14日 初めて鳴尾浜球場にいく。 阪神の2軍専用球場である。
2軍の試合観戦には1軍のそれとは違う独特の雰囲気があり私は好きである。
阪神には、母校の後輩であり、私と同じ名前を持つヒフミ選手がいる。 4番レフトでスタメン出場していたのだが、初回に打球を、フェンスに激突しながらキャッチしたことで、骨折と脳震盪になり病院送りになってしまい、ほとんど観ることができなかった。
せっかく、4番を打つまでに来たのに、ここでまたブレーキとは・・・
2軍の試合で怪我しては・・・というのはこっちの考えで、這い上がるためにはそれくらいのガッツを見せねばアピールにもならない・・・
この辺が難しいところだ・・・ それにしても、育成選手と呼ばれる立場の100とか200の大きな背番号をつけた選手も随分といるんだ~と驚いた。
この中で「俺はやるんだ!やれるんだ!」と思って、信じて練習し続けることってできるんだろうか?私はできない。
実は、今回の企画は、うちの組員はM中選手やK林選手といった1軍で活躍する選手とふれている中で、それがどういうステージなのかということを理解していないのではないか?と思われるフシがあったので、「鳴尾浜を観に行こう」ということになった。
2軍とはいえ、ここにいるメンバーはアマチュア時代にはかなり騒がれていたメンバーの中でもホントにドラフト指名を受けた選手の皆さんである。 その選手たちが有るのか無いのか分からないような、決して平等に与えられることのないチャンスを信じてもがいている世界である。
さて、2軍の試合のいいところは、試合のあとに練習するところを観れるところだ。(球団の球場の時)この日は 特打ちと言われる指名打撃練習が行われた。
そもそもこれに指名されること自体が期待の表れであり、その他大勢は外野で走っていた・・・
写真は中谷選手を代打の神様ヤギコーチが指導しているところ・・・
将来を期待されるスラッガーであることは、練習での打球の角度を見れば分かる。(相当にスゴイ!)
ところが、こういう打者は、得意なボールに対してはあまりにキレイな放物線のホームランが打ててしまうために、その呪縛から逃れるのが大変に難しい。
このタイプの打者は、「自分のポイントまでひたすらに引きつけて打つ」ことが超重要なのだが、
「チャンスをモノにした者だけ次のチャンスを与える」などという状況では滅法弱い。
「自分のポイントまで引きつけて自分のスイングをする」なんてのは、相当に度胸がないとできない。
案の定、試合では左腰が先に上がってしまいヘッドが下がるスイングで外角低めには全く対応できていなかった・・・(・・とそれっぽく言ってみる。当たってるかはワカラナイ 笑)
そもそも「自分のポイントを通過する球が来る保障」なんてもんはないなかで待つワケである。
来なかった時には平然としっかり空振りする根性が必要である。
そしてその根性がもっと必要なのは指導者の方でもある。
大概は選手の方も「次のチャンスをもらうため」に自分を崩して当てに行く・・・そして魅力の無い選手になっていく・・・
ちなみに、後輩のM野選手(中日)は、ルーキーの時から
「あなたせっかく2軍から上がってきたのによくそんな空振りできますね・・」というくらいの三振をし、2軍落ちしたりしていたが、段々と実績をあげ二億円プレイヤーとなった。
この練習を観ていて感動したのは写真の打撃投手である。
ユフネさんであった・・・
一連のフォームの中で顔が全く動かず、リリースポイントが安定し、全てストライクであった・・・
足を挙げた姿勢からのスムーズな体重移動・・・ 筋力は衰えても、確実にピッチングを「掴んでいる」動きである。
「掴めるか掴めないか」 この発見のために冒険(練習)しているようなものである。
それにしても、昼間、鳴尾浜でファームを観た後に、甲子園のナイターというWヘッダーをしているトラキチさんには脱帽でした。
この人は、ファームでの森田のヒットを観た後に、その日ナイターで代打でヒットを打った森田も見ているわけです。
これはファンの中でも優越感は高いですな!(笑)
「え~!昼間からそのカッコで観るんですか!」
という暴走族風スタイルは夜の本番のためであった(笑)