。
あらかじめ隠しホールというボーナスホールを決めておきます(やる前はプレーヤーは知りません)。そして、そのボーナスホールで多く打ってしまった人にハンデを多くつけるという計算式がありそれによってハンデを決めるやり方なんです。
で、その方式でやったら、109打って、満額の36のハンデが付きました!
こんなの全てが上手くハマったわけで、もう一回狙ってやれるもんではありません。
さて・・・ こういうのを聞くと、
「なんだよそれ、実力じゃなくて優勝とかって、そんなの嬉しいのかよ、俺だったらハンデなんかいらね~よ。潔く負けた方がいいよ!」なんて思われる方いませんか?
実は私はそんなことを25歳くらいの時に思いまして、当時東海大でお世話になっていた松永尚久教授(私の人生の師匠)に、
「先生、ハンデなんかもらって勝ったって嬉しくないですよ!」と食ってかかってみたことがあった!
勝ってもないのに!
その時の、松永教授の答えはあまりにもスカッとするものであった!
「あのな~相澤、ハンデってのは下手な方のためにあるんじゃなくて上手い方の為にあるんだよな・・・
上手い方が全力を出せる為にあるんだよな・・・・
だから
下手な方が要るとか要らないとか
そういう問題じゃね~んだよ。」
いや~あまりに明快なクロスカウンターに気持ち良くなってしまいました(笑)
なるほど~確かに!
こんなやり取りをして以降、私はハンデをありがたく頂いている。(それはゴルフの場面だけではなく)
「ハンデなんて要らない」というポーズは一見カッコよく見えますが、こういう時って「負けてもいいや」ってなってるもんです。
スポーツの前提は「どっちも勝とうとする」です。
それなのにどっちかがシラけてたら勝った方も
「こんなんだったらやらない方がマシだった」となる。
実力が無いのにも関わらず、「ハンデいらない」なんてのは、実力上位の人の気持ちを無視した「傲慢さ」とも言えるのかもしれない。少なくとも上位の人に相手してもらう態度ではない。
「ハンデはいらない」ための努力はそれはそれで自分でするとして、
ハンデをもらった側はそのハンデの中で勝つための最善をつくすのが礼儀なのではないかと思う。悔しかったら陰で練習すべきなのだ。
「自分はハンデをもらっている」という自覚が「謙虚」ともつながるのかもしれない。
ハンデ論、また書きます。