4月7日
「オラオラ~しっかり捕らんかい!もういっちょ!」・・・と、素人学生相手にノックの雨を降らせた・・・
昼過ぎに、ミートと共にグランドにいくと、普段あまり見かけない私服の学生が野球らしきことをやっている。
彼らは看護学科の学生で建物も別のため普段はほとんど交流がない。
看護学科の状況はよく分からないのだが、先生によく注意を受けているであろうメンバーであることは風貌で想像できた(笑)
その証拠に「お~い」と声をかけたら「あっ先生だ」と教員に対して警戒心をもった雰囲気で身構えていた(笑)
おそらく彼らは、「チャラチャラしてるお前らはどけ、正規の活動やるんだから」と言われると思ったらしく、「もう終わりますんで」と私の目も見ずに言うものだから、
「いやいや、止めろじゃなくてもっと本格的にやらんか?って話よ」と言ったら
「へっ?何それ?」とキョトンとするものだから、ミートに「ノックバット取って来い」と指示して
「お前ら好きな守備位置につけ~ノックじゃ~」と吠えた
かくして、ノックは始まった。学生は軟式ボールを差しだしてきたが、「こっちでやるぞ!」と私の持参した硬球で行う!
「ガチじゃないですか~(本格的の意?)」と言いながらも嫌と言う事はなく嬉々としていた。
いや~一生懸命にボールを追いかけてました。
どんどんダイビングキャッチしてました!ってか、させました(笑)
写真の左上のように立てなくなってるのもいました(笑)
ふと見ると、野次馬なんかも集まってたりして(笑)
野球部に所属した経験のある人は無意識なんですが、実はこうやって守備についてノックを受けるって一般の人にとっては「やってみたいけどなかなかやれる機会がない」ものなんです。
でも、高校の野球部がグランドで練習していてノックは観てます。だから知ってることは知ってます。エラーしたら怒られてるところも知ってます。
野球部じゃないけど野球は好きという学生は多いです。
下手で迷惑かけてしまうからやらないけど、やってみたいな~と思ってる人は多いんです。
ノックはキャッチボールや、バッティングセンターなどとは全く違う喜びがあるんです。
言ってみれば、コミュニケーションの塊なんです。
人と繋がる喜びなんです。
何といいますか、ノッカーからの球を受けるのもノッカーの気持ちを感じます。
「自分に対して力を向けてくれてる喜び」があります。
そしてそれを受け取れるか?(捕れるか?)というドキドキがあり、「受け取れた(うまく捕れた)喜び」があります。
さらに、それを今度は、自分が送球という形で次の人に思いを発信する。
「捕れるところに投げれるか?捕ってくれるか?」というドキドキがあり、
「相手が受け取ってくれた!(捕ってくれた)」という喜びがあるわけです。
そんな要素の連続なのです。 だから盛り上がるんです。
で、繋がるからこそ逆に「迷惑かけるといけないから」という気持ちも湧くんです。
野球経験者ですとノックで怒られたイメージばかり残っていることもあるのですが、外から観てた人にとっては「その部分も含めてやってみたかったこと」なんです。
だから、私が「コラ~ッ!飛ばんかいボケ~ッ!」などと言おうものなら
「オ~!野球部っぽい~!」と大喜びします(笑)
まぁ冷静に考えたらそれを『野球部っぽい』っていうのもどうかと思いますが(笑)
最後に定番のキャッチャーフライを終えて「ヨッシャ終わり」と私が言うと、なんの合わせもしてないのに、デカイ声で「ありがとうございました!」と声を揃えて言ってくれました。
ここまでがセットで「野球部っぽいやってみたかったこと」なんですね(笑)
「キツイけど楽しかった~」という声が嬉しかったです。