『え~ただいま、右側に富士山が綺麗に見えます』と車内放送が流れた。
実家から大阪へ帰る新幹線の中での話である。
富士山は綺麗だった。
それと共に、私はもう一つの感想を持った・・・
こんなシャレた車内放送をJRはするんだな~
車掌のアドリブなんだろうか・・・
ここでこの放送流すなんてマニュアルは無いと思う。
私はこんな車掌の心意気に「こういう人っていいな~」なんて考えて嬉しくなる。
世の中、文句言われないように(訴えられないように)とマニュアル通りにやって『余計』なことはしないように(言わないように)という風潮があまりにも強くなっていると思う。
こんな放送だって、新幹線の車内の人が皆が喜ぶとは限らないという心配だってある。
「せっかく寝てたのに、余計な放送かけんじゃね~よ」なんて人もいるかもしれないし、
『車掌の私的な感情を伝えるんじゃね~よ』なんてのもいるかもしれない。
でも、多分、この車掌は、ここを通る時に富士山が綺麗に見える事を皆に伝えたい。
なんてサービス精神が、「余計なことしちゃいけない」という感情より勝ってしまったのだと思う。
ライブ感のある新幹線にしたい!
そんな気持ちもあったのかもしれない。
なんだか、新幹線のスタッフがこっちにコミュニケーションを求めてくれてるのがとっても嬉しい気持ちになった。
勿論、 顔は合わせないまま、目的地につけばサヨウナラなのだが、
『車掌さん!貴方の気持ちは受け取りましたよ!』ってなもんでなんだか得した気分になった。
と同時に、勇気ももらった気がした。
というのも、私はしょっちゅう
「自分では良かれと思って言ったけど余計なことしなきゃよかったかな~?」と迷う自分が出てくるからだ!
ホントに「嫌がられるか」、「教えてくれてありがとうございます~!」となるかは、言ってみなけりゃ分からない。
と言っても冷静に見れば恐らく8割くらいは悪い事にはなってないはずなのだ。
しかし、たまに1回でも裏目に出るともうビビってしまう。
もし私が車掌で、『富士山見えますよ~』と良かれと思って言った時に、千人の客の中から一人でもクレームが来ればそっちにビビると思う。例え900人が喜んでいたとしても。
それぐらいクレームってやっぱりインパクトがある。
2012年は
「もういらないこと言うのやめよう!」をテーマにしようと昨年末は思っていて、クールに行こう!と決めて大阪へ向かう新幹線に乗り込んだ。
しかし、この熱いサービス精神の車掌さんのハートに触発されて「やっぱ言うか」ともう方向転換してしまった(汗)
そりゃそうだ、マニュアルだけなんてロボットじゃないんだから!
良かれと思ってやったことが裏目に出た時の痛みは、自分で良かれと思った分だけ痛い。
でも、痛い分だけネタになる。(笑)
・・・てなことを書いていて、マニュアル人間なんてなってたまるか~!
などとカッコ良く言おうと思ったが、
マニュアル万歳!のシチュエーションもあることを思い出した。
そう、 今年もやります1月14日 センター入試の試験監督・・・
ここはアドリブは絶対に不要・・・
これこそ余計なウケ狙いした日には地獄を見る事になる。
ここは無表情でマニュアルを読み切る『ロボット組長』になります!(これが試練 笑)
マニュアル通りやる!
やっぱりこれも重要!
てなわけで結論はいつも通りのグダグダです(笑)