kokokaramakuruの日記

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剣道を見に行く

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10月31日大阪府立体育館「第58回全日本学生剣道優勝大会」を見に行きました。


「組長が剣道?」と思われるかと思いますが、私は実は剣道を・・・


なんて事は無いんですが(笑)


 学生時代や、非常勤教員としていくつかの大学で仕事をさせていただいた時に素敵な剣道人との出会いがありまして、いまだに交流をさせていただいています。


 そんな剣道人の中でもひときわ異才を放っているのが、写真右の武藤先生(成蹊大)であります。今回、一緒に解説してもらいながらの贅沢な観戦になりました。


この先生については、以前にもこのブログで紹介させていただきました(2009年9月1日)


とにかく、考えていることのスケールが大きい!と言って騒ぎ立てるわけでもなく静かな炎が燃えている感じです。


 いつも言っていますが、私は本当はこうありたいのです!


 ペラペラ喋る現在のキャラはホントは不本意なのです!!(汗)


ただ、私の今の格で黙るのは勘違いも甚だしいので、一所懸命私の思うところを喋らせていただいております。


そのおかげで関係が悪くなることもちょいちょいですが、武藤先生には私のそんなところを「面白いやっちゃ!」と思っていただけて、素人の私でも話相手をしていただいている。


 聞けば、武藤先生も若いうちから伝統の剣道界にモノ申して、煙たがられる経験も多かったらしい・・・(笑)


この大会に出場してくるのは皆、剣道でスカウトされている選手ばかりである。そんな中で成蹊大は推薦無しでここまできているとのこと!そんな大学はあとは京大くらいのもんらしい!


成蹊大の選手は皆、『武藤先生の下で剣道をしたい!』と受験勉強してきた選手なのだそうだ!


武藤先生は言う・・


「よく、強くしてるね~と言われるけど、俺は強くしようとなんかしてないよ、ただ、一緒に稽古してて俺が楽しめるように仕込んでるだけだよ」


 なんかいいな!私もそうあらねば!


 武藤先生は日本の剣道の中枢のスタッフでもあり技術指導員でもある。その細かい内容はリンク先のブログを時間をかけて是非、じっくり読んでいただきたい!


 剣道は自己の内面と向き合う競技である。傍からスポーツとして観戦していると、ほとんど同じ防具を着ている上に面まで被っているもんで無表情な人同士が竹刀で叩きあっている地味な競技に見える。


  しかし、ちょっと視点をずらして、やっている本人になって相手と対峙しているイメージでみると途端に手に汗に握るというか、一緒に「ビクッ!」っと動いてしまうくらい緊張感が出る!


こうなれば、決まった瞬間の動きよりもそれまでのプロセスに生きている事を感じるのではないかと思った。(ただこの観戦法はかなりのエネルギーを消費します 汗)


そんなこんなで、色んな事を考えながら他の種目を観戦すると色々なヒントがあるものです!


技術的な話としては、武藤先生との話の中で竹刀操作について、「近くを打つ時には左手を動かす、遠くを打つ時は右手を動かす」という操作の使い分けがあるらしく、その瞬時の動きを見抜くのが攻防の一つの見どころなのだそうです。


「これは野球の打撃の対応技術にも応用できるんじゃないかな~」と感じた。


 剣道は対応技術です。


その対応力の競技である剣道の中で大事にしているのが基本動作だったりするところがまた面白いところです。


私が感じたのは強い選手は一つの動作で一気に振り抜ける(感覚的な表現です)ような気がしました。だから、一瞬のスキで一本を取れるのではないかと思いました。


そしてこれは、日々の地味な振り込みの成果なのかと思いました。


このあたりは野球のバッティングも一緒で、打てるポイントまでボールを引きつけてワンモーションで一気に振りぬく。言えば単純で明快な理屈です。


 ただこれがナカナカ・・・


 成蹊大は見事に初戦を勝ちあがりました!関西王者立〇館に敗れましたが大健闘でした。


武藤先生ありがとうございました。


それにしても、こういう先生と写真撮ると赤点小僧のミートでも賢く見えるものですね!