話は前後するがオープンキャンパス真っ盛り。 高校生に大学の特色を知ってもらおうと、あれやこれやと企画を行っている。
8月4日 この日に行われた企画では、私が主体となって
「あのプロ野球選手は関西医療大学で何をしたのか?」 と題して、M投手やK投手の秘密トレーニング風景とその理論を公開するという内容。
選手が本学に訪れた際に行っているファンクショナルトレーニングの実際の映像の公開と解説をメインに行った。
まぁ、プロ野球大好き人間や、野球を現在も続行中の人、トレーナー、指導者関係の方にはたまらないのではないか?と考えてみたのですが・・・
こういう企画は計画自体は4月くらいに考えるものです。
私・・・非常に重要な教訓を得ました・・・
「調子がいい時に勢いで考えた企画はあぶない」
4月の企画会議の時に、上司にあたる方々から
「何か高校生なり世間なりに即効性があってインパクトのある企画をせんかい!このままじゃ学科が無くなるぞ!」
というような事をいわれ、よく考えたらなにも私がムキになることもないんですが、その場の空気にすぐに感化されてしまう典型的なO型気質の私は冒頭のウケ狙い的な企画を考えた。
そこには、4月時点でM投手が好調に勝ち星を重ねていた(3勝)ことが頭にあった。
「現時点(4月)で3勝ならば、8月ころにはあわよくば10勝くらいしているであろう」
まさに獲らぬ狸のなんとやら・・・
勝負論的に言えば絶対にやってはいけない発想である。
勝負の世界、勝ちそうな時には絶対に余計なパフォーマンスをしてはいけないのである。
まぁ勝負の世界の理論でいえばそうなのだが、こっちはサラリーマンの世界でもある。
大学を使ってやったことは大学に還元せねばという理屈もある。
いや~それにしても、まさか企画前日に登録抹消(2軍落ち)とは・・・
ある意味、こんなにできすぎた話があるんかいな?と、「逆にもってるのか?」などと思ったりする。
そういや、以前NHKのプロフェッショナルで青森大間のマグロ一本釣りの漁師がマグロに逃げられてしまい、「悔しいですね」と尋ねられた時、
「悔しいったってしょうがねえじゃん、俺が悪いんじゃないし。こういうのを悔しいと言うんだったら漁に出なきゃいいんだ。」なんて言ってたな~なんて事を思い出し、
「こういうの(2軍落ち)を悔しいと言ってたらプロにアドバイスなんてできませんよ」などと強がってみたりする・・・
まぁ、弾みとは言え、自分で言い出した企画のケツは自分で拭かないとということで、私の必殺技「幽体離脱」を用いることにした(笑)
この必殺技は、「私はもう死んでいる」という事にして「私A」なるものは宙に浮いており肉体という物体としての「私B」がそこにいて作業をしているというモードになることである(笑)
こうすることにより、致命的な精神的ダメージを避けるという効果がある。 あんまり多用するとホントに無気力になりかねないので注意が必要である(笑)
できれば逃げたいが逃げられないという仕事の時や学会発表の時などにつかう(笑)
そういうこと言うと、じゃあ「気が抜けているのか!」とお叱りを受けそうだが、そういうものともちょっと違うニュアンスで受け取ってもらいたい。
意外と私の場合、「私B」で仕事をすると、誠実な仕事ぶりになったりする。
いわゆる「無心」という感じだろうか・・・
ちなみに野球指導の時には「私X(エックス)」とでもいうような状態になり、組員が近寄らないどころか「ああはなりたくない(ニシ談)」という状態であるらしい(笑)
さて、誠実モード「私B」で行ったこの企画は内容はトレーナー志望ならば贅沢でナカナカ良かったと私は思っているが、とくに褒められたりはしていない(笑)
大事なのはターゲット(高校生)に伝わったかどうかなのだが・・・
保護者の方の眼の食いつきはすごかったし・・・
しかし、ターゲットのド真ん中であるニシ研究員の弟くんはコックリしていた・・・
こういうのをいい仕事をしたとは世間は言わない・・・
8月18日にもう一度この企画を行う・・・
お好きな方どうぞ・・・来年はやりません。