11月25日
恒例の極真空手大会の救護サポートに行く。
この日は柔道整復学科12名と鍼灸学科1名の学生の参加であった。
柔整学科の教員は新任でイケメンのH島先生が来てくれた(右2人目)
この日は、幸いにして大きな怪我人が出ることもなく、我々の守備範囲で収まるものであったので、まずは一安心であった。
「何かあったときの救護班ではあるが、何もないのがありがたい」
じゃあ学生は体験にならないのでは・・・?
・・・ということもない。 学生にとっては、大会の雰囲気や運営を見て学ぶことも沢山あるし、現場で空いている時間に読む教科書は、いつも大学で使っているものでもまた違って見えるものだ。
この勉強法は学生さんには是非お勧めである。
この空手救護企画も、もう4年目に突入したのだが、先輩や経験者が率先して行動する流れができているために私は単に用具の運送係と極真の師範の方へ挨拶をするというのが仕事になっている。
私が指導するというより、私が足を引っ張っているようなことすらある(汗)
ナカナカいい感じである。
この日は、試合の消化がスムーズに進み、予定よりも少々早く大会が終了したため、H島先生がテーピングの講習会をしてくれた(写真)。
和やかなムードの中でお互いに見せあいながらアドバイスしあいながらワイワイとやった。
日ごろ、すでに治療院で働いている大将君(左2人目)もアドバイス役としてフォローしていた。
経験値が高いからといって偉そうにしないのが彼のいいところで私が信頼しているところでもある。
私はこういうほのぼのと学生さんが学んでいる雰囲気が好きなので見ていて飽きない(笑)
「あまくね~んだよトレーナーは!」というお叱りの声も聞こえてきそうだが、まぁここの現場ではいいのではないかと・・・
まずは一歩目を切ってもらって
「こんなほのぼのした現場より、もっとピリピリしたシビアな現場にいきて~」
と飛び出してくれるようになればそれはそれで嬉しいことです。
「トレーナーとはピリピリしているもの」というところがイメージにありすぎて気の優しい学生がやらなくなってしまうことの方がもったいない。
・・・なんて書くと私がいかにも学生さんの自主性を尊重した優しい教員のようであるが、
よく考えたら大将君をはじめとした組員5名ほどが私の言葉にパパッ!と反応してササッ!と動くので皆もそれに釣られて秩序が保たれているのが大きい。
てことは、野球界の縦関係をそのまま悪用しているともいえる(笑)
ウ~ン、危なく私が理想的な教育者であったかのような錯覚をするところであった(笑)
それにしても大将君の動きがホントに素晴らしく、特に後片付けに関しては
「すぐに片付けて先生の車まで運べ!」
などと私が車にまだ向かってもいないのに後輩に適切な指示をしている。
「そうか~大将君は私に気遣ってせっかくの日曜日だから早く帰って少しでも休んでもらおうと思ってくれているんだな~」
などと私は少々感動した。
帰り道のラジオを聞いていたら競馬中継が流れてきた。
私はハッとした。
「あっ!これあいつ(大将君)が予想してたやつだ!
そういうことか~!
どうりで早く片付けようとしてやがったんだな~!アンニャロ~(笑)」
予想は的中であった。
彼は普段は走らないくせに、私を素敵な笑顔で「お疲れ様でした~」と見送った後に速効で場外に駆けつけそして的中させ前作の「猫背」の借りを返した。
やる時はやるし技術もあり、遊ぶ時は遊ぶ!
私好みの学生が育っております(笑)
最後になりましたが、N谷さんをはじめとした極真の師範の皆さま、いつも貴重な現場をいただき本当にありがとうございます。