2月2日
柔整学科4年生のM山君が面倒みているという中学生2人のピッチング指導をした。
この数日前、M山くんが、この中学生の動画映像を持ってきて
「アドバイスをいただけないでしょうか?」と尋ねてきてくれた。
普段、医療人でない私は、ナカナカ本学の学生さんのお役に立てないのでこういう時は何とか力にならねばと力んでしまう(笑)
「実際に大学に連れてきてみたら?」という私の提案に
「ホントにいいんですか?」と喜んでくれたM山君はすぐに段取りを組み実現となった。
『M山くんの顔立てて付き合ってやるか~』くらいのノリで引き受けたのであるが、実際に連れて来た2人はかなりの高い資質を持つ選手であった。
肩の回しかたについて少しのアドバイスをしただけでたまげるほどの球威が出た。
「あり?これって結構凄い球なんじゃないかな?上で十分通用するんじゃないの?」というくらいの球威であった。
こういう、これからの未知の選手を指導するのは恐ろしいことではあるが、とても楽しいことでもある。
自分のことではないだけに余計に苦悩も増すが、
誰かを指導するために悩むことは、十分に勉強のモチベーションになる。
ちょっと前に総長賞の話を書いて運が良かったという話になったのだが・・・
(N谷さんには『多くの卒業生の知り合いがいるけど、総長賞を取った人に初めて会いましたよ、こんなのホントに取れないよミートくん!』と言っていただき、やっとミートが私を信用してくれた )
なぜ学生時代の私がアホみたいに単位を取っていたかといえば、目的は単位数ではなく、その時、すでに情熱を燃やして指導していた対象があり、具体的にネタを欲していたからである。
自分の成績のためならまず続かない。
だって自分が納得したら(飽きたら)終わりですもん。
そんなわけで、学生さんにはぜひ今のうちからチャレンジしてもらいたいと思っている。
とはいえ、最初から指導がスムーズに行くわけはない!
だから、今回のように『頼める教員が俺にはいるぜ!』という形でもいいから指導すればいいと思う。
できるようになったら指導するなんて言ってたら、いつまで経ってもできやしない。
スポーツの指導ってやっぱり実績がモノを言う世界だから、一人やることで二人目が集まるものである。
だから、優しいお兄ちゃんでいけるうちに近いところからさっさと一人目をスタートすべきだ!
特に、うちの学生は大学で教わっている身体の知識は、それを早く知っていたら将来に大きく飛躍できる秘訣みたいなものを学んでいるという自覚を持つべきだ!
「私はスポーツの輝かしい実績ないから・・・」
としり込みしている学生が多いが、そんなものがあるおかげで相手を無用に傷つけてるケースがどれだけ多いか。
私が大学で出会った指導者の方の話を聞いていると皆、
「走りながら武器を拾っていった」スタイルの人がほとんどである。
というワケで、M山くんへの応援もこめて指導しました。
学生のメンツを潰さない!
これは、私はかなり気にする。
本人のデシの前で貶めるようなことは絶対にしない。
(個人のときは別 笑)
学生だからと侮るなかれ、教え子の前でカッコつけたいのは教員と同じである!
多少、不作法があったとしてもそこは目をつぶってあとで個人的に指摘すればいいと思っている。
この日、トレーナーコースの学生3名も見学に来てくれた!
指導場面も近くで見ることが非常に大切だ!
私も近くで見たからこそ、呼吸が分かったところが沢山ある。
・・・と偉そうなことを言っているが、そんなに大したことではない
M山くんなどはまだ指導に関しては初心者だから、私程度の指導でも喜んでくれる。
しかし、あと5年もすれば今学んでいる専門的な知識が身になり実践できるレベルになれば、私のやってることはバケの皮がはがれる(汗)
出し惜しみして、もったいぶっていたら恥をかく(笑)
今のうちくらいしか、頼ってもらえる時はない(笑)
今のうちに恩を着せておこうという私のセコイ魂胆である(笑)