前回ネタで学生から続編の要望がありましたが、彼らは理論よりもグッズが目当てですので却下します(笑)
グッズを配布したらもう顔も出しません・・・コンニャロ~(笑)
さて今回、指導した村中選手(写真)やその前に指導した小林選手と私とのやりとりを見て学生さんたちは何を感じたのでしょうか?
おそらく、彼らが抱いていたであろうプロ野球選手像とはかなりギャップがあったかと思います。
ともに5000万超えの一流プレイヤーであるはずの彼らが、実に自然に少年野球選手とコーチのような間柄で柔らかい感じでやりとりをしているからです。
私が指摘した欠点に対しても前向きに考えて取り組む姿勢に、
「なんだこれ?学生よりも素直じゃないの?」 と感じたのではないでしょうか?
これを見て、
「あ~組長はすごいんだ~」と思うのはちょっと違います。
学生さんに伝えたいのは
「プロにとって欠点を指摘されるのは喜び」なんです。
こんなこと言われたら学生さんは
「はぁ?なんで?欠点を指摘されたらムカつくじゃん?」
と思われますよね。私だってそうです。
しかしプロにとっては違うんです。
「欠点の発見は可能性の発見」なんです。
どういうことか?
プロ野球選手がクビになるのはどういう時か?
「直せる直すべき欠点もなくやれることはやったがこの程度」というのが見切られてしまった時です。
つまり「もうこの選手にはのびしろは無い」と判断されてしまった時です。
また選手のモチベーションが下がるのは
「俺はもうやれるだけのことはやったがダメなんだ」となった時ですね。
逆に「俺は今はまだこの成績だけど、この欠点を直せば飛躍できるんだ!」
と思えたならまだ望みは持てます。頑張れます。
修正すべき具体的な欠点があるうちはそこに希望を託せるのです!
逆にツライのは
「欠点が見当たらないのにこの程度かよ」という時なんですね。
だから、私が損得無しで欠点を指摘して
「ここが悪いと思うんだがどうだ?」
と具体的に提案することを非常に喜ぶんです。
二人とも、「どこが悪いですか?何かありますか?」と相談してきます。
そこで私が「いや~なんもない」と言う方が希望が無いんです。
むしろ「ここが悪い!」と言った方が喜ぶんです。
だから、本学のトレーナーによる身体的な欠点を指摘されることも喜んで聞くんです。
「よかった~欠点があって! もしこれで、自分の素質では全てやってるってことだったらお先真っ暗だったよ~」 となるということです。
この感覚はよく言われる
「素直さが大事」なんて言葉と一致してくるとは思いますが何となくニュアンスが違いますよね。
説教臭くないでしょ(笑)
「怒られているうちが花」
なんてのもありますが、怒られている時に言われたって
「クッソ~何が花だ!気持ちいいわけないだろ!」
なんて思いますけどこの言葉とも通じますよね(笑)
勉強するほどに課題が次々に浮かんでくるとは、よく言われることですが、具体的な欠点が見つかってくるというのは捉えようによっては希望なのだろうと思います。
そう考えると、欠点を指摘されてムカっとするのはもったいないのかもしれませんね・・・・
う~ん、結論としては私が反省する文章になりました(汗)