先日、授業でウケたネタをここでも書いてみたいと思います。
これは、どっかから引用したとかいうわけではないのですが、私がこれまで指導者みたいなことをしてきて「なんだかモヤモヤしていた」部分を自分なりに整理した一つのまとめです。
モヤモヤしている感情をザックリ言いますと、
「なんとか相手に恨まれず、相手がよくなる(落ちこぼれが出ない)ような教育なり指導ってやりようないのか?」
と言う事です。
なんでこんなこと考えるかというと、
よく説教なりをした時に
「まだ何にも悪い事してないのに何で怒られるんだ!」という感情があるじゃないですか
あれに対して、
「ほんじゃ、しっかり悪い結果になるまで放置しとこか」
となって放置し、予想通り悪くなり
時すでに遅し・・・
「自己責任ということで・・・」 となって
その子は路頭に迷う・・・・
・・ってパターンがよくあるんです。
またそういう相談がよく私のところにくるんです(汗)
なぜ、悪くなる前の指導を受け入れられなかったのか・・・?
私は、こんな整理をしてみた。
「何も悪い事してないのに怒られた!」と頭に来ている学生は大きな勘違いをしている。
それは
『指導』を受けたことを『罰』を受けたと勘違いしているのだ。
だから、「俺が何したんだ!証拠出せ!名誉毀損だ!」とヒステリックになるのである。
だからこう切り返すことにする。
「アホか!こっちは指導をしとるんじゃい!悪い事する前にすんのが指導だろうが!
悪い事してから与えるのは罰なんじゃい!罰だったらこんなに感情込めずに淡々と執行するわい!」と。
てなことを図にしたのが写真です。
Aゾーンが指導なり教育だと思うんです。
Bゾーンまでハッキリ落ちて行ったら、もうそこは淡々と罰を執行するしかないわけじゃないですか。(大学なら留年、退学など・・)
だからこそAゾーンでいかに指導してやれるかが大切だとは思うのですが、難点がありまして・・・
それは、『相手に恨まれやすい!』ということです。
なんてったって、「まだ悪い事になってる自覚ない」ですから(汗)
しかし、その行く先の闇が指導側は見えている。
この時に「恨まれても指導するか?」というのはかなりの覚悟がいる。(私はできてない)
それこそキレられて・・・なんて事態も想像できる。
といって、悪くなるまで放っておいてBゾーンまで熟成させた日には・・・
やっぱり手遅れってことが多い!
だからAゾーンでお互いにやり取りしたいじゃないですか。
私はなにも「恨まれてでもやるのが指導者だ!」などと吠えたいワケではない。
ただ、こんな整理をお互いにしておいたら案外、いい関係でイケるんじゃないかと思っただけです。
教員は、教育や指導をしたいんであって「罰」を執行したいわけではない。
ただし、本人が何か悪い事する前になされるから違和感があったり理不尽に感じるのは自然なんだと思います。
最近思うのは、すぐに「そりゃそうですね~」などと素直に納得する奴は、いい奴みたいに思われがちですが、実は確信犯でむしろタチが悪いんじゃないか?くらいに思ってます。(私がそうでした)
自分が受けたのは「指導」なのか「罰」なのか?これを整理するだけでストレス減るんじゃないかな~と思ったんです。
ちょっとした行き違いで起こるトラブルが少しでも減ればいいな~と思って書きました。
学生さんに妙にウケたんで書いてみました。