今日、とある事務員さんから「先生の会議でのあの発言が涙が出るほど嬉しかったです。」などと気味悪いぐらいに感謝され恐縮してしまった・・・(汗)
それは図書委員会での会議のことである。
私、なぜだか色々な委員に名を連ねておりまして、その中の一つに図書委員というのもやっております。
大学の図書委員会の会議ではズラリとリストアップされた専門書の購入を判定する業務があり、医学書やらの専門書を私も委員の一人として一応考えてみたりしている。鍼灸の大学でもあるから中国関連の資料もあり、『なるほど~こんな本もあるのか~』などと、これはこれでナカナカ面白い仕事と言えなくもないが、私が何を判定すんのよ?と思う気持ちもある。まぁスポーツ系の本もあるからその時だけはイキイキと確認している(笑)
さて、冒頭の話は 図書館における学生の利用状況についての話題である。
図書館をお互いに気持ち良く利用するには、お互いにルールを決めて使用することが必要である。 例えば、携帯使用禁止だのお喋りすんな!なんてのは最低限の話としても鞄を館内に持ちこまない。なんてのも重要だったりする。(勝手な持ち出しを管理するため・・・だったと思う)
ほんじゃ、持ってきた鞄はどうすんだ?などという議論になるが、自分のロッカーに入れてこい!(うちには個人のロッカーがある)というのがルールだが、遠いだのメンドクサイだのということがあり、ほんじゃあ入口に荷台を設置するからそこに置きなさい。ということにしていたのだが、今度はやれ盗難が起きただの、汚れるだのとキリがない。
そこでロッカーを置くか~という話になったのだが、事務員さんはもしロッカーの不正利用があった時にはどう対処するかだの、放置された荷物は1カ月保管して処分するか・・・いやいや1年は保管しないとマズイのではないか・・?
とか、何かあって文句言われたらどうしよう・・・というような対策づくりに精力を注ぎすぎて疲れ果てている様子であった。
だから私は
「そんなところにそんなに神経使わなきゃイカンのはオカシイですよね。各学科の先生が、
『図書館の事務員さんに感謝して、言う事聞かんかい!お世話になってんだぞ!あの人たちがいなかったら図書館は閉めておかなきゃいけないんだぞ!』
ということを指導してもらうべきですよね」という発言をした。
・・・それが随分と感動してしまったらしい。
考えたら、こんなセリフで事務員さんに感動されているようではいけないと思う。
教員なんて(特に大学)自分の趣味を好き勝手に喋ってストレス発散できるが、事務員さんなんて100%奉仕作業である。
こんな仕事、私はとてもできそうにない。
私は何も、事務員さんの点数を稼ごうとしているのではなく、
もし事務員さんが「あ~もうやってらんね~」となってボイコットされちゃった日には、
「この作業全部俺がやんのか~」という事態になるのが怖いのである・・・
そう「お願いだから私の嫌な仕事やって~」という自分勝手な願望なのである。
事務員さんは感情を表に出さずにいつもニコやかに作業されているからと言って何も感じていないわけではない(当たり前だ!)むしろ、がっちり受け止めている。
こんな事を書いていると事務員さんが読んだら
「あ~もういいよ組長、我慢すっから別に尊敬されたいわけじゃないから・・・」というタイプの人が本学には多い・・・
逆に教員には「とりあえず言ってみんべ~」というタイプの人が多い。(私)
例えば、よくある話が中学や高校の野球部が監督やらにはペコペコして礼儀正しいくせに、それ以外の教員やら関係者には横柄な態度をしてひんしゅくを買っている例がよくある。
「なんちゅう打算的な態度」と悲しくなる。
誰に世話になって野球部が存在しているのか分かっていない(見えていない)のである。
そんなことを引き合いに出すまでもなく、教員は指導として「事務員さんに感謝して接しろ!」という指導をすべきで、それは結果として世の中を指導している事と同義であると思う。
まぁでも、まずは教員からですよね。