「成績通知が実家にきて60いかなかったらしいんですよ~」
とミートが研究室でマンガを読みながら私の後ろで言って来た!
「ナニッ!貴様!『ボブゆか※』読みながら笑ってる場合か!」
と私が目を吊り上げると
『だから60点以下無かったらしいんです~』
「・・・・ん?以下無かった?オ~それは大したもんだ!」
定期試験で通ったことをイチイチ誉めてるなんて・・・
と思われるかもしれないが、本学の試験は しっかり覚えなければならないものが沢山ある。ましてや3年ともなれば専門的な分野も多い。
・・・で私が感心しているのは試験に通った過程にある。
この試験前、競輪選手は来るわ、中学生の指導は入るわ、大学生の指導も2組入るわ、そうでなくても私の介護も入ってるわで『試験勉強に集中してくださいね。』という期間は無かった。
ミートはその全部に単なる見学ではなくメインスタッフとして参加している。
そんな中でのミートの結果は意味がある。
私の感覚としては、選手が突然来たとしても笑って対応してなんとかするくらいの度量がないとイケないと思っている。
(例え落ちたとしても、そのせいにしているようでは話にならない)
とはいえ、本学の学生さん皆にそれを薦められるほど私も度胸がないのでミートで実験しているようなフシもある(笑)
過去には藤田君や、竹田君に関しては期末試験前日に陸上S氏が来たので飲みに行った事があり、それでもしっかりトップクラスの座を守ったという実績はあるのだが、いかんせん彼らは元々成績がヨカッタという事もあり
私の『バタバタしてても、成績は取れる!』という持論の証明にはならない(笑)
しかし、我がミートは2回も本学の入試に落ちているという実績がある!(笑)
その彼がバタバタした中でも成績を取ることができれば、これはそれなりの証明になるだろう!
・・・と同時に、色々言われている大学入試システムではあるが、こういう可能性のある学生を拾う事が出来る可能性がある素敵なシステムという証明にもなった!
それから大きな証明は 先生方はちゃんと分かる授業をしている!
と言う事だ!
そこで大事なのはやっぱり
『関わった人を大切にしたい』という真摯な姿勢と、
「俺はアホで先生はいい事言ってるハズだ!」と信じきる謙虚な姿勢だ。
大体、いい事を言っているかどうかの判断なんて知識の無いうちは分からないんだから、腹を括って能書き言わずに「いい事言ってるハズだ!」と取り組んでしまうのが手っ取り早い!
疑うのは後からでもいける!
私はかつて学生時代に、非常に気難しいと有名な先生が誉めてたよと伝え聞きそのセリフが実に可笑しかったことを思い出した。
「組長、君のことをあの教授が誉めてたよ。」
私:「えっ!なんて言ってたんですか?」とワクワクして尋ねた
「『アイツはイイ!何がイイって真っ白なのがイイ!』だって」
私:「・・・・・」
とにかく、
『授業は一番前で聞け!』という私の強制的指令を野球界的感覚で受け入れ、今や習慣になっているミートはどの先生の話も一生懸命聞いているような姿勢で聞いている。
懸命にメモを取る姿勢はもはや演技の域を超えている(笑)
先生も好意的だ。
これはとても大きいと思っている。
私は特に勉強に関して具体的にアドバイスすることはほとんどない(というかできない 汗)
その代わりに、組員が教員によって態度を変えて軽んじたような態度をしたという情報が入った時にはコテンパンに説教する。深尾くんや川崎くんはその餌食であった(笑)
ミートがこうやってなんとか着をまとめてくれたことで、本人も自信になったことであろう。
それに出会いも得たわけだからかなり得した状況である。
しかし、こうやって書いて見ると入試落ちておくのもネタですな(笑)
なんかいい事したみたいになってるし・・・笑
(※「ボブとゆかいな仲間たち」野球ギャグ漫画)